第569話 南極大陸の死闘!(裏切り者達の宴)その4
太平洋、外道軍基地から戦艦クソデスが出陣した。
だが、まだブリスベン付近では大きな火の精霊王だとと思われる、探知レーダーの反応があり南米大陸の海岸沿いにステルス結界を張っての移動になった。
南極大陸
バボン先王?
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…」
ボキ!ボキキキキキキキキキキ!
クギ!バキ!
フシューーーーーーーーーーーーー!
ついに、裏切ったバボン先王達は、心の奥に押し込んだ欲望?などを開放した!
そして身体に大きな変化(変態)が起こりだす。
黒く!肌が黒くなって、爪が伸び歯が尖り翼が生える。
その模様を見ていたのは、マルダス世界のバボン国王であった。
バボン国王
「やっぱり、やりやがった。
ハァ、反省してくれたかもと期待したが。」
メイド・トロイアル
「どうします? 話しますか?」
バボン国王
「おねがいします。」
南極大陸
バボン先王?
「あーいい気分だ!」
その時、司令室の机の魔導珠から光が出て、バボン国王を映し出す。
バボン国王
「オイ、やはり人間辞めて魔物になったか。
やけに、芝居がかった事を言い出したから、疑ってはいたが…
やはり反省せずにいたとは…四公爵家も魔物になったか。
では、廃位と廃爵をする。
儂も、これから外道軍と戦わないといけないからな。」
元バボン先王
「オイ!俺様は王としてやりたい事をするだけだ!
廃位?廃爵??何のことだ!」
バボン国王
「自分の姿を目の前の鏡で見てみろ!
今、手続きをした。
討伐隊がそちらに向かう。
外道軍の暗殺者達よ!
今すぐに撤退を勧める。
虚栄心や、横暴心から言っているのではない。
討伐隊は、お前さんたちが会ったことがある者達かもしれないぞ!」
バリン!
魔導通信珠を、元バボン先王が南極の凍土に叩きつけた!
外道軍暗殺者A
「クソが!言わせておけば!
と言いたいが、冷静に考えると移動したほうがいいな。」
元バボン先王
「なぜ?
あのホロン王を捕まえて、警視庁組を全滅させればいいと思いますが。」
外道軍暗殺者B
「お前達の魔力だけで、あんなにキレイな映像と声を安定して、越界魔導通信出来るか?」
元バボン先王
「いえ……できません。
これまで、通信すら出来ませんでした。
あれ…なぜ出来た?
それも、こちらが受諾していないのに勝手に受諾した形になって…」
外道軍暗殺者A
「ずっと見られていた。しかも隠蔽を極めた我々までしっかりと見られていたな。しかも越界してまで。
そんなこと、魔神レベル以上の力の介入がないと無理だ!
早くここを移動する!」
その頃…
シドニーでは。
メイド・ゆみ
「南極大陸に、今から向かいます。」
アメリカ特別大使
「ブリスベンを、なんとかしてほしい!」
メイド・ゆみ
「ブリスベンの状況は、内輪もめです。
もっと言うと、フロント皇女のかかえる問題が噴出したということですね。
なので、フロント皇女次第なので介入できないのです。
今は、フロント皇女は動けないので、私が南極大陸に向かいます。
大統領にお伝え下さい。ハワイにこちらの強力な援軍が既にいます。
問題は、ハワイを攻略出来なかった亡霊・怨霊達が、日本の太平洋側と北アメリカ大陸西海岸に押し寄せると予想される事です。」
アメリカ大使
「え! すぐに大統領に伝えます!」
そしてメイド・ゆみは、いくつかの仕事をこなしてから、南極大陸に向った。
テンアトミックランド(日本上空・隠蔽中)
用!
「あー!やはり、オレが行く!」
メイド・トロイ
「だめです! 今行けばフロント皇女が短距離転移(精霊王・妖精王基準の距離感)で、南極大陸に乗り込んで主になんとかさせようとするに違いありません!
そうなれば、主は精霊王と妖精王達のマルダス世界移民取り決め違反の容疑で、フロント皇女を封印するか、討伐しないといけません。
それでは、フロント皇女の魂問題の解決は延期になります!」
用!
「わかったよ。
(キューピットは、入院だって?)」
AI
「(らしいです!
ただ、キューピットの弓矢でもあの状態のフロント皇女に効くかというと、無理だと言われたらしいです!
で、これがキューピットの標準弓矢の概念設計図みたいなのですが…)これが、弓矢の設計図らしいです。」
ヨッピー
「これってキューピットの弓矢は、ルーフォ工房製だったのか!」
用!
「なるほど、つまり対フロント皇女スペシャル弓矢を作らないといけないと言うことか!」
ルット
(元精霊・妖精界王 ルーフォ工房の長の妻)
「え? 概念的に無理だと言うメッセージだと思うのですが…
夫は見る人によって、この弓矢の設計図は解釈が変わると言っていたけど…
スペシャルを作るのですか?」
メイド・トロイ
「作らないと、世界に破滅的な損害が出ると主は危惧しているのです。」
大教皇サイザー
「確かに、地球魔導怪獣大戦の起爆点の1つではある。
その原因が、魂そのものだったとは…」
ホロン国王
「子孫になにか影響が出ますか?」
用!
「計算結果からすると、ホロン国王ぐらい血筋が遠くなると、肩こりが少し楽になる程度かな?」
銭形警視正
「しかし…(赤い糸で結ばれた二人)とか言う表現がありますが、(魂を強奪した為につながっている二人)ですか…
それが、戦争を引き起こした1つの原因とは…」
大岡警視正
「よく似た事案とか、あったから(赤い糸…)の言葉が出来たのかもな!」
用!
