第478話 悪夢からの目覚め(幕開け編)1

 強制異世界勇者召喚を使った賭博。


 勇者ダービーの裏実行国が、謎のマルダスからの生命力と、魔力マナを吸い込めない(搾取できない)事態になって慌てていたが、国民(邪辣人)達はお構いなしにベットしてた!


「次の聖女は、凶暴で有名なアウチーナだよ!

さぁ!賭けた賭けた!」


「勇者が、聖女に負けるに5万!」


「お付きの女武闘家に、またボコボコにされるのに10万!」


「魔王役は、あの下手な演技の王様だからな…また魔王役が半殺しにするのに15万!」



こんな声を聴くだけで、どんな国民性なのかと顔をしかめてしまうのだが…


こんな事を続けられると、未だに思っているのとは、対象的に…



白い汚い部屋では…


ゼーロ

「クソ…ハァハァハァ…やられた…。前よりも強くなってやがる!」


(仮)外道管理者1号

「こうなったら、ヘルムーンとデスムーンに司令して、マルダスの生命力をこちらに組み上げさせるしかないな!」


そう言って、画面付きのデバイスを取り出し、なにかを入力し始める!


だが…


(仮)外道管理者1号

「ハァ?エラー!なぜ? え? 邪気廃棄装置が、起動停止?魔力マナが空っぽ?」


ゼーロ

「どうなっているんだ!オイ!システム!月の状態を知らせろ!」


サブAIさん

「ビー!エラー!マルダス世界には月は設定されておりません! 巨大未確認飛行物体2機を確認!ビー!ビー!ビー! 警告を発信して攻撃に入ります!」


(仮)外道管理者1号

「ハァ?こら!システム!言うことをきけ!

勝手な事をするな!今すぐこの部屋に生命力を集めろ!」


サブAIさん

「管理者コードを入力してください!」


(仮)外道管理者1号

「えーと、これか!ホレ!これが管理者権限証!早く命令通り動け!」



サブAIさん

「コードを入力してください!」


ゼーロ

「クッ!やはりダメか!こうなったら、アイツを出すしかないぞ!」


(仮)外道管理者1号

「あいつを出すのか……。だけど言うことをきくかな?取説とかなかったの?」


ゼーロ

「無かった。それに…あのヨーの子孫が、どうやって地球に戻ったのかが、ものすごく気になる!確かにヘルゲートクラッシャーで……」


(仮)外道管理者1号

「あーーーーーーーーーーーーー!

なぜ気が付かなかった!

地雷女が、開放されていたと言うことは!

我らが征服した、炎獄火炎殿が復活したってことなのか!」


ゼーロ

「オイ!まずいぞ!この部屋のコントロールが出来ないと、勝ち目はないぞ!」


(仮)外道管理者1号

「もう一つ問題がある!あいつを封印して、万が一こちらに不都合が発生した時の為に、あいつを封印した容器の場所を私は知らないのだ!


トロイ達が、出てきてまさかアイツ(2号の事)がやられるとは、予想していなかったからな。」


ゼーロ

「打つ手無しかよ…。」




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その頃、最近出てこない、ヴァーミリオン姉妹は、スカンジナビア半島にいた。


何をしていたかというと…


ミイナ・ヴァーミリオン

「あった!基準石!これだ!だとするとコミュニティの第一支部があった所は…」


ミレイ・ヴァーミリオン

「ねぇ?この地殻変動の計算からすると、今の崑崙山脈とヒマラヤ山脈辺りになるの?」


二人は、マルダス世界の管理者の行方を追っていた。


おそらく、封印されている。


そして、炎獄火炎殿にはいなかった。


そこから用が予測したのは、旧外道諸国連合が関与したなら、地球の旧領地に隠したのではないのか?


そのことでトレブとは別に、旧時代の要所を探る事になったのである。


かつての大陸は、大陸プレートととして沈み込んだりしているから、基準点を探すことから始まる!


そして、警視庁から里の資料が送られて来た。


奴らの、ヨーロッパでの拠点も調べるつもりだ!


しかし、実は旧地球と、今の地球はサイズが違う!地球は、かなり長き時間で(億年単位で)膨張したり収縮したりしているのもある!


だから、トレブは潜水服まで用意して地中海を泳ぐ!


実際に見ないとわからないからだ!



しかし、この姉妹はエルフなのでスタイルが良いのと美人なので目立つ!


耳は隠蔽スキルで隠せるが、目立つ!


そして、今グレーフライデーノ不況の中だ!


治安が悪い!


二人は、測量データをオビーデルに送り、パリに移動する。


やはり、パリでも目立つ!


だが、捜索は2人が覚悟するよりも遥かに楽なようだ!


さすが、管理者推薦者候補!

運があるのか?


露天商が、妙な物を売っていた!


露天商

「ヘイ!マダム? 土産にどうだい!」


はじめは、ヘル・キャット達に土産でも買うか?なんて軽い気持ちだったのだが…


180から190センチ位の像が有った。


ミイナ

「ねぇ?あの銅?真鍮?製の像…どこかで見たことない?」


ミレイ

「あるわね!あのタレ目に、減らず口の唇!眉間のシワ!」


ミイナ

「おじさま?この像って、流行りなの?」


露店商

「あ〜!この像はいわくつきでね~、ある美術館に寄贈された物だったらしいのだけど、勝手に動くとかで売却されたんだよ!


うちの、本店でおいていたのだけど、この不況でね、早く売れってかみさんに言われて、持って来たのだけど…それは高いよ!


日本円で1500万!だった。


スキル鑑定にかけると、売却額そのままらしい!


二人は丁度同じ予算を持っていた為すぐに購入!


そして、東京のJukai本部に連絡を入れる!


だいたいの事をきいていた七瀬専務はすぐに、パリに送金する!


そして、用がやってみたいな〜なんて言っていた事を脱出経路として言う!


いくら、2人が強くても美人なのでトラブルになる前に任務を終わらす方が良いとの判断である!


その事を聞いた姉妹は、夜のド・ゴール空港を超音速旅客機コンコルドをチャーターして東京に帰る事になった。


もちろん成田空港は、管理者達の厚い警備に守られ…そして像が確認された。


ヘル・ベアー

「さすが!こんなにすぐにみつけるとは!」


事態が動く!

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