第307話 ヨーガ商店は…

  用がパイン街に帰ってから、


疲労困憊で眠りに入った頃…


ヨーガ商店の商品開発部では…



ユグ(ユグドラシル)

「この、液体肥料はだめじゃ、


ものすごくバランスが悪い!」




「あの〜身体強化付与のソードを作ろうと、


いろいろ試したのですが、


なぜか、持ったとたんに人を斬りつける、


とんでもないものができました〜。」




「ケロリーメートーを作ろうとして、


青いビスケットができたから、


ネズミに食べされたら、


泡吹いて動かなくなった。」




こんな報告ならまだいい…



二本杉 真菜

「強い、頑丈なそして、痛覚麻痺と


肉体疲労回復に睡眠耐性を付与した、


鎧を開発しようとしたのだけど、


着たとたん、狂戦士みたいになった…」



イヤ…その…その通りに鎧が成功しても、


ブラックじゃん…



七瀬 唯

「拳銃を開発しましたが、


レベル3のまでのモンスターしか効きません。


その〜忌避感を無くす為に、


幸福感が出るように付与したら


撃つたびに、快感を感じるように、


なってしまいました。」



イヤ…幸福感もだめなのでは…



そんな困った道具の置き場が無い…


そこで、港の倉庫に


「さわるな危険」「軍事物資」


「触れたら希望を捨てよ!」など書いて、


収納することになった。




なぜ、そんな先送りにしたのか?それは…


ブリザード公国の大商人シャーベットとの取引


の品を開発することであった…



しかし、ヴァーミリオン姉妹から、


彼の正体を聴いていた。




今の、地球文明よりも高度な古代地球文明の


生き残りであると…




どうする?


アイデア商品とかを作ってみては?



などと議論されたが、食料を送る事になった。


缶詰にドライフルーツ…


そして、用が作った人工圧縮魔石!


これには、商人シャーベットさんもびっくり!




魔石を使うと、反動があるらしい…


それがないように、作られていて、


50個あったが、全てお買い上げされた。



そしてトロイ達が、


なにか嫌な予感がするからと、


防御と、隠蔽の魔法を商船団にかける。



商談は、大成功に終わった。




そして…港の倉庫に運び込まれる、


恐ろしき失敗作達…


のろ…ゲフンゲフン!


少し間違って作られた武器には、


戦略的軍事物資と書かれた箱に入れられた…




それを、遠くから見ていた集団がある。


フロン皇女の密偵パーティ「バラの砦」だ。



腐の紅茶(バラの砦リーダー)

「フフフフフフ! 軍事的戦略物資


と書かれているらしいですね。


はい、剣と鉄のかたまりと鎧ですか?


後、強化食料と書かれているみたいです!」



通信珠と、やり取りしながら報告する。



□□□□□□□□□□


移動要塞船・ロイヤルフロン


フロン皇女(大海賊王フロン様)

「旧田丸 則子! 今入った情報なのだが、


バボン王国の港の、倉庫にヨーガ商店の


軍事的戦略物資が、運び込まれたらしい。



それを、買い付けしてこい!


決して盗むなよ! 後、木炭も!


逃げないように、奴隷の腕環をつけよう!


上手くやれば、港に商会を作る。


そこに勤務の任務にしてもいいぞ!」




旧田丸 則子

(よし、逃げるチャンス! やってやる!)

「はい、お任せください。


用賀君をこちらに引き入れるチャンスでも


ありますから。」



フロン皇女(大海賊王フロン様)

「そのことだが、情勢が変わりそうだから、


下手に接触するな!


どうもおかしい…


ヨーガと名乗っている人間像が、


最近、変わったと言うことだ。


身代わりを、置いた可能性がある。」



□□□□□□□□□□□


そして、旧田丸 則子がバボン王国に


フロンの手勢と共に向かった…



フロン皇女

「なるほどな…確かにおかしい…


カルッティ3王女の言うことは、確かだ。」



つづく

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