第524話 予想外の出来事が起こりだす!その2

  その頃…


 オーストラリア大陸のキャンベラにある

マルダス世界対外道諸国連合討伐連合軍の

臨時基地では、十円ハゲができてしまった

フロン(フロント)皇女が、どうしようかと悩みながら作戦案を考えていた。


 まずは、自分の周りでの起こった事の整理からだ。


 △あのクソ将軍 (ゲルーゲス将軍)の奴が短足女とか、私に言いやがった!


 →奴には、徹底的に制裁を食らわしてやる!



 △精霊王・妖精王達が、悲鳴を上げている。


 パイン街に、生意気な火の精霊王の側近を事態解決の為に投げ込んたが…


 すぐにボコボコになって返品されたという。


 そして、バボン王国の大臣ギャランべーを勇者指定して送り込んだが、それ以外打つ手がないと言う。


 →今の私でも、パイン街には行きたくない。

 ヨーとなんとか平和的に話せるのなら、裸踊りでもしてやる。

 

 ギャランべー?嫌な響きだ。


 △怪獣が、地球に持ち込まれたみたいだ。


 →あれ、一体でも大陸一つが火の海になる覚悟を喚起しないといけない。

 気が重い。



 △バミューダトライアングル領域?付近に、かつての管理者達の入り混じった気配を探知した!


 精霊・妖精達の報告によると、どうもゼーロと言われる存在と(仮)外道管理者1号の模様。


 そして、正体不明の者達にボコボコにされて…


 一目散にまずチリ国目指して逃亡して、メキシコ国に移動した模様。


 その後、転移して行方不明。



→恐らく……3王女の言っていた事と、精霊・妖精界の情報から、地獄管理者達だ…


 あの、ゼーロは元管理者達の合体した存在だが、それをボコボコにしたということは、間違いなく管理者クラスの存在だろうな。


 そして、報告されたロサンゼルスでの食料略奪行為…


 日本からの、ゼーロとの戦闘記録から、エナジードリンク強奪との関連性を考えて、アメリカ西海岸付近にいる可能性がある。


 あの辺りの精霊・妖精達に探させて、自分達の優位性を獲得しないと!



 △南極大陸で、ヨーが偽装転生したときからの養父が戦っているみたいだ。


 なんとかして、良い関係を作りたい。


 それには、バボン・ホロン王国連合軍との対話に入りたいが、騎士シー・ド・ダイハードが、こちらをかなり警戒している。



 それに、奴ら…戦力的にかなわないのを念頭に、非戦闘的分断作戦?


 逃げ回って、氷の壁を維持して補給路を断つ作戦らしいが、それがいい成績を出している。


 景気がいいのだから、こちらの要望なんて聞いてくれるか、わからない。


 



 まとめると、こんな感じである。


 だが、この難局を抜けないといけない。



 そこに、嫌な情報が入る。


 日本政府の沈黙だ。


 クーデターらしい…。


 だが…おかしい…。


 まるで、クーデターを起こされる前提で、南極大陸の指揮系統を、切り離していた。


 そして、ゼーロ達の即席分身達の戦力を日本に集めさせて、各国のクーデターを鎮圧成功させた。


 普通…こんな事は出来ない。



 目標を絞るか!


 南極大陸戦線に異常があれば、助太刀する事でなんとか、ヨーの養父を探そう。


 



 その時…南極大陸にとんでもない転移の魔法陣が現れ、何かが補給されたとの情報が入る。




 しかし、同時にシドニーから太平洋の異変が伝えられ、太平洋戦に向かって欲しいと要望される。


 クソ!


 怪獣が動く前に、なんとかヨーとの関係改善のきっかけを、作らないと!


 そして、シドニーから太平洋側にフロントは向かった。








その頃…


用達は…


恐ろしい速さで、テンアトミックランドの外殻が完成させていた!


今は、細かい機関回路を作っている状態で、


ヨッピーは、先程から何か合成樹脂で鳥の羽根を作っていた。


羽毛布団を作っているらしい。


五撤!


徹夜続きだった為に、快適な睡眠が欲しいらしい。



用!

「ファーーーーーーーーーーーーア!


やっと、水システムが出来た。


ヨッピー?AIさん?食料生産システムを稼働させるね。


さてと後は、米と小麦を作るか。」



ヨッピー

「主?試作品できたけど寝てみる?


かなり、再現出来たからいけると思う。」



AI

「ご飯できましたよ!カレーライスですよ〜!」




今、完成間近のテンアトミックランドと、既に完成した謎の要塞が複数展開していた。


 テンアトミックランドの次元結界で移動している為に、光速の半分のスピードで移動しているのである。


 実は、もっと速度を出せるのだが…


 精霊・妖精達の亡命先としての機能が必須となるため、かなりの物資が必要なので、小惑星を採取しながらの旅である。



 既に、パイン街よりも、地球の最高級ホテルよりも快適な空間が構築されていた。


 AI達の予想では、あと30日くらいで太陽系に接近出来ると予想していたのだ!



 ただ…


 用が…


 時々、「宇宙人いないかなぁ?」


 なんて言いながらかなりの高性能なレーダーを作り出して、とんでもレーザー兵器を作ってしまったのは、天界に控えめな表現の報告にとどまっていた。



 しかし…用達にも予想外な事が起こるとは、

用本人すら、全く考えていなかった!


つづく…





 

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