第363話 ホロン王国宰相の修羅場1
用が、メルトの魂分離手術を、
ほぼ成功させていた頃…
宰相は、やっとメルーダ鉱山に着いた…
現場監督
「あれ? ここ…鉱山だよな…」
所長
「そうだが、なんとなく…雰囲気変わったな…」
宰相
「あれ?前来た時は、
こんなに明るかったか?」
やって来た鉱山街の統括所
鉱山夫達は、騒ぎ出していた。
急いで、移動し始める。
所長
「オイ!、どこに行くんだ!」
鉱山夫B
「この違和感の原因を、
突き止めに行って参ります!」
所長
「ヨーガ商店と、衝突するなよ!」
鉱山夫C
「ハイ!わかってます!」
現場監督
「おかしい! なんだ!この違和感!」
所長
「嫌な予感がする。オイ!副所長!
出てこい!」
統括所職員A
「その…副所長は、あのダマシ契約に
反対した事で解雇(クビ)にされたのでは?」
宰相
「ダマシ契約?? 解雇(クビ)?
なんだそれは…君!報告してくれ…!
(嫌な予感がするぞ!)」
統括所職員B
「その、先日ヨーガ商店というところが、
山の採掘権を買いたいと来まして、
坑道単位での採掘権と、
エリア範囲での採掘権の、
2種類契約があるのですが、
一つエリアで、
エリア契約か、
坑道契約どちらかなのですが、
所長が二重取り契約を強制しました。
それだけでなく、
まだ未採掘の隣の山とか、
隣の未調査な山でまで、
この地域全てを王国の許可なく、
勝手に採掘権を売り払ったのです!
それに、反対した副所長は、
則解雇されて、
王都に罪人として送られました!」
宰相
「貴様! 後でよく話を聞かないとな!」
所長
「その、素人みたいだったので、
後で返金出来るように、金は残しています。」
宰相側近B
「(ここは、真面目に仕事、そうだ!
こいつの派閥を崩すチャンス!)
殿下!ここで詐欺をした所長を、
派手にヨーガ殿の前で処刑して、
自浄している事のアピールを
してはどうでしょう!」
宰相
「あいつは、あれでも南西部侯爵家の三男!
バカな事をいうでない!」
宰相側近B
「だからこそです! 親はヨーガ殿に
無茶苦茶な要求をして怒らせました!
王は、放置中です!
しかし南西部侯爵家は未だに、
喧嘩売ってます!
これは、チャンスです!
ヨーガ殿に、王宮が噂と違って
仕事をしているアピールのチャンスです!
そして、対話の話題作りのチャンスです!」
宰相
「話題作りのチャンス!…………
確かに!今一番欲しいものだ!
よくぞ言った!
よし何時でも逮捕出来るようにしろ!
職場に近づけさせるな!」
鉱山夫B
「たっ!大変だーー!
山が!やーまーがー!」
所長
「どうした! 何があった!」
鉱山警備衛兵A
「大変です! 今朝の見回りをしたら…
山がありません!」
現場監督
「本当にありませんでした!」
所長
「(゚Д゚)ハァ?」
宰相
「ガタガタガタガタガタガタ!
まさか…ヨーガ殿は、
一人でゴブリン・ジャイアントと
戦える存在…
腹を立てて、山を吹き飛ばしたのか?」
「「「「「「(;゚д゚)ェ…」」」」」」
慌てて、メルーダ鉱山に向かった先には、
山はなく、大きな縦型の洞穴があった…
縦穴には、階段があった…
入ってみる…
真っ暗である。
きれいに真円をくり抜いた穴…
所長
「オイ!ヨーガ商店が買った空き家に行け!」
警備衛兵が行った…
しかし…なにもない!
空っぽである…」
つづく
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