第525話 予想外の出来事が起こりだす!その3
あと予想日数29日で太陽系に到達する?
そんな予測を立てていた用達。
小惑星は、周りの要塞が自動的に採取するシステムの完成で、用達は寝る事ができるようになり3日間は、休暇を取る事になった。
休暇1日目
一日中寝た!
休暇二日目
ヨッピーも、一日中寝ていたらしく二人で風呂に入る事になった。
大浴場を作っていたので、長風呂する。
休暇三日目
AIさんが、かき氷を作ってくれたので、美味しくいただく。
そして、なんとなくだが司令室に入った。
何も、異常なし。
気にしすぎ?
だが、それはいきなりやって来た!
AI
「拡散放射能を探知! 放射能源は、固体!
なんですか?あれは?」
ヨッピー
「うーん(゜-゜)、里のテレビで見たことあったな?」
用!
「メインパネルに、今映す。
アレ?よく見えないな?」
ヨッピー
「思い出した! アレ?ボイジャー2号だ。」
用!
「なにーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
マジ??」
AI
「だけど、アレ、スキャンで映るのは、プルトニウムの塊ですよ!」
ヨッピー
「昔のタイプの人工衛星は、プルトニウム電池型ってものがあったんだよ!
あの、大型アンテナ!間違いない!」
用!
「えーと、電波!電波!受信モード!
おお!ボイジャー号だ!
え?(∵`)
ってことは?
確か、つい何年か前だったか?太陽系外に出たとかNASAが発表したから…」
ヨッピー
「えーと(゜o゜; 意外と早く着いた?」
AI
「用様!」
用!
「AIさん?制御モードに入って!
ボイジャー号の進んで来た方向と逆に、進路変更!
ヨッピーは、惑星の確認を!」
ヨッピー!
「うーん、あの前の星から誰かが僕たちを呼んでいる気がする。」
用!
「あの赤い星は…
あ!!
えーと望遠鏡起動!
あの赤い星を、映して!」
ヨッピー
「木星だね!ってことは、あの前の星は天王星?」
用!
「天王星に、よっていいか?
スラポ(昔の用の従魔・ペットらしい)の
奴が避難したはずだが、今はどうなったかわからないけど行ってみたい。」
ヨッピー
「うん、行こう!」
AI
「レーダーに、弱いですが何かの発信電波と霊波を確認出来ました!
進路を、天王星に向けます!
それから、予定表を更新します!
太陽系、到達完了?でいいですか?」
その頃…
マルダス世界に、帰ってきた勇者ギャランべーは、マイークラー街の冒険者ギルドにいた。
だが、顔色が悪い。
ギルドマスターから、遠征軍からの逃亡者疑惑をかけられたのだから!
そして、もちろん精霊・妖精達の要望でパイン街に行くと言っても、許可が出なかった。
ここで、争う事は出来ない!
そこに、臨時政府の騎士が来た。
近衛師団騎士A
「なぜ、ここに出陣したギャランべー殿がいる!
さては!」
ギャランべー
「コレを見ろ!精霊・妖精王達が認めた勇者の印だ!
よくその腐った目を開けて見ろ!
外道諸国連合軍に対抗するために、精霊達に助力を頼んだら、パイン街との交渉が必要なので、私が勇者に選ばれてここに来たのだ!
ギルドマスターよ!
証拠として、精霊魔法で貴様たちの根拠がない疑惑を吐くその頭を吹き飛ばしてやろうか?
まぁ不敬罪でも処刑できるから、すぐにでもやってやるぞ!」
ギルド職員C
「バボン臨時政府から、大臣ギャランべーは討伐隊として出陣した。
本物だとしても、マルダス世界にいるのはおかしいので捕縛していいと、許可されました。」
ギャランべー
「ハァ…証拠を見せてやろう!
アイスボール!」
アイスボールは、大きくてもテニスボール位の氷の塊を作って撃ち出す魔法スキルであったが…
ガキン!
精霊・妖精認定勇者補正と、元々が精霊魔法使いだったので哀れギルド職員Cは、氷漬けになった。
がたん!
