第516話 (幕間)倉庫に…なかったモノ
南極大陸に運ぶ発電用の燃料・食料を略奪するために、地球規模で襲いかかる外道諸国連合軍!
元々、地球とマルダス世界を襲う計画が、賭博政策を開始したときから、国王抜きで宰相達が建てていた為に、作戦なしの戦闘力押しで出陣したのにしては、かなり計画的に地球を襲っていた。
既に襲う場所・方法などのマニュアルが出来ていたのである。
太平洋・大西洋だけでしか戦闘が行われていない?
いや…外道達は、そんなに甘くはない!
何が起こっていたのか?
ここは…とある砂漠が多い地域にある国…
しかし、国には食料があり国は潤っていた!
何故か!
それは、地球世界の経済を動かすエネルギーである原油が採掘されていたのである。
莫大なるオイルマネー!
だが、そのオイルマネーの流れに…
いや…マネーの元になる原油に大きな変化が出ていた。
原油の値段決まる基準(指標と、表現される事が多い)は、先物取引での相場価格である。
先物取引?
簡単に言うと、3ヶ月前からまだ採掘されていない原油を、採掘予定の原油量に対してオークションにかけるようなものである。
まぁ、予約オークション販売と言えばいいかもしれない。
その時に、かなり安く買えていたら、いきなり寒くなったとか、電力がいるから!とかの原油需要が発生したら、高く石油会社とか、発電会社に売りつける事ができるために、儲けが出るのだが…
○○○ウイルスのパンデミックのせいで、経済が動かなくなって、原油需要が少なくなり価格が少しは!少しは!!安くなるはずなのに、実はとんでもなく値上がりしていた!
3年前の同じ時期の価格に対して、実に3.5倍の値上がりである!
各国は、貨幣価値の下落が原因だとか(円安?)報道していたが…情報分析のプロ達の目は欺けなかった。
その謎を調査するために、各国の有名情報収集員が動き出していたのである。
それが、南極大陸のせいで…予定がかなり狂った!
とある産油国の大臣
「何だと!新たに採掘した油田は、空(採掘失敗!原油がなかった)だっただと!
レーダー探知機で、原油が確認されていただろう!なぜだ!
なに!インド洋に係留中の新造タンカー150隻が、外道諸国側に略奪されただと!
なに!外道諸国軍が既に国内に侵攻して来ていただと!
なぜわからなかった!」
大惨事である。
実は、石油の移動を掘ったけどハズレだったなんて事は、よくある!
100穴掘って一つ当たれば、チート級幸運だと言われる時代もあったのだ!
だから、新油井採掘が失敗しても、それは通常運行である!
では、タンカーが強奪された!
これは…痛い被害である!
原油タンカーを持てない国に、原油を売るときに輸送する運搬船の運賃もかなりの収入源である。
だが、もっと痛いこと…
それは、疑惑の拡散!
なにの疑惑か?
それは、原油資源の枯渇疑惑!
既に、何十年前から原油埋蔵量が枯渇するなんて言われてきたが、実際は掘れてきた。
だが…原油生産量を上げないなど価格調整をつっけた結界…理由は地球環境保全だが、自動車の内燃機関(ガソリン・ディーゼル使用エンジン)使用の禁止を、とある国が国際会議で打ち出したのだ!
一応、全面合意にはならなかったのだが、後5年でガソリン・軽油を使用しない車のみの新車開発が始まるフラグが立ってしまったのだ!
それは、オイルマネーの減少に直結する!
噂の払拭をするためには、原油の価格を5年前の半額にして、電気自動車・水素電池自動車よりも維持・運営費が安価なガソリン車だと印象付けないといけない。
そんな時に、外道諸国軍が攻めてきたのだ!
精油所が襲われたが…………
アレ?
アレレ?
帰っていったぞ?
(実は外道諸国軍第2陣は、身体機能を全てチート状態にしていたためと原油などのエネルギー系の作業員ではなく日頃は料理人とかの職業をしている者達出身の兵だと、原油の匂いに耐えきれなかったのと、産油国は食料は豊かだが外道諸国軍が100万以上を支える食料がなかった為に、すぐに移動した!)
コレを見た各国の諜報員は、何も取らずに移動したのではなく……ゲフンゲフン
あまりいいレポートを本国に送られなかった疑惑が発生した事に、大臣の果てしない苦労が確定してしまった。
外道諸国軍が襲った、国々には食料備蓄倉庫が存在するのだが…
無かった!
備蓄されていたはずの食料がなかったのだ!
何故か!
現場の監督が、あと少しで賞味期限がくる食料を、市場に流していたがそれが南極大戦と○○○ウイルスのパンデミックによる食料生産力低下によって、バカ売れしてしまい…
ついつい全て売ってしまったのだ!
しかし、監督達はすぐにその国の大臣に報告して、政府は食料供給の為に市場に流したと公言する!
国家予算が苦しい時期にかなりの資金が、手に入ったので監督達の失敗は、問われなかった。
そして、収穫時期まで倉庫は空になったのだが…
外道諸国軍には、あてが外れたので食料を求めてついにヨーロッパに攻め入ろうという事態になろうとしていた…。
そう!争いが起こらなかったのは、倉庫が空っぽだったので、高速移動していった結果…外道諸国軍第2陣は、ヨーロッパに向かう事になったからである!
だが…それは…これから地球規模の食料問題が発生するという事であった。
東京…
首相官邸…
大戸内閣総理大臣は、カベーゲロ大佐撃破後に、外務省事務次官と農林水産省から食料問題が発生するシュミレーションの報告を聞く。
そして、警視庁、警察庁、内閣調査室から、不穏な報告が来た!
用達が、危惧した事が起こったのである。
政府与野党別け隔てなく、潜伏している外道諸国軍がとゼーロ・1号・2号の工作員達が、
ゼーロの本体化により、指令を受けて動き出したのである。
事務次官達がすぐに避難し始めた!
総理官邸の閉鎖。
及び国会議員の避難が始まった!
相手は、スキル魅了を使って、既に公共放送施設を占拠してクーデターを開始し始めていたのだ!
だが…何故かネット回線は掌握出来なかったみたいだが、ほぼ用達の予想通りとなった。
大戸内閣総理大臣
「これより、第2作戦に入る!」
この言葉が発せられると同時に、日本政府が沈黙を始める…
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