第526話 (幕間)予想外の出来事が起こりだす!その4

 

 とある高級病院と呼ばれる施設


 最高級個室(大)では、今、ある家族の集まりがあった。


 来粗田 化路(くるだ はなみち)50歳


 彼女は、小学校の教師である。


 何故かつい最近、謎の体調不良で入院となったのだが、○○○パンデミックのせいで見舞いすら禁止されていたので、孫と会えなくて寂しい思いをしていた。


 しかし、それもやっと緩んで今日は娘が孫を連れてきて、嬉しい絶頂の状態である。


 なぜ?小学校の教師だけの収入で、私の持っている車が2000万の高級車なのか?


 なぜ?1日10万円の個室に入院しているのか?


 なぜ?私のパジャマが10万円の海外有名ブランドなのか?



 簡単よ!


 小学校で、賢く稼いだからよ!


 ほんと、お馬鹿さんのおかげですわ!


 9年前から6年間で、ワタクシ!


 すっごく稼いだのですわよ!



 

 用賀ってお馬鹿さんがいましてね、


 その子って、親から無能扱いされてましてね、まぁ私のエレガントな目利きでも無能でしたので、イジメてあげましたのよ!


 オーホッホッホッホッホッホッホッ!


 受け持ったクラスに、とある有名メーカーとかの、御曹司様達がいらっしゃいましてね、用賀の無能をイジメていたのですよ!


 そして、その御曹司達は、やんちゃな方多かったのでして、


いろいろ問題が起こりましたが、全て私が用賀の無能のせいに、書き換えてあげたのですよ。


 御曹司の親御様は、たくさんの残業代を現金で渡してくれまして、もう笑いが止まりませんでした。


 いやー!すごくやりがいのある仕事でしたのよ!


 財力があれば、娘も整形で美人女優そっくりさんに大変身!


 娘の殿方の親なんて、札束の角で叩いてあげましたら向こうの親もすっかり私の高貴なるオーラにひれ伏しまして、素直に言うことを聞くようになりましたわ!


 



 


 そして、念願の孫ができました!


 まぁ、あの異世界拉致報道のせいで私の悪口も散々言われましたが後でしっかりと、あのアナウンサーにも……


 あらあら、いけないいけない!


 孫の前では、言うことではないわよね。


 あら?お腹が空いたの?



 大丈夫よ!


 ここの病院は、元高級ホテル料理長がいるレストランがあるのよ!


 さぁ!行きましょ!



 来粗田 化路

「さぁ! 度分個(孫の名前・とふこ)ちゃん!

キャビアよ!美味しくいただくのよ!」







 度分個

「ババア! アタマがボン!」



来粗田 化路

「ハァ?」



ボン!


私の目の前で、孫の(度分個)の頭が破裂した!



白の壁のレストランは、真っ赤に染まり、

私や娘や、周りの人も真っ赤に染まり、

何故か、私は身体が動かせなくなった。






 地元の県警本部では…


「クソーーーーーー!やっと隠れ里関係の仕事の、目処がついたのに、なぜだー!」


との悲鳴・怒号が上がったらしい。




 


 精霊・妖精界


光の精霊王

「オイ!闇の精霊王!


なにをやったのだ!」


火の精霊王

「そうだ!説明しろ!」


風の妖精王

「どういうこと?あの人達、私の下級妖精の加護付きなんですけど!」



闇の精霊王

「お前らアホか!


説明しないといけないのは、お前達!


オイ!今自白したよな!風の妖精王よ!


お前、この精霊・妖精界を本当に潰すつもりか?


光の精霊王よ!


貴様!馬鹿な事を言ってないで、早くやらかした事の清算をしてこいよ!


火の精霊王よ!貴様もだ!


私が、なぜ貴様らの後片付けを手伝ったのに、


そんな態度で口をきく?


さっさと、焼くなりして掃除してこいよ!」




光の精霊王

「訳のわからない事を言っているのは、お前だ!

説明しろ!」


火の精霊王

「オイ!風の精霊王!頭抱えてないで、なんとか言えばどうだ!


