第365話 ホロン王国宰相の修羅場3

  ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!



 スキル硬化で、死ぬことは回避したが、


鉱山跡の縦穴の


螺旋階段を転がっていった宰相。



いくら硬化で体を固くしても、


目が回る!


宰相

「クソ!あいつら! オレを助けずに、


避けやがったな!


殺す! 死刑だ!


ダメだ!身体が動かない!」



「クククククク!


酷い部下達ですね〜!」



宰相

「何者だ!」


「あなたの敵ではありません。


味方ですよ! どうです?


力が欲しくないですか?」



宰相

「力だと!ふざけるな!」



「いや、あなたは力を欲しがっている!


それも3ヶ月前から…


そう!あなたの不倫の相手である、


ゲスーダ男爵の娘との夜から…


言われましたよね?


小さい…! もう終わったの?


なんだ…つまんない…」



宰相

「クソ!変な事を思い出させおって!


うるさい!


うるさい!


うるさい!


貴様! 」



「そして、今! 


あなたはマズい事になっている!


怒られせた相手が悪かった!


貴族共を死刑にしていけば、


こんな事にはならなかった!


あ〜!悲劇ですよ!


自分以外の、前勇者関係者の女を、


貶せなかったから、


メイドにして売り飛ばした!



その関係者を、あの王女達の言葉通り、


公開処刑にして、王権の自浄機能が


あると、表明するべきだったのに、


しなかった。



女を舐めた代償がコレ!


まさか、山ごと削るとは


私も思わなかった!」



宰相

「まさか、ヤツ…ユミ・オオトの仕業だと…」



「はい。こんな事になって、


鉱山を文字通り無くした宰相を、


いくらバカ王でも、放置は無理でしょう!


あの王が助かる方法!


もうわかりましたよね!


あなた!ぬ・れ・ぎ・ぬを着せられますよ!


王からしたら、


すごく簡単に


玉座に座り続ける事ができる


方法なのですから!」



宰相

「ワシがいなければ!国は動かない!


だから、ワシは大丈夫……の…は…ず…?」



「代わりなんて、いっぽいいる!」


宰相

「王(バカ)と同じことを言うな!」


「わかってましたよね?


聖カルッティの元宰相が、


スープ屋をやっていたのを!」



宰相

「クッ!」


?

「だからこそ!こちらに来ませんか?


あぁ!すいません。


自己紹介がまだでしたね。


私は大教皇様のクローン体3号です。」



宰相

「大教皇? まさか!あのクソ大オババの


産み親!大邪神!」



大教皇クローン3号(大邪神クローン体)

「大・教・皇!ですよ!


さて、このダンジョンコアを親展します!


よく考えて、下さい!


デメリットばかりの人生!


そろそろやめて、


勝組に乗り換えしませんか?


今なら、不倫し放題ですよ!


いい返事を待ってます!


フハハハ!」



宰相

「クソ! やっと身体が動いた。


ダンジョンコア?この小さいガラス玉が?


フン!人を苔にしやがって!」



宰相は、ダンジョンコアと言われた小玉を


思いっきり、穴底の岩盤に叩きつけた!



パリン!


ピーーーー!


▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲


ダンジョンコア初級が起動しました。


ダンジョンコア初級が起動しました。


解析中!


解析中!


ダンジョンマスター候補確認。


分析します。


OSが古いと判明!


新たなアップデートが必要!


ピーーーー!


不可能…


とりあえず、ダンジョンマスターを


指定します。


解析結果


バボン王国宰相スタマ・ク・ペイン


事務処理レベル150


執務処理レベル161


ゲスレベル1021


内フリンレベル2565


悪意レベル1256


パンパカパーン!


おめでとうございます!


あなたは、ダンジョンマスター合格です!


では、改造に入ります。



宰相

「まて!やめろ!ギャーーーーーーーー!」


ダンジョンマスター・スタマ・ク・ペイン

「フー!いい気分だ!


力がみなぎる!


お!転がる俺様を避けた奴らは、


罰として、下僕にしてやる!」




メルーダ鉱山跡は


ダンジョンになってしまった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る