サブギルドマスターが、戦闘体制に入る。
だがギャランべーは、
「今の魔法で、この勇者の印の正当性が証明された。
それ以上のあらぬ疑いをかける者は、外道諸国連合に組みするものとして、処刑する。
さぁ、パイン街まで案内しろ!
さもないと、精霊・妖精の怒りを買うぞ!」
そこで、ひらめいたギルドマスター!
「本物の印を持った勇者様に、許可書なんて、いるわけないでしょう!
ギャランべー殿は、何をおっしゃっているのやら。
精霊・妖精達が、人間側を裏切るような事をしていなければ、既に精霊・妖精達からの直接の通知がパイン街に行っているはずですよ!
さあさあ!善は急げと、地球のことわざであります!
特急馬車を用意させますので、今すぐ行かれる方が良いでしょう!」
狙いがわかったサブギルドマスターが、馬車をすぐに手配した。
ホイホイと、おだてられてギャランべーは送り出された。
二時間後
ギャランべーは、パイン街の大門の前にいた。
しかし、大門を閉められる。
精霊マタ
「オイ!あの門を吹き飛ばしてやれ!」
ギャランべー
「お前、精霊王の言いつけを忘れたか?
説得して連れてこいだぞ!
精霊王の用事なんだ!
精霊・妖精を集めろ!
特使として、当たり前の状態で行く!
言うことが聞けない奴らは、精霊・妖精王達に言いつけると言え!
マタも、ここに来た以上逃げられないぞ!
なんせ、冒険者ギルドグランドマスターもいるからな。
集めろ!集めるんだ!」
精霊マタ
「わかったよ!」
そして、周囲に20から30くらいの精霊・妖精が舞う勇者ギャランべーが、門番に言う。
ギャランべー
「精霊・妖精界に対して、冒険者ギルドグランドマスターからの伝言通りに、代理として勇者と認められたギャランべーが来た。
精霊王達からの意思を伝えたい。
ヨウ・ヨウガ殿に、今すぐ会わせよ。」
門番A
「通行許可証を、お出し下さい。」
ギャランべー
「ホレ、勇者の印だ!
招待者は冒険者ギルドグランドマスターだ!
これは、非公式な呼びかけに対する、精霊王・妖精王達が答えた、公式な勇者の印を持っての訪問だ!
コレを無効!及び、けなすとあらば古き約定に従い、われの精霊魔法により貴様の命を消すことで、本物と証明することになる。
よく、この勇者の印を見なさい。」
門番A
「あのな!ここは、どんな偉い貴族様が来ても、マイークラー街の許可書無しでは入れないの!」
ギャランべー
「もう一度言う、招待者は冒険者ギルドグランドマスターである。
精霊ブイブイに、精霊王達に言付けさせたな!
確認をしろ!
しなければ、お前を不届き者として、
そして、勇者の印をないがしろにする者として、この印が本物とお前の命で証明するだけだ!
グスグスしてないで、早く確認しろ!」
門番A
「なんと言おうとも、駄目なモノは駄目ななんですよ!」
ギャランべー
「なら仕方ない、貴様の同意がされたとみなす。
食らうがいい、ファイヤーランス!」
その途端、ギャランべーの周りの精霊・妖精達が、王の意志を示すためにファイヤーランスをブーストする。
その威力マシマシの30倍!
ドドドドドドドドーーーーーーン!
パイン街の大門で大爆発が起こる!
煙が晴れる。
恐らく門番は、消し炭すら残らなかっただろうな…
なんて、 ファイヤーランスを放ったギャランべー自身が、ブーストされまくった威力に半分腰を抜かしながらも、なんとか立って見ていたが…
大門は、全く無事。
門番は?
腰を抜かす門番の前に、パイン街冒険者ギルドマスターのドリズがいた。
ギャランべーは、目をみはる。
ギャランべー
「(あの威力で、無傷かよ! 俺は力のある存在だけは見誤らなかったから、ここまで来た。
この山場を抜けたら、俺の天下だ!
がんばれ!オレ!)