 闇の精霊王よ、なぜ幼児の頭を吹き飛ばす事をしたのだ?」



闇の精霊王

「やっぱり、お前ら…

風の精霊王よ、言ってやれ!


あいつらは、まーだわかってない。


オレがいうよりも、お前から言ってやれ!」



花の妖精王

「あーーーーーー!私ですらもわかったわよ。


ハァー!


そうよね。


しっかりと掃除しないと、だめよね。


それにしても、風の妖精王よ!


あんた?大丈夫?


ヨーと敵対してしまったのが、今の精霊・妖精界の危機を生み出したのに、まだ敵対してくれたバカに加護をつけているの?


下級妖精だからって言っても、敵対は敵対よ!


本当に頭は大丈夫なの?」



風の精霊王

「花の妖精王の言うとおりだ。


確かに、敵対していると発覚した時点で、なぜヨーと敵対するような行動をする?


闇の精霊王よ!


確かに、ヨーと敵対したものを支援した事の清算をしないといけないが、爆破はないだろう!


我々は、尊厳と節度が求められている。


わかっているのか?」



闇の精霊王

「お前は、のんきだね~。


下手したら、後2〜3分後にでも、この世界が吹き飛ばせれても仕方ない事を、やっていて、


そんな事態になっても俺たちのリズムでヨーが俺たちのこれまでのやらかした事を、飲み飲んでくれる?


 お前、頭大丈夫か?


 さんざん、旧地球時代から敵対しておいて、どこにヨーが、精霊・妖精を持ち上げるような義務がある?


 はっきり言えよ!


 あいつが、管理者になった事で王から排除される???程度なら、血の涙流してヨーに寛大な沙汰を感謝しないといけない。


 下手したら、ヨーが管理者になって、新たな精霊・妖精を作り出して、俺たちが廃止されるかもしれないのだぞ!


 貴様らわかっているのか!


 俺たちの有用性を、ヨーの部下達にも見せて存続派を増やさないといけないのだぞ!


 ヨーの部下達は、ほとんど管理者クラスだぞ!


 ゼーロが!第4の元管理者達の集合体のゼーロですら、地獄管理者一人に殺さないように手加減してボコボコにされたのだぞ!


 見ていただろ!


 1号?


 かなりのナメプ状態の管理者に、丁寧に右腕を斬られていたよな!


 あいつらは、俺達が間違った事を、実働で訂正及び修整・自浄行動を見せてこそ俺たちの言葉を、聞いてくれる状態になるが、何もしないと戦争だぞ?


 わかっているのか?


 ホロン・バボン王国も、結局フロントや大教皇も、同じ結論になったから、地球に出兵したのだぞ!


 まさか、フロントがなんとかするなんて、幼児すらしない愚策を考えていないだろうな?


 まぁフロントには、補助をずっとしてきたからには働いてもらうが、間違いなくそれだけでは無理だぞ!


 わかっているのかよ!


 わからないと言うなら、お前達の自殺願望だと俺は解釈して、これから行動させてもらう。


 はっきりと言っておく。


 今からのお詫び活動を邪魔するな!」


風の精霊王

「ウゥ…」



光の精霊王

「オイ…そんなにヤツは、強くなったのかよ。」



火の精霊王

「まぁ…そうだな。闇の精霊王の言うとおりだろうな。


 だがな、殺しまくるのは天界が動く事になる。


 いい事を、思い出した。


 ヤツを使おう!


 ヤツは、改名してまで結婚した。


 お前たちの元部下達も、勝手に結婚した奴がいただろう?


 オイオイ!


 忘れるなよ!


 前火の精霊王様だよ!


 そして精霊・妖精界の前界王様だよ!


 ルーフォと結婚したらしい。


 あいつは、この6000年前退位してから俺達たちと全く話さないが、あいつを慕う精霊・妖精達の面倒を見に、時々この世界に帰ってきているらしい。


 手段選んでいる暇はない!


