第570話 南極大陸の死闘!その5

 太平洋上 外道軍基地


 通信兵は、南極大陸基地の危機を知らせに行く。


パンデビート王

「何だと! 南極大陸基地も苦戦だと!」


フェントロー王

「魔導生体装甲を使っても、負けただと!」


そこに、新デストピア大陸から報告が来る!


一度太平洋に着水したいと言うことだ。


何故か?演算コアの冷却水が沸騰しているらしい。


しぶしぶ、許可を出す王達。



急いで、会議を開くことになった。



フェントロー王

「どうする!相手は強敵だ!この基地の総戦力を南極に移しても、被害が大きくなるだけだ!」


ブリンド王(通信珠での参加)

「正直に言う。今、前勇者達がこのマルダス世界のジャングラー国の兵士達と共に抵抗している!


 うまくいっていない。


 なんとか基地を、作ったのはいいが魔力を貯めるだけで、今は忙しい。


 演算コアの冷却能力の制限があるから、そちらの作戦の成功後に、こちらは魔導生体装甲を動かそうと考えていたが、まずいな。」



戦艦ダメデス艦長ゲホーマッスル大佐

「ブリンド陛下! 魔力を至急送ってもらえませんか! 保険として分身様をこちらの基地に転移出来るようにしたいのです!」




ブリンド王

「転移か!!そうだな!まずは、それが大事だ!よくぞ言った!こちらは、侵攻作戦は延期になるが仕方ない!


 すぐに送ろうぞ!」



フェントロー王

「助かった!まずは保険をかけることが出来た!


すぐに送ってくれ!」


パンデビート王

「ゲホーマッスル大佐は、すぐに転移の準備をしてくれ!


 どうも、嫌な予感がする!


 戦艦クソデスが、もう南極大陸についているはずだが連絡が来ない!」


戦艦ダメデス艦長ゲホーマッスル大佐

「ハ!すぐに転移準備に入ります!」


走って、現場に向かう大佐!


普通は、だめな礼儀作法だが緊急事態とあっては仕方ない。



むしろ、王達は自分達の嫌な予感を大事にして急ぎ転移の準備をする大佐に、頼もしさを感じていた。



 そして嫌な予感は当たる!


 通信兵

「戦艦クソデス! ステルス結界を張っていたのですが、探知されてオーストラリア・シドニー近海で戦闘になろうとしています!」


 フェントロー王

「バカもーん! 相手にするな!


 早く南極大陸に行って…


 行って…


 どうする…」



 パンデビート王

「どうしよう…」


近衛師団ボルダー大佐

「この基地に、集約しましょう!


五星隊は、全滅の可能性があり…


最強の1角カベーゲロ大佐は、破れ…


最強5部隊の内残ったのは3部隊!


しかし、そのうち今一部隊はハワイ攻略!


一部隊は、マルダス世界!


そして残るは、あの戦闘狂将軍の部隊のみですが、将軍には新デストピア大陸の守護という大事な任務があります。



こうなると、外道滅殺拳当主ヨーがここ地球に帰って来るまでに、戦力の回復をするしかありません!


外部演算コアの冷却問題を解決しないと我々には、必勝法がないのと同じです!


今は、たとえかっこ悪くても、戦艦クソデスに攻撃されても南極大陸の戦力と分身様達を回収させて、この基地に集約させるべきです!」



ブリンド王

「用意が出来た!今から魔力を送る!」


フェントロー王

「ありったけ、送ってくれ!」


パンデビート王

「頼んだぞ!


そして、戦艦クソデスに命令!


戦闘しないで、南極大陸にすぐに向かい部隊を、回収しろ!急げ!」


走る通信兵!






その頃…


ブリスベン


火の精霊王

「クソ!俺は王だ!


ヒーーーーーーーーーーーーー!」




プルト(元聖カルッティ第2王女)似た睨まれて、後ずさる火の精霊王。


氷漬けの光の妖精王・土の精霊王


そこで、土下座をするフロント皇女。


フロント皇女

「火の精霊王!もうやめて!


こんな事をしている暇はないのよ!」



しかし、この状態がずっと続いている。


どうなることやら…






シドニー近海


そこでは、1500機のトムキャットもどきが戦艦クソデスに、襲いかかる!


 撃ち込まれるのは、一発がデイジーカッターの5倍以上の破壊力をもつ魔導爆雷搭載のサイドワインダーが、6000発!


 戦艦クソデス副艦長ヤッテラ・レ・ネー

「クソ!艦長の奴!何が!


 [オレがフロント皇女を暗殺して、王女を娶って王族になる!]


 だ!


 勝手に、魔導生体装甲で出撃しやがって!


(通信が入る)



 へ!陛下!


 その…


 非常事態が発生しました!


 艦長が、勝手にフロント皇女暗殺に出撃しました!


 コレが今のこの艦からの撮影されたブリスベンの様子です!


 フロント皇女が、土下座というものを、しています!


 負けたのでは?とか言い出して、艦長が出撃しました!



 は!!


 私が、この戦艦クソデスの新艦長ですか!


 わかりました!


 今から、南極大陸基地に向かいます!


 陛下の勅令である!


 今から、私が新艦長だ!


 艦長!ヤッテラ・レ・ネーが命ずる!