やっと、真面目な方が来てくれましたね。
まったく職務に怠慢な門番は、グランドマスターからの呼び出しだって言うのに、確認すらしない。
わたくし、精霊・妖精界からの認定勇者ギャランべーと、申します。
冒険者ギルドグランドマスターからの、精霊ブイブイづての、招待を受けてここに参上しました。
しかし、この正当なる勇者の印と、グランドマスターからの招待を蔑ろにした為に、古き約定により、証明したまで。
騒音を出した事をお許しください。」
そう言って、王と王の礼の時に使うお辞儀を ギャランべーは、優雅に行う。
ただ、ギャランべーの中では、冷や汗かきまくりである。
よく、こんな言葉が出たなと思うが、それは実家でひどい目にいつもあっていたから、鍛えられた胆力の成果である。
一方ドリズは腰が抜けながらも筋が一応通っている
(今回は、冒険者ギルドグランドマスターの呼び出しであり、そのことを確認しろと言われても門番が確認すらしなかった為に精霊王・妖精王本人達の来訪では無いが、筋が通ってしまう事が成立した為)
事を言うギャランべーに対し、どう対応するか、迷っていた。
ギャランべーが取っているお辞儀の作法は、教典に出てくる、救世主に対するお辞儀する人の絵そのものである。
ドリズ
「わかりました。グランドマスターに確認を取りに行きます。
だが、呼ばれたのは精霊王・妖精王全員でございます。
なので、対応はここか、洋上の船になるでしょう。
王達が、来るとの前提での対応になりますので、喚んでおいて下さい。
(精霊・妖精召喚で、たまに依代(巫女様)が必要な場合が有るため、ギャランべーがきたことは、まだ呼び出し違反とはならない場合が成立するためにギャランべーは、まだ処刑されていない。)
こちらも古き約定にての対応になりますので。」
代わりの門番Bが立ちドリズの姿が、大門から消える。
ギャランべー
「(おい!もっと精霊・妖精達を集めろ!力押しでないと、王達の言われた仕事ができないぞ!
殺すつもりで話さないと、無理だ!)」
精霊マタ
「(わかった!今、精霊・妖精界に要請した!)」
そして、パイン街に入った時には、100の精霊・妖精をつけて、ギャランべーは応接間に入る事になった。
それを上空から見ていた、中級精霊達にとっては、完全に予想外だった!
ギャランべーは、側近達や上級・中級の精霊・妖精達の認識では、パイン街に入ることすら失敗するだろうと思っていたが、予想外であった。
それは、精霊王・妖精王達もそうであった。
実は、フロント皇女になんとかさせて解決することをメインの作戦にしていたのだ!
ギャランべーは、きっかけになればいいとの、いわばサブ未満の位置づけであったのだ!
風の精霊王
「なぜ?なぜ殺されずにパイン街に入れたのだ?
おかしい!」
花の妖精王
「アハハハハハハハ! あのギャランべーがもしも、実現させたらどうするの?
バホン王国は、二人共ヨーに嫁がせるつもりよ?
王位も、捨てるでしょうね。
どうやって、叶えるのよ?
精霊契約で、していることでしょ?
やばくない?」
土の精霊王
「我々の存在がかかっているのだ。
やるしかない!
ヨーが、首を縦に振らないと、我々は終わりだ!
フロント以外の、策を立てないといけない。」
闇の精霊王
「私の方も動き出す!いいな!
邪魔するなよ!邪魔する事は、私達の終わりを意味するのだから!」
水の精霊王
「なにをするつもりだ!」
闇の精霊王
「私達の存在の有用性と、自浄能力があると証明する行動をするのだ!
お前たちも、早くしろ!
光の精霊王・妖精王!グズグズするな!
今回は、お前達光の精霊王・妖精王がヨーの偽装転生後の知り合いだった、
大盾 恵みと、多可士の二人に名目上、外道諸国連合の賭博から生き残れるように加護をつけたけど、それが仇になったのだぞ!
そして、お前たちが賭博勇者ごっこの協力者だともう、バレているぞ!
早く行動しろ!」
風の精霊王
「今回は、闇の精霊王の言うとおりだ。
完全に、機嫌を損ねた結果もある。
皆!急いで行動に移れ!」
水の妖精王
「行動ってなにするのよ!
ご機嫌取りをしろって?」
火の妖精王
「当たり前だろう!やれ!」
そして、予想外の事は連鎖していきます。
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