第301話 ❨?❩は動く…
白い汚い部屋
❨?❩
「ウゴ〜。ゴ〜。ゴゲ〜。キ〜。ゴ〜。」
様々なイビキをかいて寝ている❨?❩は、
突然起き出した。
❨?❩
「クソ!、力が戻らね〜 なぜだ!
いつもなら、自動的に戻ってくるのに!
私達の神格がなぜ帰ってこない!
オイ!管理システム! 今の、あの場所を
映せ!今すぐだ!」
〔サブAIさん〕
「ピピッ!
画面表示認証コードを入れて下さい!」
❨?❩
「クソ!
コード? クソくらえ!」
〔サブAIさん〕
「コード紹介…認証完了!
神体認証承認をどうぞ!」
手のひらを載せるプレートが、出てきた。
❨?❩
「マジか!ヒャッホー!
言ってみるもんだぜ!
あとは、手で認証かよ…
オイ皆んな!協力しろ!
アイツそっくりに、波動を合わせるんだ!」
手のひらを置く!
〔サブAIさん〕
「ピピ! おつかれのようですね。
かなり、いつもよりも波動が弱いです。
少し強く放射してください。」
❨?❩
「オラ! いけね、強すぎたか?」
〔サブAIさん〕
「ピピッ! 認証が少しずれてました。」
❨?❩
「疲れているんだよ!」
〔サブAIさん〕
「認証率79.5% 認証しました。
それでは、映します!」
そこに映ったのは、
神殿の崩れた柱の残骸に埋もれた、
黒色の玉であった!
❨?❩
「あるじゃねーか! なぜ戻って来ない!
オイ!あれを、ここに転送しろ!」
〔サブAIさん〕
「ピピ! 特殊な次元のゆらぎがあるため、
干渉できません!」
❨?❩の中
(思いっきり撃ったからな~)
(取りに行けば?)
(あの神殿に、呪いかけさせたとか
あったから不都合が出たかもな。)
(あんまり行きたくねーな…)
「おい!人がいない時間を捜せ!」
〔サブAIさん〕
「今です! 現地時間1時02分。
門番はあと30分でやってきます。」
❨?❩は、すぐに取りに行き、よく確かめずに
背中に収納して、帰ってきて寝た。
□□□□□□□□
28時間後!
❨?❩
「おえ〜! なんだよ、この疲労は…
ぜぇ、ぜぇ、クソクソクソ!おえ〜。」
〔サブAIさん〕
「ポーションを飲む事を、おすすめします。」
❨?❩
「どうなっているんだよ! クソ!」
〔サブAIさん〕
「疲労回復は、あと送りになりますが、
地球のエナジードリンクを飲みますか?」
❨?❩
「それだそれ! あいつらに、
持ってこさせよう!
オイ、エナジードリンクもってこい!」
シーン…
❨?❩
「あれ?あいつら、牢屋にいるじゃねーか?
点滴?意識不明だと!」
〔サブAIさん〕
「こうなれば!自販機で買いますか?」
❨?❩
「地球に行ってくる…」
○○○○○○○○○○
警視庁
ビービービー!
都内全機動に通達!
都内に、コンビニ強盗が多発!
警戒せよ!
自販機も、破壊されているもよう!
︙
2分後…
ビービービー!
機動隊出動せよ!
正体不明の不審者がコンビニを破壊している!
︙
︙
︙
警視庁
警視総監
「まさか…エナジードリンク狙いだとは…」
警視監C
「なぜなんだ!なぜエナジードリンクなんだ?」
ファイブフォース
水矢山 春子 警視正
「銭形警視正と大岡警視正が
大量のエナジードリンクを使って、
罠を仕掛けたみたいですが…」
警視監D
「スズメじゃないんだから、かかるわけ…」
「現地から警視庁に入電!
エナドリ・トラップ作戦に、ターゲットが
かかりました!
自衛隊と協力して、只今交戦中!
繰り返します、只今交戦中!」
水矢山 警視正
「ウソ! かかったの?」
警視総監
「アレは、飢えた目だ!
