第325話 どう説明しよう…用は悩んだ…
皆さん、無重力合金って知ってます?
重力の関係で、金属を混ぜ合わせると、
重い金属は沈殿してしまうのだが、
大気圏外で、溶かした金属を混ぜると
できんだろうって言われている、
金属で、かなりすごい性能を期待されている。
コンタクトレンズも、実は
無重力状態で開発された物らしい…
しかし、ここはファンタジー世界!
用は一週間、王都に行った後…
研究所に籠もった…
AIさんは、なぜかなにも言わない…
何かやっていたのは、わかっていたが、
なぜか言わない…
箝口令が引かれているらしい…
ゆみさんが、なんとなく聞く…
メイド・ゆみ
「なにを、やっていたのですか…」
用
「うん…後で気持ちの整理がついたら話す。」
ユグさんは、コッソリついて行って、
見ていたらしい…
ユグ
「ヨーは、うーん…腹が立っていたが、
チャンスを与えたんだな!
だけど、ゲスは落ち着いて腐った、
ネオゲスに発酵していただけだったんだな。」
それを聞いたトロイさんとトロイアルさんは、
なんとなく、わかったのか
爆笑し始めた。
ヴァーミリオン姉妹は、
しおらしく、ため息をついていた。
それを見た、用様はハハハハハ!
と、やっと笑った。
私、七瀬 唯は、やっと用様の研究所に、
参加出来るようになった!
(ここから 七瀬 唯 視点です)
クラスのみんなから、ジトーと見られたが、
用様が、七瀬さんに話がある。
それが解決したら、これからの事もあるから
会議にみんな参加してもらうって…
なんだろう?
委員長は、いいな〜なんて言うけど、
ゆみさんは、私の顔を見てにっこりする。
何か知っているらしい…
話の前に…見せたいものがある…
用様は、研究所の中に入れてくれた。
その時見たのは、
ザーゴ大公国 モビルスーツ ZAAA・KO81
であった…
え?
クラスの他の娘達もびっくりする!
用
「うん? アレ?どうしたの?
怖い顔して… 」
二本杉 真菜
「それ、モビルスーツ…用く…用様が
動かしてたの?」
用
「復元は、したが…これはまだ動かないよ!
動いているところを見たことあるの?」
私達は、ブリードル帝国に来て、初期の頃
このモビルスーツが城を襲った事を言ったら、
用
「なるほどな…
そういう事だったのか…
ハァ… これはな… うーん
説明する順番変えるか!」
そして、調査した事を言ってくれた。
犯人は、❨?❩である…
❨?❩が、このプラモデルに憑依して、
やりたい放題していた。
そして、ホロン王国死の森にて、
ゴブリン・ジャイアントとの戦闘で、
出力に耐えれなくて分解…
それを、用が回収して
復元したのが、目の前のプラモデル。
そして、私はよく似た話を、思い出した!
用
「このプラモデルは、日本製…
バブル時代の後半に、ここまで作られた…
そして、ある日製作者と共に行方不明に
なった…
製作者のちいさな友は、刑事になり、
やがて警視正になってでも探していた…」
七瀬 唯
「銭形警視正…そして、用様の叔父様。」
用
「え?知っていたの?」
学級委員長 大俵 あけみ
「あ~、銭形さんが言っていた、
友の子って…」
ゆみ
「うん、横顔が達矢そっくりだからね〜」
七瀬 唯
「え?父を知っているのですか?」
用
「えーと…ゆみさんは、親戚のお姉さんに
当たるのかな。」
メイド・ゆみ
「つらかったでしょ。達矢と私とマサキが、
この世界に拉致されて唯ちゃんの、
お母さんも誰か支えてくれる人が、
いたら良かったけど…」
七瀬 唯
「行政手続きの事とかは、銭形さんが
助けてくれたし、脚長おじさんがいたらしい
から。」
何故か用を見る、七瀬…
用
「ん? あ~アレか! あれは、達矢さんが、
当時未成年の叔父さんを、
達矢さんの会社の社員にしていたから、
出来た芸当だったからな…
達矢さんが拉致されてオレが、
投資プログラムを成功するまでは、
叔父さんが、未成年で運営していたからな。」
大田 ナナ
「達矢さんって、旧田丸 達矢さんでしょ!