 ヤツの夫は、今は第6行動制御室長ルーフォ様だよ!


 確かヨーと仲が良かったはずだ!


 奴を、動かさせよう!


 どう考えてもフロントだけでは無理だ!


 風の精霊王!現・界王様よ!


 やるしかないぞ!」


風の精霊王

「お前達な!いい加減にしろ!」


闇の精霊王

「なら聞くが、他に何かすごくいい案なんてあるのか?


 それに、お前!界王だろ!


 お前が、変なプライドを捨てて、ヨーが偽装転生したときに加護がフロントとの契約のせいで、できなかったら直接赴いて精霊・妖精の指揮を取れば、こんな異常悪化なんてしなかっただろうが!


 光の精霊王!

 

 貴様もだぞ!


 お前!偽装転生幼少期の用賀 用が、お前の祠を参ったときに、加護付けずに無視して外道諸国連合の博打をやっていただろうが!


 少しは反省して、お前の加護の影響力で成長した経済力を振り回して、ヨーと敵対したバカを消していけよ!


 お前?光の精霊王のクセに、なにラノベの魔王とか、邪神まがいの事を、してるの?


 さっさと、間違いに気づいたのなら、ぶっ殺していけよ!


 ヨーが今、どこにいるのかさえ、わからないのだぞ!


 ロッキー山脈基地に隠れているゼーロ達の会話を盗聴しても、わからないみたいだぞ!


 こんな、不気味な事があるか!


 今のうちに、打てる手を全て打てよ!」




闇の精霊王に、さんざん言われたが果たして反省しているのか、わからない顔をしている王達。


 

 風の精霊王

「だが大量処刑は、やめろ!


俺達は、補助が元々のメインの仕事だ!


旧地球時代の事は、フロント担当の元管理者に責任を取らせたらいいのだし、今からでも加護停止とかすればいい!


俺もたちの罪を弾劾しようと、してきたならそれもフロントの元担当の管理者に責任を取らせればいいのだ!」



闇の精霊王

「なら、その元フロント担当の管理者は、どこにいるのだ?


 見たか?


 俺は、地球魔導怪獣大戦の後見てないね。


 風の精霊王は、最近あっていたとしても、


 なぁ?あいつ責任をもったことあるか?


 俺は見たことがないな?


 あいつの後始末はいつもの俺たちに丸投げだったよな?


 それで?

 

 約束通り、フロントを超強化してどうだった?


 俺達は、新人類に抜擢されたか?


 答えろ!風の精霊王!


 答えないのだな!


 その後始末を、オレがやっていたから闇の評判はただ下がりだよな?


 オイ!風の精霊王よ!お前もそろそろ責任をとれ!


 フロントにも責任を取らせろ!

 

 返事くらいしろ!」



風の精霊王

「わかった、取らせる!フロントにも責任を取らせる!


 だが、大量処刑は駄目だ!」


火の妖精王

「大量処刑でなかったら、いいのね。」


風の精霊王

「殺しが駄目なのだ!」


花の妖精王

「へー?


では、自浄努力がないと判断されるわね。


調べたわよ!あなた風の精霊王様?


バホン王国の今の国王様とよく似た事を、言っているわよね。


それで?


それで?どうなったのよ!


大邪神に国の半分占領されて…


ヨーのおかげで人に戻った大邪神いや、大教皇が占領地域を広げない選択をしたおかげで生きているだけじゃない!


 全て、ヨーがお膳立てしたから生きているだけじゃない!


 それで?今度は、ヨーから見たらロクでもない事三昧してきた風の精霊王様や精霊・妖精達に頭をヨーが下げてくれるって?


 どんな考え方したら、そうなるのよ?


 無理よね?」



水の妖精王

「無理だな!


なぁ?派手に殺さないで、制限かけてぶっ殺して行こう!


毎日、間断なく働いてますよって!


ぶっ殺して、毎日ニュースに流させる!


そうして、己のしでかした罪に気づいてヨーところに自首したやつは、放置!


