第79話 その頃地球では2
私の名は、大戸 太郎(おおと たろう)
曲がったことが大嫌いな、ナイスミドルガイだ!
今は職業は、内閣総理大臣をやっている。
私には、できる姉と、プラモデルが趣味の若い叔父がいた。しかし、ある日いなくなった。
叔父は、鉄筋コンクリート20階建ての巨大自宅ごと消えたのだ。
隣に住んでいた、我が家も円形に切り抜かれたように一部が消えていた。姉の部屋ごと。
当時の警察の捜索は難航した。
二人とも、失踪する理由がない。
建物ごと拉致?誘拐?無茶苦茶だ!
大東京大学の工学部の教授を呼んで現場検証もしたが、建物の木材を何で切ったかわからないと言われた。
確かに当時最強のレーザー光線で切った木材と比べても、明らかに違う。
レーザーで切った方が汚く感じるほどの切れ方であった。
宇宙物理学の教授が来た時、その付き人の学生が次元転移かもしれないとか言って教授に、にらまれていたのは印象深ったので覚えている。
子供の視点でも、あれはおかしかった。
それからは、何か手がかりがないか読書をするようになった。
OZ オズ の魔法使いを読んだあたりはから、魔法使いもののアニメやマンガも読むようになって、今もよく読む。
話がそれたな。
あれは、ライトノベルの異世界転移陣の形そのものだ。
だから今回の高校生集団失踪事件を、警視庁の切り札の1人である、銭形を指名した。
実は叔父さんの小さな親友(当時、銭形は小学生)で、今もこっそりと警察の情報網を使って捜査を続けているのを知っていた。
連絡が入った。14時の報告会議が、20時に延期だと?
なに?バブル時代の事件の現場で、妙なものが見つかったから、鑑識と科捜研で調べるので遅れる?
まさか、実家ではないだろうな?
いやまさかな?
まあいい。あの男なら何か手がかりを探し出すだろう。
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