「ありえますね。では、大戸総理大臣も到着したから、会議をしますか。」
その頃…
南極近海
地獄戦艦ヘル・ファイヤーが率いる地獄艦隊が南極大陸を包囲していた!
まだまだバミューダトライアングルから、艦隊が出てくる!
南米大陸側の海域をわざと開けて、怒りを内包しながら着々と包囲を固めていく地獄艦隊。
インドネシア軍とインド軍、マレーシア軍は補給の為に、オーストラリアに寄港していた。
一体何が起こるのか、観測だけしろ!
それだけが、彼らに出された本国からの司令であった。
それから、35時間後…
シドニー
AWACS(早期警戒管制機)から、もたらされる南米大陸の太平洋沖にはっきりと探知はできないけど、電子の乱れからなんとか補足できる移動する巨大な低空で移動する物体!
姿は見えない!風の流れからも探知出来ない!
だが、今シドニー沖に停泊中の空母ヨーデル号から発射される強力な遠距離用のレーダー波にのみ反応している物体!
最新型AWACSは、ヨーデル号からのレーダー波が、外道軍戦艦クソデスのステルス結界に衝突したときに発生する電子の残滓を、なんとか探知していた。
そして、その物体(外道軍戦艦クソデス)は、チリ国の中部に来たとき、進路をシドニーに向けたのである!
だが、その時には空母ヨーデル号を先頭に戦艦隊がシドニー沖に展開していた。
ヨーデル号から発進するのは、自動戦闘用に改造されたF14トム・キャットっポイ戦闘機1500機と、謎の戦闘機50!
戦艦クソデスと、正面切って戦うために離陸する。
そして、戦艦クソデスの背後からは各国屈指エースパイロット!トップ・ガン達がクソデスを狙う!
シドニーで、メイド・ゆみ達が各国と秘密会議をしていた内容は、自動戦闘機F14っポイ戦闘機で戦艦クソデスを翻弄させて、ステルス結界を解除して、防御結界に切り替える無防備の時に、各国のエース・パイロット達トップ・ガン達による戦艦クソデスの後方推進ロケット噴射部にありったけのミサイルを撃ち込もう!との作戦であった!
外道軍達に、防衛戦ばっかりだと各国の国民達の支持を得られないのでは?との不安が出る頃だから、自動戦闘機を処分するつもりで戦艦ダメデスに一泡吹かせて、戦っている事を実況中継で、しっかりと伝えようと用!が考えたのだ!
表の指揮はホロン国王に頼んだ!
これで、国際問題(日本の非武装義務)を回避する!
なので、ホロン国王が陣頭指揮を5%取っている。
(内容・各国との挨拶とか…)
そして95%は、地獄管理者達が処理する。
「では、ライブ中継入ります!
5!
4!
3!
2!
1!
Q!」
ホロン国王
「全艦!外道軍戦艦クソデスに攻撃開始!
大教皇サウザー軍がシドニーに結界を展開を確認してから、全面攻撃に入る。」
こういった、芝居がかった感じだが、
【一泡吹かせてやるぜ!】作戦ははじまった!
その頃…
元バホン先王
「ウィー!喰らえ!ファーイーヤーブレース!」
人間を辞めてしまった、元バホン先王は貴族軍の中にいる人として生きる事を選択した、貴族達に向けて、裏切り者として火を吹いて焼き殺そうとしていた!
逃げ惑う貴族軍達!
しかし、ある程度貴族(人間)と、元バホン先王(魔物)達に別れた時、戦闘が始まった!
某貴族15男A
「死んでたまるか!アイスウォール!」
水の精霊
「アイスウォールブースト!」
某貴族7男B
「まさか?効くかな?
ホーリーライト!」
某貴族8男C(Bの弟)
「兄ちゃん、そんな光では効かないよ!」
光の精霊・妖精
「「やってみよう! ライトブースト!」」
ピカーーーーーー!
元某侯爵A
「ウギャーーーーーーーーーーーーー!
皮膚が!溶ける! 目が!目がーーーーーー!」
それを見て、心が折れかけていた人間を選択した貴族軍は光を見出した!
そして、神聖魔法系で攻撃して水系統で防御して、他の系統魔法で揺さぶりをかける作戦になっていった。
その頃…
彼らの目の前では外道軍南極基地の前まで、自称・警視庁ファイブフォースと、自称・ホロン国王軍が迫っていた!
魔導生体装甲を、盾に基地を外道軍が守るが魔導生体装甲内の兵士に危機が迫ってきていた!
兵士A
「胸が熱い!グワー!ハァハァ、もう無理だ!代わってくれ! 演算コアが焼けている!」
魔導生体装甲も、その中の兵士もボロボロであった!!
南極大陸基地最高司令官
ダメ・カ・モシーレナイ
「クソ!本部!応答願います!本部応答願います!
こちら南極大陸基地!こちら南極大陸基地!
非常事態発生!非常事態発生!」
「こちら、太平洋基地!なんだ!まだ食料転送時間ではないぞ!」
南極大陸基地最高司令官
ダメ・カ・モシーレナイ
「司令通り、戦艦クソデスの着陸地点確保の為に魔導生体装甲を使い、撃って出ましたが敗北しました!
基地を魔導生体装甲で封鎖!
魔導生体装甲損傷率75%!起動出来る兵士約30%!
応援を求めます!
次の攻撃を受けた時点で、防衛線崩壊します!
分身様の安全を保証できません!
ご決断を!陛下!ご決断を!」
ドサ!
ドダダダダダダダダダダ!
それは、あまりに急ぎすぎて転び、すぐに立って医務室で治療中の外道王達に報告しようとしている通信兵の走る音であった。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます