第302話 用の帰還と…その2

   浮遊大陸こと、浮上都市オビーデル


 シャングラー王との、対談で決まった事は、


シャングラー国家復興に、元勇者達の貢献度の


ポイント制導入と、


ポイントが貯まった者から恩赦が出て、


地球に帰る法律作りであった。


元勇者達も、長い封印生活で、


自分達のやった事を、省みなければ


やってられない状態にあって、


すんなりと、受け入れた。




そして、いろいろとシャングラー王との 


取り決めを話して、用はパイン街に帰還する。





「うぁ〜、疲れた…


屋敷で寝るか…」


ユグドラシル

「屋敷! 私も一緒に住みたい!」



ゆみ

「はい、帰ったら、


空き部屋すぐに掃除して用意しますね。」



メイド・トロイ

「浮上都市オビーデルは、どうする?


パイン街上空で結界張って隠しておくか?」




ユグドラシル

「そうだね。そうしようか。」


メイド・トロイアル

「あと、二つ名か、あだ名を考えないと。


私達も、未だに魔神の名前で


呼ばれる事があるから、


皆に紹介する時が大事!」



ユグドラシル

「二人共、苦労してたもんね。


うーん(゜-゜)、ヨー?呼びやすい名前ある?」




用?

「あ~? 昔の呼び名でいいじゃないのか?


ユグって、自分でも言っていただろう?」



ユグ

「じゃあ、それで!みんなお願いね!」



そんな、感じでパイン街に帰っていった。




□□□□□□□□□□□□□


しかし、その頃聖ボロボーン王国では!



「ギャオー!」


「ピギー!」


「ワンワンワー!」



黒い沼から、変な声が発せられていた。



それは、ある時は人の姿になり!


ある時は、トリ…


さまざまな、姿になっては変わっていく。




その一角に、ゴブリン・ジャイアントの


上半身があった…


ゴブリン・ジャイアントは生きてはいた…


だが、瘴気がなく黒い沼を食べる事によって、


成分の瘴気を摂取していた状態である。



黒い沼…それはゴブリンにとっても



精神的、物理的に猛毒であった…


そして、ゴブリン・ジャイアントは、


聖ボロボーン王国民のダークサイドの魂と、


ゴブリン達の集合体として、ゆっくりだが


再生?いや合体怪獣として生まれ変わろうと


していたのである。



(仮)ダークゴブリン・ジャイアント

「ウ〜! 腹が減った! うん?この気配は!


クソ!死にたくない死にたくない!


隠れるんだ!早くしろ!」



用が、マルダス世界に帰ってきて、


真っ先に聖ボロボーン王国の王都に


大きな穴を掘って隠れたのも、


(仮)ダークゴブリン・ジャイアント


であった。



 しかし、それがいけなかった…


穴に向かって、


黒い沼が流れこんで来たのである!



ゴブリン達の意識が8割以上で、


優勢であったのが、



一瞬で浄化された下半身を再生した、


時から、5割になってしまった。



支配権の戦いが、体内で勃発してしまった!



それを見ていた、ブリザード公国の見張りは、


慌てて本国に連絡を入れるのであった。

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