第306話 聖ボロボーン国王の復活?

  皆さん…ゴブリンと言えば、


何を連想しますか?



ザコ…


ミドリ…


背が低い…


悪食…


そして、性欲が強い!




そして、聖ボロボーン王国の国王陛下も、


性欲が強かった…




それが、ついに合わさってしまった!


大きな国王と言うプライドと、


わけわからん、根拠不明の論理を持って、


ブラックゴブリン・ジャイアントの中で、


濃く、さらに濃くなっていく。


 


 しかし、聖ボロボーン王国の国民性が、


そのエロさを拒絶した…



オエー!



ブラックゴブリン・ジャイアントが吐く!



卵らしき物を吐く!


吐き出されたモノは、黒の沼に落ちると、


人形になった。



元国王マルト・ド・ドッセ

「ふ~! 久しぶりだな…


フフ!力がみなぎる!漲るゾ!


フィ〜!


うむ、身体が真っ黒であるな。


これからは、ブラックマルト!そう呼べ!


お前たち!出てこい!



さあ!戦争の始まりだ!」




黒い沼から、兵士達がゾロゾロと出てきた。


その数は30万…


聖ボロボーン王国の前の全戦力は


100万であったが、離反が50万、


ゴブリン・ジャイアントに同化したのが20万、


いたのである。



ブラックマルト

「チッ! たった30万か!


まぁいい。これより、聖ボロホーン王国の


再興を宣言する!


まずは、聖カルッティ王国を占領して、


あの、3人の女王達を我が手中に収めるのだ!」



ブラックになったマルト国王は、


もはや、対面なんて考える事無しに、


欲望のままに動き出したのである。





ここに、後にマルダス世界に於いて、


「聖ボロボーン大戦」と言われる戦争の


幕開けであった……





ブラックマルト国王

「腹が、減った…


おい!いい加減出てこい!


いつまで、ダダこねてる!


ブラックだ!ブラックになったのだから、


仕方のないことだろ!


その代わり、あふれる力!


年を、取らないかもしれない身体を!


手に入れたのだから。」




黒い沼からは…


王妃や王女達に、側近に大臣たちも出てきた!



王妃達は、どうも…


「年を取らないかもしれない身体」に


反応したみたいだ…



やれやれと、いった仕草をする


ブラックマルト国王は、


すぐに国民に黒い沼から出てきて、


国の再興の準備をするように言った。



だが、ここでブラックマルト国王は、


すごく大事な事を、忘れていた…




ブラックゴブリン・ジャイアントである。


ゴブリンはあまり動かず、ただ見ていた…



ゴブリン内部では、悲鳴と国王称賛と


ゴブリンの食欲の嵐であった。



しかし…腹が減る…


ブラックゴブリン・ジャイアント

「腹が減った! 食い物もってこい!」



ブラックマルト国王

「うるさい!私の方が先だ!」


しかし…

ゴブリンの内部では、食欲で統一されていた。


ゴブリンの目から、恐ろしい殺気が放たれる。



ブラックボロホーン軍団も、国王達も


腰を抜かす!



近隣の村跡から、食料を集めるしかなかった。



「マズいです。この近辺は


もう食料がありません。」


「どうする? 北のブリザード公国か、


南の聖カルッティ王国から、盗るしかないぞ!」



「国王陛下、明日には食料はありません。


ご決断を…」



ブラックマルト国王

「ブリザード公国は、いつも連戦連敗…


全くの完敗だったな…


聖カルッティ王国は、


世界樹砲がつかえなくなった頃から、


五分五分だったな…


ミノタウロスが出てきたら完敗だが、


あれは、世界樹に向けて


魔法を撃たなければ、動かない。


よし…聖カルッティ王国に侵攻する!


後は、国民よ、畑を耕し食料生産を始めよ!


わかったな!」




こうして、ブラックボロホーン軍団が、


後を引けない状態で、内戦中の


聖カルッティ王国に侵攻を始めた。

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