第567話 南極大陸の死闘!その2

 南極大陸…


 ここ、バボン・ホロン連合軍の司令室では、奇妙な動きが起こっていた!


バボン先王

「クソ!どうなってやがる!このままでは、儂らは終わりだ!


 魔導生体装甲?強すぎる!


 フロント皇女は、何をしている!


 早く儂らを助け…」


情報官

「大変です! モニターを見てください!


ブリスベンが!!ブリスベンが!」



パール公爵

「あの、魔導生体装甲は、儂らの観測した南極遺跡の魔導生体装甲の15000倍以上の戦闘力があるぞ!」


パール公爵は、極秘に渡された用!とヨッピーが作った戦闘力測定メガネを先祖代々の家宝を使う、とか言いながら司令室の者達の目の前で匠に使いバホン先王を情報を活用して誘導していく。



「クソ!我ら公爵家が、なぜこんな所に戦闘に出ないといけない!」


「オイ、あれはフロント皇女だよな!

なんだ、あの泥とススまみれの姿は?」


 「それに比べて、救世主の作った大戦艦は凄い!私も欲しい! フロント皇女に言って作らせよう!」


 「バカヤロー!頼みのフロント皇女がこんな状態なら、俺達権力復活なんて無理だ!」



 黙っていた、心の奥に押し込めた本音が堰を切ったようにように出始めた。


 もう止まらない。


 そして、その場にいたパール公爵達以外の者達の尾てい骨が、ゆっくりとゆっくりと伸びていった。


 黒ずんた皮膚と、共に…。




 彼らの会話を離れた天幕で聞いていたホロン連合軍勢は、暗い顔をしていた。


 同行しているホロン先王は、頭をかかえる。


 特に王女達は暗い。


 ミリ・ド・パルサー

「王女にも、私にもヨウ様の敵である、フロント皇女の血が流れているのですね。


 ここで実績を作らないと、私達の祖国は終わりだ。そして新たなバボンの領地も終わり。」



 王女も、黙って首を縦に振る。


 王女の目から、涙が落ちる。 


 やりすぎた…


 なんとか、先王の時から国を立て直したけど、やらかし過ぎた。


 恐らく、明日動くであろう敵軍の魔導生体装甲が火を吹く!


 そうすれば、例え精霊・妖精が味方してくれても、火力で負けるだろう。



 王女は、遺書を書き出した。



 そこへ、騎士シー・ド・ダイハードと、

銭形警視正が、やってきた。


銭形警視正

「訳は聞きました。皆さん、日本に亡命する気はありませんか?」



青天の霹靂である!


その頃、パール公爵が酒をバホン先王派に飲まして、バホン先王は既に出来上がっていた!


警察庁は、グーデターを起こされて失走状態の日本を動かすために、自称・総理大臣を逮捕しようと、魅了スキルに対抗出来る銭形達に要望した。


そこで、銭形は亡命を認める事を引き換えに、外道軍と戦うとの条件で、ホロン軍の参戦を呼びかけたのである。



銭形警視正

「用には、私が頼みましょう。」


ホロン国王

「え!」


そこに、スライム通信が入る。


用!

「ハァーーーーーーー!


わかったよ!


ゆみさんがな、オーストラリアの戦闘で、ホロン先王が身を挺して民間人を守ったりしているのを見て、外道達に操られていたから、あんな酷いことをしていたのであり、更正している可能性があるとしてチャンスをやってもいいって言うから、


こちらも動くよ!


えーと、身代わり得意なヤツが、もうすぐそちらに着く!


とりあえず、叔父さん達とダイハード卿組とホロン王国組は、バホン先王達をパール公爵に任せて、 テンアトミックランドに来てくれ!


今、ダックさん達と迎え組が向かっているから!


あと、フロント皇女のスパイに見つからないように移動をして欲しい。」



銭形警視正

「迎えが来ました!急ぎましょう!」



そうしてその夜、警視庁ファイブフォース組とホロン王国軍が南極から姿を消した。



そして、あまりにも似ていない自称・警視庁ファイブフォースっポイ隊と、どこか強者の色合いの自称・ホロン王国軍っポイ集団がその時から司令室にいた。



そして、朝になり…


ついに南極遺跡から、魔導生体装甲が討って出たが、自称・機動隊のジェラルミン?盾で、20トン近くの魔導生体装甲の攻撃を止め、謎の警棒っポイモノで殴り飛ばす、とんでもない警視庁組?の戦いがはじまった。


水の中級精霊

「お…お兄さん達…強いね…。


私が、上級精霊に進化出来たら、結婚を申し込みたいくらいよ!」



自称・銭形警視正(ヘル・ダック変身体)

「フフ!ありがとうよ!」



なんて、風景があった。






そして、バホン先王達は?


自称・ホロン軍の戦いを見て、外道軍なんて弱いと勘違いした先王・公爵達は、舐めた戦闘をして吹き飛んでいた!


そして、ついに魔の手が来る!


つづく

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