第67話 ダンジョンでの戦い2
「ふわ~。よく寝た。」
AI
「用様、おはようございます。」
上級痛み止めも出来ていたのですぐに飲めるように、加工してから食事をする。
AIさんから、屋敷にヨウ・ヨウガ捜索の輩が来たことがわかった。
なんか上からの目線で、言って来たのでゆみさんに、ニセ怨霊ゴーレム使ってもらってかなり脅かしてみたみたい。
笑ってはいけないが笑った。
あと、どろぼうならぬ、王家所属の暗殺者が来たらしい。
本当に俺がいるか確かめるためみたいだが、マジック倉庫行きになったみたいだ。
AIさんと、相談して当分の間ダンジョン攻略をしながら、スキルレベルアップと痛み耐性というスキルが取れる、スキルブックならぬスキルドリンクを探す事になった。
AIさん曰く、スキルブックは今マルダス中央管理システムが、乗っ取りから脱した影響で勝手にスキル付与出来ないようになったから、スキルがダウンロード出来なくなった影響らしい。
スキルドリンクはスキル情報を液化したものだから、おそらく大丈夫かもってことで探すことになった。
ラスボス部屋に入る。
ラスボスの姿は頭に角が二本あり、黒いオスライオンみたいな立髪があって、浅黒い肌の筋肉質な二足歩行の巨人だった。
ふふふ!ここまで来る時に編み出した技を今見せてやる~
一瞬でラスボスが目の前にやってくる。
来るのはわかっていたので、しゃがんで突進していた。
ふところに潜り込んで、両手のヒラを鍛え抜かれた腹筋に当てる。
2つのスキルを同時に使用する。
「ターン・モンスター
クリア・ダーク 」
光の爆発が起こる。モンスターの腹が溶ける。
グギャー~!
(おのれ!この魔神ク……)
「ターン・モンスター、フルパワー!!」
バタン!
自称魔神が倒れる。
こちらを見て、なぜか微笑む魔神。
(おお!…)
そして、消えて行った。
なんだろう?これまでのボス達とは違う反応なので戸惑うが、これで攻略完了なのか?
AI
「あれ?用様、隣に仲間になりたそうな、魔神がいますが、どうしますか?」
「へ?」
AIさんが、どこかのゲームのセリフみたいなことを言っているので見たら、さっきの魔神が小さいサイズで正座してキラキラした目で、こちらを見ていた。
どうしよう?
AI
「仲間にしてみては?これからの事もありますからちょうどいい機会です。」
「わかった。とりあえずマジックハウス出すから中で療養してほしい。」
と、言うと嬉しそうにハウスに入って行った。
その時、ルーン文字とよく似た文字が浮ぶ。
AI
「これは、服従の印ですね。」
「了解。よろしくね。」
嬉しそうな、感情が流れて来た。
そしてボス部屋の奥を見ると、デカイダンジョン・コアがあった。
コアを触ろうとすると、大きなコウモリがコアから出てきた。
AI
「ダンジョン・マスターです。」
コウモリ
「血を吸ってやる~」
横避けて、コウモリの後ろからクビにクリア・ダークをまとった手刀を撃ち込む。
ぐえ!
コウモリも、ダンジョンドロップ品で作ったロープでくくった。
ビンの中に封印する。
ダンジョン・コアを台座からは外すと、
ダンジョン・コア
「ダンジョンマスターの討伐を確認。
ダンジョンマスターの権利を… (AI「そうはいきません!ピ!ピ!」)権利を強制的に換えるのができません!
エラー、外部より違法ではない指令が入っています。
了解。
今よりこのダンジョン内のすべての探索者を強制排出します。
このダンジョンがこれまで摂取した他のコアの献上及び、その後このコアの所有者のダンジョン外への移動を開始します。」
AI
「他のサブ化したコアの初期化を指令します。
用様、あの瘴気壁をクリア・ダークで消去をお願いします。」
「クリア・ダーク!」
スキルを撃ち込む!
土壁だと思っていたものが、実は黒い瘴気のネバネバした膜だった。
AI
「他のサブコアの初期化を完了。用様、収納お願いします。」
すべてのサブコア106個をマジックリングに収納した。
3つの宝箱が出て来た?
あれって全部ミミックだよね。
うん、もうわかるわ。全階ドロップ時に騙されたもの。
「ターン・モンスター!」
3体のミミックが無力化すると同時に、宝箱のフォルムが崩れ落ちる。
「クリア・ダーク」
ミミックが消えて、3つのドロップ品が出た。
AI
「あれは、3つ共に上級超えのジャイアント級の大きさ用のゴーレムコアですね。」
「あのゴブリンジャイアント位の大きさの?」
AI
「はい。あれ位の大きさのゴーレムを作れます。」
ゴーレムコアを収納した時、床に転移魔法陣が出て来た。
「瞬間記憶! だめか~」
AI
「こちらで、転写しました。ではコアの初期化をします。」
AI
「完了しました。では用様へ地上へ出ましょう。」
ゴゴゴゴゴ!
ダンジョンが崩壊を始めた。
光と共にダンジョンの外に出ると、冒険者の人集りの中に転移した。
「うわ~これって、面倒事の匂いがするな。」
すぐに、この場から宿エリアに移動した。
用が復活した。
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