第5章後編 聖ボロボーン王国の行方

第300話 用の帰還と…その1

シャングラー国


 その上空に魔法陣が浮かぶ!


 ゴーーーーーー!


 そこには、


かつてマルダス世界に飛んでいた、


浮遊大陸が現れた!



シャングラー国・リゾチーム国王

「え! すっげーデケェーーーーーー!」


ハイ!ジャングラー国民の皆さんは、


興味津々!



そこへ、光の柱が立って用が降りてきた!



「バンザーイ!」


「バンザーイ!」


「バンザーイ!」


それを見た、シャングラー国民は


お祭り騒ぎになった。



用?

「まっ暗い事しかなかった国だからな。


いいか!」


ユグドラシル

「ふーん、少し変わったねフフ。」



用?

「では、替わる!」


「さて、重い話をしないと…


気が重いな〜」


ユグドラシル

「トロイ達は気にしないと思うよ!」


「うん、頼んだよ。前代の勇者様達の


後始末なんだよなぁ…


うん、無罪放免はないから、


どうしたことやら…」



ユグドラシル

「ポプリちゃんからの委任状が、


ここにあります。」



◇◇◇◇◇◇

委任状


拉致被害者のとりあえずの、


処分は観察処分で決まりました。



しかし、やりたい放題は認めたら


ろくな事がないので、少し教育してから、


帰す方がいいとの天界の判断です。



そこで、先輩に任せます!


少し教育してから、帰して下さい。


炎獄火炎大帝 ポプリ


◇◇◇◇◇◇◇◇




「教育か… 聖ボロボーン王国のやつらにも


責任取らせないと…」



用と、リゾチーム国王との対談が始まったが、


用は、先先王たちの負の遺産とかの処理の


協力する事を言い、


国王も、勇者達の教育に


協力してもらう事になった。




もともと浮遊大陸は、


ユグドラシルの別荘だったらしく、


そこに招待すると、かなり喜んでいた!



賢者「マサキ」の事は、


シャングラー国民が知っており、


聖カルッティ王国に復讐中ということで、


しかも、惜しげもなくシャングラー農業に


貢献しているらしく、


農業生産量が3倍になったらしい。


有機農法主体で、なかなか評判が良かった。


正式に国民投票で恩赦となった。




用は、ホッとする。


パイン街にも連絡が行って、


トロイ・トロイアルと、ヴァーミリオン姉妹


と、ゆみさんが、


浮遊大陸に転移してきた。



さすが、世界樹!


簡単に、パイン街に転移陣を設定したみたい。



ユグドラシルとトロイ達は、話があるらしい。


用は、ゆみさんと今後の事を話し出す。



ゆみさんは、シャングラー国に


害を与えてはいないため、


罪は無い。問題は「タツヤ」である。



前シャングラー王は、


かなりのできた人であったし


本当の所、この人が魔王となってしまった、


前前王の討伐者の一人であった。



いわば…勇者…



それを、惨殺したとなれば…



やはり、無罪放免とはいかない…



それに、勇者ハーレムを強制的に作ったヤツ…


逆ハーレムを作った女傑…



魂が、封印された石像からは、


不満の声が聞こえたが…


「ユグドラシルが、


魂だけでも飛ばさなかったら、


間違いなく、地獄に今も入っていたな…


罪状がなぁ…


言うことを聞かなかったら、


収監だからな〜」



そんな事を用がボヤくと、


みな黙ってしまった。



一人の勇者経験者が言う…


「今、石像から出ても、おばあちゃん決定


だから憂鬱だ…。」



「年齢は、なんとかなるかも!


それに、そのブラックすぎるスキルを


解除しないと激痛の嵐だからな〜」



「できるのか?」


「ヤッタ!やります!」


「あの、この国の人間を見ると


自動的に斬りかかるスキルから、


やっと開放されるんだ!」




その会話も皆公開されていた。


国民会議が始まる。



平和的な提案では国の防衛と、


発展などの貢献の約束である。




過激なのは、聖カルッティ王国と


聖ボロボーン王国の壊滅を望む声だが…



聖ボロボーン王国をどうするか?


これも、議題となった。


観察はしているが、黒い沼のままらしい!



用は、地獄で聖ボロボーン王国の


地獄兵士達を浄化したことを言ったら…



「とりあえず、あいつらは人間を辞めた、


モンスターより…いや…


アイツラこそ魔人と公式認定を求めては?」


と意見がまとまった。



なんとか、 拉致勇者の帰還準備が始まる。



そして、何人かの全く無罪の人達の、


蘇生と帰還計画が始まった…。

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