第250話 裁定が、下る時1
用が、責任取らなきゃな~
と、身構えていた頃…
魔人国シャングラー・リゾチーム国王
と
ブリザード公国
第2王女 アイス・デ・ブリザード
が、会談していた。
聞いていると、どうもおかしい…
用が、そんな顔をしていたのだろう、
周りの王達も、思っていたのだろう。
少し沈黙が、訪れる。
沈黙を破ったのは用であった。
用
「あの〜?ひょっとして世代が違うのでは?」
バボン王国・スタマ宰相
「世代? え?」
ブリザード公国
第2王女 アイス・デ・ブリザード
「確かに諸国…得に聖カルッティ王国や
聖ボロボーン王国は抜きん出て
あなたの国にひどい事をしていましたが、
あなたの父親ダバトがやった事は、
例え復讐であっても、呪いを使うのは
この世界では禁忌なのです!
それを止めなかったあなた達は……」
トロイが、ジーとアイス王女を見ていた。
黙ってしまったアイス王女…
トロイ
「怒りはわかる、
けど主様を無視してはダメよ。」
用の方に振り向くが、
トロイに魔人国王の話を聞くように、
促される。
魔人国王は、用に向いて一礼する。
魔人国シャングラー・リゾチーム国王
「ダバト… それが、先々代の名前でしたか…
名前すら封印されており、
魔人国内では、言う事も出来ない
強力な封印でして、書物や公文書すら
大きな丸の暗号表記しかされていません。
呪い…この世界では禁忌…
私の親と兄弟達、叔父さん達は、
先々代を止めるのに、苦労しました。
そして、先々代が作った呪いの数々を
建物の中に封印するだけでも、
犠牲者が出ました。
どれだけの怒りだったか…
その施設の周りの呪いの凄さから
よくわかります。
それでも、父親達は、父親の兄弟達と共に
先々代を止めました。
先々代は、あの地に封印された大邪神に
精神が近づき過ぎたため、
真っ黒だったと伝えられております。
そして、父親も戦った為に
まるで魔王の風貌になりましたが、
あの地の大邪神の封印を維持してきました。
そして、その過程とその当時の封印維持者の
容貌を、創造の管理者が決めた通り、
各王国に国書と肖像画を送りました!
なぜ!「封印の維持者」を殺した!
なぜ!「封印を維持者」を殺し、
大邪神の封印を解こうとした!
なぜ!創造の管理者を裏切った!
召喚勇者タツヤと、
各国が出兵しましたな!
覚えていますよ!
先王、私の父親を殺し!
「封印の維持者」を根絶やしにする為、
私の兄弟達を虐殺した。
当時、私は森に薬草摘みに
北の森に入るところでした。
父親の激痛を減らす薬草は、
「死の森」しか無かった…
それで難をのがれたのですが…
あなた達が大邪神の手先となったのならば、
私は、戦わなければならない。
まずは、なぜ創造の管理者を裏切ったのか
聞きたい。」
バボン王国・外務大臣ドバカ
「そんな訳があるか! 嘘を偉そうに、
それも、ブリザード公国は
第2の創造の管理者代理であるぞ!」
魔人国シャングラー・リゾチーム国王
「ほう、私に対してそこまで嘘つき扱いし
自分達のやった事を、正当化しようとするなら
「国と国印の儀式」にて、裁定されるか?
まさか、ここに魔神様と世界樹の巫女が
おられる前でまさか外務大臣が、
そんな儀式知らないとか、
そんなウソ儀式なぞするかと言って、
逃げるのではないでしょうな。」
バボン王国・外務大臣ドバカ
「なにをぬかすか!この悪魔め!
そんなウソ儀式なんぞでっち上げても…
ぐえっ… ぐふっ… がぁ…」
バボン王国・ベジタル国王が
外務大臣ドバカを殴る殴る殴る殴る殴る殴る!
バボン王国・スタマ宰相が
外務大臣ドバカを蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る蹴る!
3分後…
そこには、よ〜く叩きのめされた
元バボン王国・外務大臣が転がっていた。
バボン王国・ベジタル国王
「今より、「国と国印の儀式」を行う!」
すると、国印が青く光る。
バボン王国・ベジタル国王
「これで、裁定される者が
触れる事が出来る。」
ドバカにバボン王国・国印を触れさせる。
ドバカに国印に自分達の主張と行動が、
「創造の管理者」に対する裏切りでは無く
正しい行いであれば、そのまま祝福が、
りっぱな裏切りであれば、
大臣就任式の時の宣誓書に書かれたとおり、
家族全員、ねじられる。
と、バボン王国・ベジタル国王は、
ドバカに、言った。
そして、「国と国印の儀式」が始まる。
ドバカ
「私は、創造の管理者様のお告げによって、
悪魔の魔王を倒すべく、召喚勇者タツヤと
共に出兵して魔王を倒した。
命欲しさに自分たちが、「封印の維持者」
などと創作して、嘘を言うとは
なんと間抜けな魔王よ!
さぁ、国印よ、嘘つきに罰を!
アベギギャープグギャー!」
ドバカは、しっかりとしぼられた
ぞうきんのように、
血を出す事なくねじれた…
バボン王国・ベジタル国王
「すまない。リゾチーム国王。
見苦しい所を見せてしまった。」
魔人国シャングラー・リゾチーム国王
「いや、こちらこそすまない。
今度は、
私が「国と国印の儀式」をする番だ。
後は頼んだぞ ジア・ス・ターゼ。」
つづく…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます