第218話 ブルドーグダンジョン探検記1

ブルドーグダンジョン


じつは、あまり人気が無い。


まず、モンスターが強い!


そして、ドロップ品が高く売れない物だらけ。


そして、経験値が入らない疑惑!


過去に、一週間地下1階層入って


50体倒したが、


レベル3から、上がらなかったらしい…


普通なら、レベル6位になっていても


不思議ではないらしい。


そんな人が、続出する。


近くの港街メルーの冒険者ギルドに入る。



ドリズさんの紹介書を受付嬢に出すと、


少し待ってくれと言って、


ドタドタと奥に、行った。



そんな所に、酒臭い冒険者が…


冒険者A

「おい! そこの小僧! 


女連れていい身分だな、


おい! 姉ちゃん!俺たちといい事しようぜ!」



わーい(^o^)


テンプレ来たー!



しかし…


さぁ殴ってこい!


とか思って、振り向いたら…


トロイアルに、


簀巻きにされてました。



そして、


フルプレートアーマーのやつも、


「何している!」


とか、言っていたが…


あれ?


泡吹いて倒れたぞ?



魔法使いの、女性は…


汗かいて、立ってる…


体調わるいのかな?




僧侶?の方は、あれ…


パタン


気を失っている?


このパーティーはリーダーさんが


酒臭かったから、


昨日飲みすぎたのだろう!




人の事は言えないけど、


体調管理は、大事だね。



後ろを向くと、筋肉もりもりの


デカい大男がいた…


「何を…」


バタン!


あら?


また飲みすぎの体調不良かな?


港町だから、仕方ないかもな~


その大男の横に、さっきの受付嬢がいた…



受付嬢さん、ドリズさんの紹介書を見ている。


顔が真っ青である。


うん?


事務所の奥から、


なんかインテリっぽいやつが来たな~



受付嬢

「副ギルドマスター、これを…」


ドリズさんの紹介書を見る。


副ギルドマスター?

「ふーん?」


そして、俺には目もくれずに、


トロイに近づいて行くが、


なんか腹が立ったので、


「おい!」


と声をかけると、


白目を向いて、倒れた。



「失礼なやつだな。」


受付嬢

「ヒ!」



まぁいいか。


手続きだけでも、済まそう。



トロイが、受付嬢に


手続きをしてほしいと言うと、


顔を縦に何度も振って、


手続きが、始まる。



そこに、知ってる顔の人がやって来た!


マイークラー街の冒険者ギルドマスター 


グリスさんだ!



グリス

「アチャー、遅かったか…


ドリズちゃんから連絡受けて来たけど、


ハハハハハ…」



受付嬢

「グリスギルドマスター!


良かった、バカマスターが、


その、注意を無視してこんな事に…」



あの大男は、


ここのギルドマスターさんらしい…


(´ω`;)




ギルドマスター室で、


対面する事になった。



港町メルー冒険者ギルドマスター ラード

「す、すいません。まさか… はは…」


マイークラー街冒険者ギルドマスター グリス

「メーンタークの


SS攻略出来る冒険者に、


ケンカ売るとは、あの副マスター


やっぱり適性の…」



副ギルドマスター ゲープ

「貴様!1つ言っておこう!


私は、6大公爵家の内に1つ…」


第3王女 ルルト・ラ・バボン

「6大公爵家の内に1つ?


それが、とうしたのですか?


今は公爵家は5つ、


今のことで、4つになるかもね。」



副ギルドマスター ゲープ

「ルルト王女! やっと私のものに…」


ベキッ!


ルルトが、ゲープの顔に


アイアンクローをかける! 



そして、ルルトさんの腕が一瞬太くなると、


ゲープの頭から、いい音が出た!




港町メルー冒険者ギルドマスター ラード

「王女陛下、そのギルドは独立してまして、


その…」


第3王女 ルルト・ラ・バボン

「ドリズちゃんからの、紹介書よく読んだら?」


ラード

「へ? はい、わかってますが…」


マイークラー街冒険者ギルドマスター グリス

「オイ。前にグランドマスターからの、


通知をわすれたのか?


よく、読み直して見ろ!」


ラード

「グランドマスター!? 


あ~あの通達か?」


用は思い出して、


確か…シバキ権?シバキ免許?らしい


首飾りを見せる!


ラード

「すいませんでしたー!」


土下座だ…



そこに、またも知り合いが来た。


いつもの商店のお得意さんのおじさんと、


いかつい男だ。


いかつい男とゲープはよく似ていた…


息子さんで、公爵家の分家さんらしい。


「死刑は、やめてね」ってルルトさんに


頼んだら、おじさんがものすごく喜んでいた。




お得意さんのおじさんは公爵さんで、


いかつい男は、侯爵さんでした。


あの裏切り者公爵とは、仲が悪く


イジメられて、困っていたらしい。



どうもゲープさん、その余波で


貴族社会の淑女達から距離を置かれて


ひねくれてしまって、


婚約すら、出来ない状態らしい。




なんだか、用は自分も経験者なので、


許した。


トロイ

「主が、いいならいいよ。」


第3王女 ルルト・ラ・バボン

「ハハハ。わかりました。では


うーん(゜-゜)


パール公爵どうしましょう?」


パール公爵

「荷物持ちか、


ダンジョン崩落避難現場監督


ではどうでしょう?


こう見えて、それが得意分野ですね。」



ゲープに、クリア・ダークを弱めにかける。


キズが、回復する。


あれ?


顔がホッソリした?


ゲープさん…


眼が輝いてる!


パール公爵と、パール侯爵が喜んでいる。


なんでも、あの悪の元公爵に


毒を盛られてから、


顔が、腫れて治らなかったらしい。


思考もぼんやりして、


操られていたような感じだったという。


確かに、呪いの痕跡があった!


念入りに、クリアで浄化する。


ゲープ

「ありがとうございます。


心入れ替えて尽くします。」


あれ〜?


まぁ毒と呪いの影響が無くなった反動だろう。



そして、ランク不明の


ブルドーグダンジョン探索が、始まった。

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