とか、大岡が言っていたからな…
アタリだったか…
それで、これまでの被害は?」
水矢山 警視正
「人的被害は、只今集計中。
病院に運ばれた人は約20名
即手術室へは、1名。
物的被害、今わかっているだけで、
飲料水メーカーの配達センタービルが、
4棟倒壊! 自販機が40機以上
コンビニが35軒 タバコ屋が5軒
スーパーが20軒
ショッピングセンターが10軒です。
犯人は、時速150キロ以上のスピードで
移動しており、オービスに記録されただけで、
330キロ、256キロ、459キロ、測定不能、
などです!」
「現地より警視庁に入電!
自衛隊の戦車砲撃つも、決定打とならず!
攻撃ヘリの地対地ミサイル直撃も、
効いていないようです!
本部に打診!
作戦B住民避難、安全確保に移りたいのですが!
とのことです!」
「現地映像入ります!」
そこは、ハリウッド映画も
真っ青な戦場だった。
ロケットランチャーを撃ちまくる!
地対地ミサイルはヘリが代わる代わる、
撃ちまくる!
戦車は、大砲を
マシンガンのように撃ちまくる!
警察も発砲!
マシンガンも、全開!
しかし、ゆうゆうと
エナジードリンクを飲む❨?❩が映っていた。
警視総監
「作戦BとCの用意!及び発令!
周辺の市民の広域避難開始!
すぐに、発動!
火力も集中しろ!
総理大臣に連絡!
急げ!」
□□□□□□□□□
東京湾
アメリカ第7艦隊 某戦艦
「トマホーク発射!」
□□□□□□□□□
現地作戦本部
用賀 スミレ
「なにあの邪気! ダメだ、とても敵わない。」
ヘル・ダック
「フン! やっと出てきたが…なんだ?
もう少し、様子見るか…
結界をもう少し厚くして奴がエナドリに、
夢中になるようにしよう。
その間に、物理攻撃するならするしかないな。
やってみて、どんなものかわからないと…」
銭形警視正
「建物がこれだけ破壊され、
壊れた建物も、建て替え予定の物とか、
廃業予定とか、ばっかりとは。」
ヘル・ダック
「急だったが、なんとか間に合った。
俺達も日頃買い物とかで、
情報集めていたから出来たが、
後で保険金降りるように、掩護できる?」
銭形警視正
「できるでしょう。
しかし、タバコ屋がよくわかりません。」
ヘル・ダック
「あれは、俺もびっくりした。
慌てて、住民達に結界張ったけど、
タバコ根こそぎ盗っていったからな〜。
スーパーでも、取られていただろ?」
銭形警視正
「はい。今、ダックさん達が、
攻撃するわけにはいかないのですか?」
ヘル・キャット
「タバコ屋の、怪我した人の手術成功したよ!
心臓破裂だったけど、
すぐに時間停止したのが良かった。
あの成り立ての研修医を誘導して、
手術させたから、時間かかったけど。
まぁ後遺症は無い状態にまで、
回復させたし、検査入院3日間だね。」
銭形警視正
「え〜!、心臓破裂を初手術で研修医が
完全蘇生させたのですか?
研修医は大丈夫かな?」
ヘル・キャット
「研修医君、過剰疲労で病床行きだったけど、
いい経験になって、良かったんじゃない?
それから私達は、まだ手を出せないよの。
結界を張るくらいしか出来ない。
行方不明者が、多すぎるのよね〜。」
ヘル・ホーク
「ただいま! トマホークがそろそろ来るぞ!
結界内に入るように言ってくれ!
あとで、総理呼んでくれ!
朗報が入った!」
銭形警視正
「わかりました。」
□□□□□□□□□
2時間後…
トマホークは、5発命中したが効かなかった…
しかし、世間的には全力で被害を止めた!
との評価でおわり、関係者は胸をなでおろす。
❨?❩は、エナドリ飲み過ぎでゲップを出して、
帰っていった。
□□□□□□□□□□
トマホーク…米軍の対地・対艦ミサイル
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