第251話 裁定が、下る時2

魔人国シャングラー・リゾチーム国王

「いや、こちらこそすまない。


今度は、


私が「国と国印の儀式」をする番だ。


後は頼んだぞ ジア・ス・ターゼ。」



用は、リゾチーム国王が死ぬつもりだと、


思った。



「リゾチーム国王あなた達が、


「封印の維持者」である事、


そして被害者だと言うことは、証明された。



だが後は、なにを証明するつもりだ?」




魔人国シャングラー・リゾチーム国王

「私は、過ちを犯した可能性があるのです。


正確にいうと、騙されていた可能性です。


そうなると、そこのドバカ殿達と同罪です。」



「騙されていた?」



魔人国シャングラー・リゾチーム国王

「神託だと思っていたのが、


大邪神のささやきだった可能性です。



「封印の維持者」を殺害した者は、


石の千年の封印にかけられます。



私は当初、千年石にされると聞いていた。


だが、城の王の書に書いてあったのは、



千年の間、石に挟まれて


ずっとある人を、救世主を待たねばならない。


その方が、「ぐ〜ら〜ぶ」と言うところの


ありがたい教えを、教えてくれる。


そして、「ぐ〜ら〜ぶ」への旅に、


戦いながら、行く。



と言う内容でした。



そして父親が殺されて、しばらくすると、


王国の間に、石像が突然出現しました。



天から声がして、「タツヤ」の封印像だと


言われました。



私は封印が起動したと、思っていましたが…


王の書とは、絵も違う。


内容も違う。 


なので、もしかして呪いかと思い


いろいろ試しました…


聖水… や滝業… やりました結果


元勇者が封印とは全く違う呪いで石になったと!


そして、「タツヤ」の魂は


石像にあるのですが、身体が無い!



なので、強制的に破壊しても


元に戻らないのです。



だが「国と国印の儀式」だと、


強制的に、被害者に救済が発動します!



これで、「タツヤ」さん達は


助かるかもしれません。


用様、国民をよろしくおねがいします。」



(千年の間石に挟まれる?


ありがたい教え? 戦いながらの旅?


「ぐ〜ら〜ぶ」?



あ!…西遊記そっくりじゃん!


ぐ〜ら〜ぶ? ぐらぶ? globe! 地球だ!)


(AIさん? 天界から何かある?)


AI

(救けてあげて欲しいとのことです!


かなり、自力で調べ上げたみたいです!


あと、魔人国の国王達は………)





用は自分が、このマルダス世界に


拉致された時の事を話す事にした。



目を丸くする、


魔人国とブリザード公国の方と


バボン王国の国王時の宰相以外の方達。




そして、❨?❩の存在と、


創生の管理者から、任された管理者見習いが


行方不明であること。


あと、補助の二人が行方不明で


あることなどを教えた。



AIさんの事は、言わない。



だが、トロイ達を見て


勝手に合点がいったらしい。




ミレイさんに補助を頼んで、


魔人国王に、クリア・カースをかける!


ポン!


魔人国シャングラー・リゾチーム国王の


角とか、浅黒い肌とか、キバとか


無くなって、ふつうの三十代の男になった!




魔人国シャングラー・リゾチーム国王

「ヘ? あれ? 呪いが消えた…」



周りの人達

「ハァ?…」


そして、自分達が❨?❩に騙され、


魔人国民を虐殺した事などを


自覚し始めたらしい。



ハァ…これで、修羅場を超え…


∑(゚∇゚|||)!!



違った!



ブリザード公国

第2王女 アイス・デ・ブリザードさん、


短刀で、切腹しようとしている!




なんとか止めて、ゆみさんに短刀を渡し、


押さえ付ける。


アイス王女が、泣き出した。



第2王女 アイス

「ずみまじぇん、腹切ってわびます。


どうか、女王を怒らないで下さい。


この場で起こった事はすべて私の責任で…」



(あ~これは、ダメなやつだ!


ヤバい、ヤバい、ヤバい!


う〜ん! よし え〜と、念話オン!



大俵さん、聞こえる?


大俵「は! 用様、


バボン側はおまかせ下さい!」


頼んだよ!



え〜と!ミレイさんと、トロイちゃん!


トロイ

「魔人国側は、任せて!」


ミレイ

「ブリザード公国側は、任されました!」



よし、次は……


次は……オレか〜(´=ω=`)


では、切り替えます。


よろ〜)


ゆみ

「アイスさん!死んでも、ろくなことない!


用様に会うためにここに来たのでしょ?


だから死んだらダメ!」


ミレイ

「そうよ! ゆみさんを見て!」




第2王女 アイス

「え! あなた、まさか… ?!」



用?

「うん? お前アイスか。


(ワシャワシャと、頭をなでる)


大きくなったな…


すっかり、キレイな大人になって…」



アイス王女が、用?を見てただ涙を流して


用?の腕にしがみつく。



それを見た、バボン王国・スタマ宰相は


「おお、経典の通りだ…やはり… そうか…」


とか、言って涙流して平伏する。



それはじめとして、気がついたら


用?の周りは、しがみつくアイスさん以外、


平伏していた…




それから、いろいろ話して…


用?は、滅多に表に出ないからと言うのと、


この事は、極秘指定…


うん了承させました。



ドバカさん?魔法契約?で極秘を守らせる。


あっ!ひねり揚げみたいになっていた身体は、


用?が、念力?!で直した!


回復魔法をかけている、


ついでにトロイが魔法契約させたみたいよ。




そして、話は…


聖ボロボーン王国と聖カルッティ王国になる。


聖ボロボーン王国は…


もうカオスすぎる国家になるから、


どうしようもなくなるだろう。



聖カルッティ王国は…


バボン王国は、兵を送ると宣言した。


魔人国も、協力すると宣言する。





用?は、両国共に今は国力を回復と、


兵の練度を高める時だと言った。



そして、マジックリングから


聖カルッティ王国の公文書とかを、


その場全員で、精査したら…


オーク・ジャイアントは…


どうも「集魔のツボ」という魔導具を


大オババ(凶皇と思われる)が、魔の森に投棄


そして、オークをツボが吸い込んでいるのを、


確認して放置した結果だと推測された…




バボン王国・ベジタル国王

「ろくでもない奴らだな。」


魔人国シャングラー・リゾチーム国王

「しかし、今回の事で奴らは


創造の管理者様が課した課題を実行せず、


モンスターをただ製造していた事になるな。」



そして、ホロン王国にこの会議のことを


魔導通信を繋いで報告。



ホロン王国も、了承!


ゴブリン・ジャイアントの発生


オーク・ジャイアントの発生


これの黒幕が、聖カルッティ王国である。


この事を、


ホロン王国とバボン王国とシャングラーが


発表することになった。



そして、魔人国シャングラーとホロン王国も


平和条約を魔法契約で締結することになる。



立ち会い人として、用とアイス王女が


ホロン王国に行くことになった。



アイス王女

「おとう… ゲフンゲフン…


用様、ブリザード公国でお姉様が、


会いたがっております。来てください!


え、えーと転移ゲートとか開設するのにも


ぜひ、おねがいします。」



用?は、途中で「今世をたのしみたい!」


とか言って寝たフリをして、用に代わった。



(なんとか、修羅場は抜けたな…)


( ゚д゚) ・・・



用…

ホロン王国に出張決定…


ブリザード公国に訪問決定…


シャングラー国に訪問決定…

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