 進路!南極大陸!


 シールド全開!


 全速前進!」


 そこに!



ドドドドドドドドドドドドドドドド!


サイドワインダーの雨が降る!


ドゴン!ドゴン!


謎の衝撃も来た!


ビーーーーーー!


ステルスシールドが破壊されました!


噴射口にミサイルが、来ます!



新艦長ヤッテラ・レ・ネー

「シールド張り直せ!


噴射口!急げ!


クイックシールドを全て、噴射口に集中!


前方の装甲なら、一回はなんとか保つ!


わざと当てさせろ!


急げ!急ぐんだ!」





シドニー


「クソ! 噴射口にシールドが!」


「待て!前方に被弾している所を、クローズアップしてライブカメラを集中撮影させろ!」


「これでも、煙が出ているがだめなのか!」


「いや、逃げていくぞ!」


「違うぞ!南極大陸に向かったのだ!」


 「行かせるな!」


 「各国の戦艦が、フルオープン射撃をします!


全力攻撃です!」


 「ホロン国王も、同調されました!」


 


 そこには、徹底的にトマホークやら、地対地ミサイルとかの分類関係なしに、戦艦クソデスにミサイルをぶつける各国の戦艦の姿があった!



 煙を吐きながら、南極大陸に向かう戦艦クソデス!


 防御シールドが貼り直されたので、直接攻撃はもう無理になったが、いいねが一億を突破したので、作戦成功と判断された。




その頃…

南極では…


地味に、警棒だけでタコ殴りになっている魔導生体装甲が、ついに崩壊寸前になっていた!



バボン先王

「クソ!我々に同調しなかった貴族共は、ホロン国王軍に投降しやがった!


 だが、あいつら…ホロン国王軍は、あんなに強かったのか?


 どうなってやがる!


 おお!迎えの宇宙船が来たぞ!」


外道軍暗殺部隊長D

「おかしい! 煙を吹いているぞ!


オイ! 狼煙を上げろ!


違うぞ!ここに着地するのではない!


駄目だ!逃げるぞ!」



ドン!


グシャ!


プチン!



戦艦クソデスが基地近くに、着地したが…


どうも変だ!


よく見ると、上部の司令塔?らしきところが、

かなり破損していた!


戦艦新艦長ヤッテラ・レ・ネー

「何か、下敷きになったが、知るか!


急いで修理!


南極基地の分身様を、装置ごとこちらに移動しろ!


急げ! なんだ?この音は?」



ベギン!


ガン!


バギン!



操縦兵A

「艦長!大変です!


基地を襲っている、警視庁?とホロン国王軍?が警棒で、防御シールドを叩いて破壊しています!


その…!あのミサイルよりも、消費パワーがすごく、とてもシールドが保ちません!」



戦艦新艦長ヤッテラ・レ・ネー

「何だと! うわ! なんだ! 南極基地が光ったぞ!


 転移陣か!


 何!陛下から転移陣を起動させたと通信が来たのか!


 魔力は保つのか?


 クソ!転移が成功するまで、砲撃しろ!」



 ドドドドドドド!!!!!!!


 ズガーーン!


 懸命に警視庁組?とホロン国王軍?を撃つ戦艦クソデス!


 しかし、機動隊?のジェラルミン?盾に阻まれる。


 

 「ヒーーーーーーー!艦長! 対戦艦ビーム砲が全く効いている気配がありません!


 大変です!この南極大陸が招待不明の戦艦に包囲されました!


 上空も、宇宙も、制空権を取られました!


 全方向からレーダー波を受けています!」


 

 戦艦クソデス 艦長ヤッテラ・レ・ネー

「転移完了まで、あと1分間!


 耐えろ!耐えるんだ!


 艦首砲発射準備!


 転移完了次第、魔導爆雷を散布してこの場から離脱する!」



 ドゴン!


 バーーーーーーーン!



 「第1第2防御シールドが破壊されました!


 第3シールドは、あと1分間も保ちません!」


 

 艦長ヤッテラ・レ・ネー

「転移は、まだ完了しないのか!」



 ピカーーーーーーーーーーーーー!



 「今!通信が、入りました!

転移完了!成功しました!

すぐに、この場から離脱すると電信を打ちます!」



艦長ヤッテラ・レ・ネー

「戦艦クソデス浮上! 


緊急離脱!


(ドーーーーーーーン! グラグラグラグラ!)


なんだ!


なに!


機体損傷35%だと!


早く移動するぞ!


ギョエーーーーーーーーーーーー!


空中を走って、追いかけてくるぞ!


早く離脱するんだ急げ!」



煙を吐いて、ボロボロの状態で、フラフラと浮上して逃げていく戦艦クソデス。



 果たして、南極大陸から無事に離脱できるのか?




 そして、戦艦クソデスの下敷きになっていたバボン先王が、強制再生にて復活していたが…



 その時、昭和基地から強力魔導ジェットエンジン付きのかなり強化された大きめのスノーボードに乗った者達が現場に急接近していた。 



 用!とメイド・ゆみとヴァーミリオン姉妹達である。


 フロント皇女が、25時間以上土下座してしていることから、南極に行ってもフロント皇女は身動きが取れず大丈夫だと判断したのだ!





つづく。


 



 

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