第568話 南極大陸の死闘!(裏切り者達の宴)その3

 南極大陸 


 バホン先王達の陣地では、一応戦っているフリをしながら、警視庁組とホロン王組を監視して逃亡する計画を機会を伺っていた。


 だが、警視庁組が強すぎる!


 あのスキルや、魔法が全く効かない魔導生体装甲に対して、ジェラルミンの盾??木の警棒??だけで対応している…


 バホン先王

「俺等の目が、腐ったのか?


幻覚が見える…どうやってあの強力な魔導生体装甲と生身で戦える…


本当に、あの盾はジェラルミンなのか?


あの警棒は、本当に木製なのか?」



ゾク!


悪寒が、バボン先王達に走る!


しかし、遅かった!



??

「フフフフフフフフフ!


自分の首元を見てご覧!


この刃は、良く切れるよ!」


バボン先王達は、暗殺者達に後ろを取られていた!



バボン先王が、死の恐怖に…興奮した…


尾てい骨からは、伸びていたしっぽ?がらピンと伸びたのだ!


それに、びっくりしたのは襲撃してきた暗殺者達である!


外道軍暗殺者部隊長A

「こ!これは!」


バボン先王

「ち!違うぞ!違うんだ!


俺は、人だ!まだ人間なんだよ!


そのはずなんだ!


なぜなんだ!」


外道軍暗殺者部隊長A

「(これは、我ら邪辣人などと呼ばれる前の時代に出した進化シュミレーションした時に出た予想進化後の姿の内の1つについていた尻尾と同じ尻尾だと!


我らが進化した時になる1つの姿のサンプルがこんなところにあったとは!)


 こ!!これは!貴様!何者だ!」


バボン先王

「違うんだ!違うんだよ!俺達は人なんだよ!


そして、王族なんだよ!貴族なんだよ!


だから、女を襲うことなんて無罪なんだよ!


何をしようと本当は無罪なんだよ!


なぜ!こんな事になったのだ!」



外道軍暗殺者部隊長A

「王族? あーーーーーーー! フロントの親の皇帝の母親は、たしか陛下達の親戚!


 そして、この高貴なるシッポ!


 貴族軍?お前達!降伏するか?


 するなら、ここで降伏して真の崇高なる陛下にひれ伏すのであれば、生かされるかもしれんぞ!


 お前達の、その尻尾は陛下の血筋の証かもしれんぞ!


 どうする!」



 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ…


 




 恐怖!


 高貴な尻尾?


 尻尾は、悪くないかも?


 降伏しても、血筋の保証をこの尻尾がしてくれる?


 助かるかも!



 先王達の塔よりも高いプライドが、ガラガラガラと音を立てて崩れていった!




 バボン先王

「やっと、迎えが来たか!


やれやれ! オイ!皆の者!やっと祖先の王室から迎えが来たぞ!


そうだ、我らこそ正しき人!


陛下に会いたい!


案内してくれ!」



 その時、パール公爵組は緊急用転移脱出魔法陣を刻んだ魔石を使い既に脱出していた。


 この前後15分の2キロメート範囲の者達の記憶すら阻害するスグレモノである。



 そしてパール公爵達は、盗聴の魔道具などを一人一人に取り付けてあり、脱出後のバボン先王達の会話は、全て筒抜けであった。



 ここに、バボン先王軍の裏切りが発覚する。

 




テンアトミックランド



用!

「やはり、裏切ったか!


もう少しすると、奴らは人ではなくなる。


奴らは、どうするのか?


裏の黒幕はどう動くのか?



良く見ないといけないな。」





外道軍太平洋基地

戦艦ダメデス


その頃…二人の王がズタズタニなって帰ってきてから、戦艦ダメデスを最優先に修理をしていた。


戦艦ダメデス艦長ゲホーマッスル大佐

「クソ!どうすればいいんだよ!


なに?南極基地から、迎えに来いだと?


なんだ?朗報でなかったら主砲で…


ゲフンゲフン!


(秘密基地に、分身様達がいたのを忘れていた!)


で、内容は?」



副艦長ゲボゲーボ

「その…昔、かなり昔に我らの進化後の姿をシュミレーションしたことがありましたよね!


 陛下の親戚筋に当たるバボン先王達に、その特徴が出ていて、捕獲したと連絡がありました!


 これが本当なら……」



戦艦ダメデス艦長ゲホーマッスル大佐

「すぐに、陛下達に報告するぞ!」






基地内、仮宮殿


バボン先王達の報告がされる!


パンデピート王

「何だと! オイ、シュミレーションのグラフィックを出せ!」


そして、バボン先王達の尻尾と比較される。


フェントロー王

「うーん… 貴重なサンプルだ。」


パンデピート王

「思い出した! 確かに我らの血筋ではあるが、まぁいいか? こんなに遠い血筋でデモンパターンが出てくるとは!」


戦艦ダメデス艦長ゲホーマッスル大佐

「陛下!だだ、血が濃くなりすぎる結果として出た可能性ありますのと、あまりに崇高でない言動が、バボン先王の言動に多すぎます。


 はっきり言いますと、エンジェリックパターンのサンプルが、出ていない以上、単なる近親交配の遺伝子病の可能性があります!


 少し、観察程度に見てはどうでしょうか?」



フェントロー王

「確かにそうだな。エンジェリックパターンが出ていない!


 だが、我らが新人類となるサンプルとなるのもまた事実!


 この者達をデモンナイトとして、迎え入れろ!」


パンデピート王

「そうだな、ただ頭が高かったら叩け!


 近衛兵の〜誰が適任かな?」


フェントロー王

「オイ!ゴゲスート!お前がやれ!」


近衛虐殺隊隊長ゴゲスート

「ハ!大切なサンプルを、しっかりと教育します!」


戦艦ダメデス艦長ゲホーマッスル大佐

「陛下! 戦艦ダメデスが修理出来ても守りがいなくなってしまうので戦艦クソデスが修理完了してから…」



近衛兵

「陛下!戦艦クソデスの修理が完了しました!


その…戦艦ダメデスのほうがまだ時間がかかります!


あと、ネクロマンサーのゲホーラ大尉が出撃できます!」



パンデピート王

「よし!ではデモンナイトを連れてくるのと、南極大陸の戦闘を終わらせるために、戦艦クソデスの出撃を命令する。」




 こうして、貴重な戦艦を使った外道軍の再出兵がはじまった。


 誰が、待ち受けているのか知らずに…

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