第125話 王都防衛 前哨戦1



 

 来た!ついに来た!


 オーク・ジャイアントを主とする、


 スーパースタンピード軍団がやって来た。


 前哨戦は、オーク軍団とゴースト軍団の混成部隊がやってくると思われていた。


バボン王都・創生教支部マスタープリースト

「ついに来ましたか。

 聖女候補生達はケガをした者の治癒を。

 わたくしと大聖女3人と聖女3人及び、創生教警護団AとB部隊はゴースト部隊に対応することに、C部隊はこの支部の警護をして、副マスターは私の代わりにここの指揮を!

 それでは行動開始!」


 王都の教会堂では、慌ただしく動く者達のがいた。


 宮廷内でも、宮廷魔導特戦部隊長を筆頭に結界を貼り、近衛師団を筆頭に各地領軍を結集させた総力防衛戦体制になっていた。


 「予想通り、オーク軍団が観測されました。

 しかし、ゴースト軍団が遺跡に後退中!」


 実は、パイン街の攻防戦でゴースト軍団がクリア・ダークとターン・アンデッドのを喰らって5軍の内2軍が昇天してしまい、スケルトンジャイアントの復活のための怨霊力が足りなくなったので、急遽遺跡に呼び戻されたのだ。


 予想よりも、モンスター軍の数が半分になったが、やはり1億半分でも、五千万の軍はバボン王国総人口の約50倍!


 絶望的な状態でも、何故か希望があった。

 そう!あのスタミナポーション完成版があったのだ。

 某ホロン王国の辺境の地では、ヒャッハーとか、ヒーハーが発生してしまったが、やはり!100万の大軍を退けたのは大きい。


 スタミナポーション(賞味期限付)が大量生産されて、備蓄されていたのだ!


 その戦闘能力を使えば、5000万の大軍とはいえほぼ互角で戦える!

 問題は、スタンピード軍のエネルギー源がどこから調達するのかが、よくわかってなかったのだ。

 魔の森だけでは、いくら魔道具を使って魔の森から吸引しても、王都につく頃には瘴気が薄くなる。

 その辺、途中の元公爵領のダンジョンを攻略したのは、良かった。


 予想では、王都とパイン街同時に攻め込まれて来たはずだが、タイミングにズレが生じたのである。


 このことにより、パイン街でのオーク軍団の動き方がわかり、急づくりだが罠を仕掛けられた。


 あと、ゴースト軍団が来なかったのが、教会の戦力を治癒に回せたのが良かった。

 ほとんど被害が無い状態での、防衛戦がなされていた。

 槍メインで戦い、矢を使わないで消耗品をできるだけ出さない。


 ポーションや、魔力回復薬は備蓄しているのでかなりの量がある。

 まだ、切り札のスタミナポーションは使っていない。

 防衛戦いけるかも!


 そんな雰囲気が、宮殿内にて出始めた時、


 ゴブリン・ジャイアント軍が、ブリードル帝国軍と戦闘を始めたとの報告が入ってくる。


 魔導師軍団第二軍が、パイン街との魔導通信の用意が出来たと報告が来た。



 宮殿内には、別の緊張と何か策があるかもという希望が入り交じる。


 国王も緊張していた。


 策としては用に討って出て、遺跡を攻略してもらい、アンデッド軍だけでも無力化または浄化してくれれば、かなり楽になるだろう。


 第2策としては、オーク・ジャイアントがエネルギー源として狙っているだろう、メーンタークのダンジョンを至急攻略してもらい、オーク軍団のエネルギー源を魔の森に限定させて、勝機を伺う戦法だ!


 どうなるか?



つづく

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