あの、ウィークリーマンション大手の
会社の創業者!
神業的に、バブル崩壊損失無しで乗り切って、
スーパーとか、通販サイト・Jukaiをやってる。
すごいじゃない!」
二本杉 真菜
「え?公務員って副業できないでしょ?」
七瀬 唯
「うん、だから銭形さんが成人して、
その後実質、会社を運営していたのは、
用様!」
大俵 あけみ
「あ〜それで高校の近くの、
ショッピングモールなくなってから、
いきなり、Jukaiで女性服とか、
学校用品も、売り出したんだ!」
用
「あれは〜専務さんの要望だったよ…」
七瀬 唯
「え!母さんの企画だったんだ…」
用
「うん、そんな事もあったんだが…
実は、達矢さん蘇生してもすぐに、
地球に帰れないんだ。」
七瀬 唯
「うん、シャングラーの人達の事聞いた。
私も手伝いたい!」
メイド・トロイ
「主〜、実はそのことでね、
みんなと話し合ったんだ。
2つの案が出たんだ。
その〜怒らないで聞いてほしい。」
メイド・トロイアル
「まず、クラス組が残るを選択の場合!
ここで、戦闘員としても頑張る!」
第2案…これがね…その…
主は、大俵さん達を地球に
送るつもりでしょ?
だけど今、天界情報なんだけど…
❨?❩のせいで、修羅場になっているみたい…
大俵さん、七瀬さん以外の家族が、
あの召喚事件でマスコミの取材攻勢で、
海外に行くしかなかったみたい。
今、戻っても彼女たちの
居場所を作らないと…
それに❨?❩のやつ、
つい一週間前エナドリ強奪してるし、
向こうも修羅場なのよ。
ここよりも、マシだけど。
だけど大邪神とか、
知らないのがいるみたいだから、
危険度はこちらが上だけど…」
そして、マイネ専属受付嬢トーラさんが来た。
受付嬢トーラ
「お初にお目にかかります。
トーラといいます。
以後よろしくおねがいします。」
用
「はい。
(只者ではない! この人強い!)
あの〜マイネさん専属ってことは…
それに、もしかして、餅で有名な…」
受付嬢トーラ
「アラ! フフフフフフフ!」
用
「失礼しました〜」
用が、土下座しようとしたが…
阻止された…
それを委員長達女子組は、あ然と見る。
用は、何か察してわかったみたいだが、
言わなかった。
そして、話が始まる。
トロイ達が説明するには…
地球に正規ルートで戻すには、
天界の承認がいる。
なんとか、それはなるのだが…
実はマイネ達以外に、
ある人間?の承認がいるらしいのだが、
その人間?は、最近まで別仕事していて、
マルダスに関わる事を拒否していたらしい。
用は、それを聞いたときから…
背筋に、冷や汗が流れていくのを、
感じていた…
その人間?が、経験値とかの処理をして、
%$#‡÷±∆℃¿の値を管理者レベルにあげて、
承認すれば、問題はないらしい…
だけど、人質とって迫る感じに、
なってしまうので、
天界では論争になっているとのこと。
受付嬢トーラさんが…
土下座してる…
用は冷や汗が止まらない…
用?
(アレ?トーラさんだ!
あの管理者は、真面目だったぞ!)
用
(どうしよう?
管理者なんて柄じゃないからな〜)
用?
(管理者はやらんを、条件にするしかないな)
用
「その〜管理者できるような性格では
ないので、それさえなければ…」
受付嬢トーラ
「いいんですね!
管理者問題は、大丈夫です!
心配ありません!」
その日、用は地獄での経験値を、
全て %$#‡÷±∆℃¿ のレベルアップに
使った。
すると…
大田 ナナ
「アレ! やった!