まぁ、そうだな自白してそいつの子供たちをなんとか生かしてくれとか言って自殺したやつには、審議で決めるとかでいいのでは?」



光の精霊王

「オイ、待てよ…そんなに命乞いしないとだめなのかよ。


 確かに、今、ゼーロと正体不明の奴の戦闘記録を見たけど…


 俺は、天界と争う事になるのはゴメンだな。」



闇の精霊王

「じゃあ、ヨーと戦うのはいいのか?


お前がそんな考えなら、一人で……」


風の精霊王

「待て! 殺しは駄目だ!やめろ!」


闇の精霊王

「では、地獄の管理者達に目をつけられて、邪神、魔王認定されて滅びますか?


 俺は、お断りだな!


 己のやらかした事でもあるのだぞ!


 責任をとって、ぶっ殺していけよ!」



光の妖精王

「大変だ! 前火の精霊王派閥の奴らが、精霊・妖精界からいなくなっている!


 今、善は急げとか言われるから、説得材料の用意をするために、オレが部下を率いて直接行ったら、いなかった!


 まだ、そんなに時間が経ってない!」



光の精霊王

「追手をかけろよ!今すぐだ!


どこのゲート使ったか調べろ!


ルーフォ使ってなんとかヨーに頭を下げさせろ!


それで、俺たちが正しいとされて円満解決だ!


いいな!」


闇の精霊王

「断る!お前がいちばんクズの魔王様にピッタリだよ!


 よく、光の精霊王になれたな?


 よく光は、清いなんて言えたな!


 俺は、俺のやり方でやる。


 邪魔するな!」



風の精霊王

「やめろ! 天界にマークされる!」


闇の精霊王

「いや…お前…天界ナメすぎだよ!


 全ての人間に精霊・妖精の加護をつけないと駄目だけど、特にお前と光は、ほとんど加護してないじゃないか!


 マルダス世界だったら、平和コミュニティ出身の子孫には、全く加護つけてないよな?


 マルダス世界移民の時の取り決めを、数億年もサボって、才能が〜なんて意味不明のケチつけて…


 天界にマークされないと思っていたのかよ!


 馬鹿じゃね?


 地獄管理者達は、恐らくヨーが現世に出てくるのを待っていただけ!


 俺たちの行動を容認なんて、全くしていない!


 で?


 風の精霊王様・妖精王様?


 それに光の精霊王・妖精王様?


 このまま、何もしないで邪神・魔王コースを選びますか?


 それとも、やらかした事の清算と、自浄してなんとか精霊・妖精をやっていきますか?


 お選びください!」



 

風の精霊王

「お前…何が言いたい。」


闇の精霊王

「お前は、舐め過ぎ!


 天界を気にするなら、もう遅い。


 精霊・妖精として生きていくなら清算


 邪神・魔王やるならこのままやれ

 ただし、俺は断る!」



風の精霊王

「少し待て! 今から天界に行ってくる。

帰って来るまで待て!


 わかったな!」


闇の精霊王

「お断り!勝手にやれ!


これまでそうして、やってきては俺に濡れ衣着せてきただろ!


 俺は、俺のやり方でやる!」


風の精霊王

「光の精霊王!闇の精霊王を抑えろ!


よし!


では、天界に行ってくる!」










光の精霊王

「アレ? ハァ? 人形?


オイ!闇の精霊王が!


(ブラックチェーン!)

グワッ!


テ!テメー!」


闇の精霊王

「お前………泣けるほどクズだな。


殴る気力すら起こらないよ。


誰がお前達のやらかしてきた事を、処理してきた?


俺だよな。


その時、お前は現実逃避の為に博打をっていた。


 そうなると、俺の方が労働しているのだから、強くなって当たり前じゃないか。


 ハァ、お前が少しは現実を見るようになるよう祈っておくよ。


 それと、意味のない……


 いや…言わないでおこう。


 自分で気づけ!」



□□□□□□□□□□□□□□

こうして、精霊・妖精達は動き出したのである。


だが、思ったよりも闇の精霊王は慎重だったようですよ。






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