第9話 クラスその後(その2)


(杉谷視点)


 俺は、鑑定の時クラスのいわゆる陰キャとか、腐女子と呼ばれる女子高生のやつらが、ここが異世界ならステータスと呼べは、鑑定しなくてもステータスが見えるはずだ、と呟いていたことを聞き逃さなかった。


  俺達は、別々の部屋へ入れられた。

 決していい部屋ではない。

 電気も無ければスマホも……


 そうだ!忘れていた!

 ポケットのスマホを取り出すが、電源が入らなかった。


 クソ!外のメイドは肩に手をおいただけで、ものすごいバカぢからで手をひねりあげるし、おもしろいことなどなんにもない!


 やる事無いので試しに、


「ステータス!」とボソっと言うと、出てきたよ。

 半透明なプレートが!!


 出てきて書いてあったよ。



 勇者! 

 やったぜ!と思ったのもつかの間。


 称号を読むと、?????????となるしかない。


 勇者の文字を押すと、説明文が出てきたよ。


職業 勇者:

 クラスでの勇者とは全く別である。

 この職業はモンスターに遭遇すると、自分よりも強い弱い関係なく勇気が過剰に発生し、戦略的撤退を含む撤退または、逃亡が出来なくなり足及び脚は動けないようになる。

 攻撃をする場合のみ動ける状態になる。


 何故にこんなものを付与しやがった!

 さらに称号だ!


勇者っポイ:

 一見勇者であると、至近距離にいる者達に思い込ませる。


 ダメだ。

 これは人に言えるものではない。


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