第299話 クラス優遇組達の現況報告1

  フロン皇女のご機嫌ばっかり取っていた、


クラス優遇組の杉谷達は、


危機感を持たざるを得なかった…



 すっごい!美人なエルフの女性3人が、


海賊団に入ってきたのだ!


杉谷

「へへへへへへへへへへへ!


やっと、俺達に運が向いてきたぜ!


溜まってたんだよな〜。」



担任・帆山

「あ~!やっとだ! あ~長かったな!


ウヘへへへへへへへ。」


野波

「新入りには、


先輩が色々と教育してあげないとな!


ヒヒヒヒヒヒヒヒ!」



旧田丸 則子

「ふーん、どうだか?」


(ヤバい!あの雰囲気マジヤバい!


教祖様に、あの方が降臨されたときと、


妙に似てる! どうしよう? なぜか最近


すっごく嫌な予感しかしないのよね。)



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杉谷

「オイ!新入り! さっさと甲板磨きしろ!」



フロン側近メイドA(フロン海賊団員)

「貴様の目は節穴か?


よく見ろ!光っているだろ!


貴様たちよりも、


朝早く起きて掃除したあとだ!


お前たちよりもキレイに


なっているじゃないか!


このサボリめ!」



ドス!


杉谷の、すこ〜し太ってきた腹に、


鉄拳がめり込む!



杉谷

「ぐえっ!」


ドサ! 杉谷、食料調達係に回される…





□□□□□□□□□□□

調理室にて…



担任・帆山

「どうだい? 少しはなれたかな?


僕のスペシャルを見せてあげよう!



マヨネーズって言う高級なソースなんだ!」



フロン海賊団航海士J

「おい! またジャリジャリしているぞ!


いつになったら、上手く作れるんだ!」




元第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「ハイ! イタリアンドレッシングです!」


元第2王女 プルト・ラ・カルッティ

「おまたせ!バジルミックスドレッシンよ!」


元第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「レモン酢での中華風ドレッシングです!」




帆山

がーーーーん!

(ハァ? イタリアン?


うめ〜!うめ〜よ!


都内の15万のレストランで食べたやつより


断然美味い!なぜだ?



バジルミックス?


ハアァ? 全然バジルというか爽やかな、


この突き抜ける爽快さはなんだ!




中華風?


まっ負けた…! 美味い!美味いよ…)



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野波

「あの?船長!石鹸できました!」


フロン側近メイドB(フロン海賊団員)

「あ〜、もう新入りが作ってくれたぞ!


そうだ!こんな感じで、いい香りが出るように


今度から作ってくれ!」



バニラのいい香りがした。


野波が、膝から崩れ落ちる…



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旧田丸 則子

「あら? タオルならここに…」


裸の付き合いで接近しようとするが、


元第2王女 プルト・ラ・カルッティ

「あら? ○◇香の匂い?」


元第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「フフ、あなたも巫女をやったことが


あるのね?」


元第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「うん、黙っておくのよ。わかった。


火遊びはだめよ!」




旧田丸 則子

「はい、おねえさま。」

(だめだ、魅了香が効かない。格が違う…)


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フロン皇女(大海賊王フロン様)

「だろうな、

私も王家の昔話でしか

聞いたことがなかったが、

この世界の人間は移民だったらしいぞ。


聖カルッティ王国のオババ達は

その当時のからの人間だと言うことだ。」



杉谷

「ハァ? 移民ってどこから?」


野波

「さっきも、微分積分の領域の計算


簡単にやってましたよね。え?」


担任・帆山

「だけど、まさか恐竜?エルフ?ハァ?


ハハ…浮遊大陸とかもあるのか?」



元第2王女 プルト・ラ・カルッティ


「昔、あったわよ…今は行方不明…。」


元第3王女 メルード・ラ・カルッティ


「私達は、この世界生まれだけど、


オババ達は、地球生まれの人間よ。」


元第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「それでね、


フロン皇女とあなた達、3人に


聞きたい事がたくさんあるの。


あなた達、前の召喚拉致された勇者の


本名って知ってる?」



杉谷達は、この異世界で地球の闇歴史に、


触れる事になってしまった…

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