あの痛いスキルがなくなった!
わ〜い! 用様の眷属になってる!」
七瀬 唯
「良かった〜 」
ワイワイ賑やかな女子組…
ユグ
「私も立場上、眷属はダメだけど、
用との意思疎通が出来るようになった。
眷属は異界渡りの免許とれるから、
全員修行だね!
そうすれば、あとの問題は召喚勇者で、
まず、恩赦出た者を地球に送ろう!
そうだ!マイネの王都の無銭飲食未遂!
あの罰に、後輩育成として
女子組のトレーニングを入れたら?」
用
「まぁ、いいか。
えー眷属…
けど、このまま帰ったら、
法律とか、あと…政府がどう扱うかとか…
そうだ!大俵さん達は!」
執事・大俵
「私達も、眷属になりました。
我々は、この世界にいます。
新日本政府の法整備ができるまで、
姿を表すのはマズいでしょう。」
用
「わかった。
あ~!」
二本杉 真菜
「用様?主様? 国会議員で
知り合いとかいるの?」
大田 ナナ
「そりゃ、会社の裏経営者だったら、
いるかも?」
七瀬 唯
「あ~!」
七瀬は、メイド・ゆみを見る。
気がついたみたいだ。
そう!七瀬は、
本来なら総理大臣の親戚だと、
聴いていたからである。
メイド・ゆみ
「未だに、あの弟が内閣総理大臣に
なったと聞いても、実感がないのですが、
私も同行して、頼んでみます。」
「「「!!!」」」
初めて、ゆみさんの家族の事を
聞く者もいて、びっくりされたが、
用が、ゆみにゆっくりと笑って!
と言ったので、ゆみが笑うと
女子組からは、「あ~!」と、
同意が出た!
総理大臣のトレードマークの
独特な笑い方そのものだったのである。
そして、どうも新人マイネさんが、
意識不明らしいので、
女子組の眷属講習は、
特殊?受付嬢トーラさんにお願いして、
用達は、女子組と恩赦組の異界渡りの
用意を始める。
用は、銭形の叔父さん宛の手紙と、
妹のスミレ宛と、
会社の七瀬専務宛に、手紙を書く。
ユグドラシル
「ヨー?行かないの?
眷属だから、通信とかはできるけど、
銭形さんにスミレさん、待ってるよ?」
用
「う〜ん、今オレが行くと、
もっと酷い事が起こる予感がするんだ…
だから、この世界の事を一段落してからだな。
ハァ〜すまないけど、頼む!」
ユグドラシル
「1つ、頼みがある。
私とヨーとの関係を聞かれたとき、
婚約者達の1人と言う、許可ほしい!」
用
「え!」
『そうですね!
そろそろ観念してもらわないと!』
用
「あれ…今…観念しろって、
言われたような…
あ~、うんただ、オレまだ未成年だから、
あれ…その…皆さん…なぜ睨むので…
ミイナさん…その…
トロイちゃん…いや…
手を掴んでも…逃げないから…
いや…前世の記憶で…
まだはっきりとしない部分があって…
ハイ…すいません。
婚約…
その…」
用が顔を真っ赤にして、気絶した…
後に用が言うには、
気がついたら、気絶していたと言う。
女性陣は、確認が取れた事を良しとして、
クラス女子組は、修行!
トロイやヴァーミリオン姉妹達は、
用が、眠りついたのは疲労もあることを
知っていたので、
用を寝室に運ぶ。
ユグドラシルは、浮上都市オビーデルを
整備して、異界渡りの準備に入り、
執事・大俵達は、眷属となったことで、
さらに修行に明け暮れ、
元世界樹の巫女達はゆみと一緒に、
トロイアルに修行をつけてもらう。
□□□□□□□□□□□
バボン王国宮殿…
ここでは、別の修羅場が発生していた。
元辺境伯ルーラーが持ってきた、
献上用のダンジョン産の大きな宝箱が、
1つ増えていたのだ…
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