第80話 その頃地球では3
20時から始まった会議は、難航した。
まず付近の防犯カメラに不審なものは映っていなかったからだ。
しかし、銭形警視正が報告を始めると、緊張が走った。
銭形警視正
「まず、こちらの映像をご覧下さい。」
授業中に、お菓子を食べて、錠剤を飲んでいる女子生徒が後ろの男子生徒に、言いがかりをつける。
そして、その女子生徒の彼氏らしき男子生徒が殴りかかるが手で払われて、そのままの威力で女子生徒の腹に彼氏の拳がめり込む。
女子生徒が、ゲロを吐きその後、黒い小動物を吐き出した時、床に魔法陣が浮かび上がり、殴られそうになった男子生徒が、地震から避難するように机の下に入る。
その時魔法陣が光り、画面上の人は消えた。
大戸・内閣総理大臣
「あの吐き出したものは、ネズミか?」
銭形警視正
「これは、私の甥が学校のカバンにしかけていた、カメラ記録映像です。
警察にも、イジメ証拠として記録すると申請しておりました。
私も気になりましたので、科捜研に頼みましたが、これ以上の画像をきれいにはできませんでした。」
別の警視正
「なぜ、事件関係者がこの事件を調べているんだ!」
大戸・内閣総理大臣
「私と警視総監の指名だ。」
別の警視正
「すいません。そんなつもりは。」
銭形警視正
「続けます。
実はバブル期に発生した失踪事件なのですが、今日30年以上保存されていた現場にて、ブラックライトや、放射線などを使い鑑識と科捜研の協力のもと、土地から検出されたデーターがこちらです。」
別の警視正
「魔法陣?今回のと一致するのか?」
銭形警視正
「サークル内の文字と思われるものなどが一致しました。」
大戸・内閣総理大臣
「そうか、何か手立ては見つかりそうか?」
銭形警視正
「事件発生時の携帯電話の電波の乱れや、人工衛星のデーターなどを集めみてはと思います。」
外務大臣
「わかった。外務省経由で、アメリカにも協力を願おう。
実はアメリカ・イギリス・スペイン・ブルガリアなどでもよく似た事件が過去に起こっている。
○ロナウイルスで世界的に厳しい状況だが、君にはこの事件の日本担当として諸外国の捜索機関と捜査してくれ。」
自治大臣
「しかしだね、君!また向こうの世界から拉致?かね?してきたら、どう対応するのかね?魔法陣を消すとかあてはあるのかね?」
銭形警視正
「掃除機で吸い取りにきた、というイメージで説明すると、吸い込み口をずらす方法を考えようと思います。
今回の現場の特長は他のクラスのスマホが全て故障しておりました。
おそらく強力な磁力が発生したと思われます。
その事を参考に、魔法陣出現を例えばなにもない広場に指定させるのは可能だと思います。」
大東京大学教授
「地場発生だけなら電力さえあればなんとかなります。」
こうして、総理達が対策を立てていることを(?)はまだ知らない。
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