第20話 ブリードル帝国(その2)
フロン皇女が気を失った時、緑の巨人はどこかへ飛んでいってしまった。
(フロン視点)
だが、後からわかった事はそれだけではなかった。
〔蜂の巣にされる〕まさにそうであった!
城が穴でボコボコになっている状態がまさにそれであった。
あんなモンスターも、あんな魔法も初めて見た。
穴の奥に大きな金属の玉が発見される。
鉛玉と言うらしい。マシンガンとは火薬という物を爆発させてこの鉛玉を撃ち出すものらしい。
おかしい。召喚者達のほうがあの緑の巨人をよく知っている。いや詳しすぎる。
よく聞き出さなければ。
旧田丸という聖女?が「あれって、弟が見てたアニメに出てくるやつだよね。ありえない。なんで。」とか言っている。
すると杉谷という勇者?候補は、「ここは異世界だろ。あるんじゃないのか。」なんて言っているのだが、アニメってなんだ?
旧田丸「だって、あの時スキル付与しますって、あの声が言った時とき、ここの文明レベルは中世初期だって言ってたでしょ。」
野波「そうだよな。だけど俺達が今さっき見たのは間違いなくZAAA・KO81だ。それも初期型だ。」
帆山「間違いねぇ。俺がガキの頃見たやつだ。初期型だ。」
旧田丸「姫様、この世界にはあんなモンスターが,うようよいるのですか?」
フロン「いいえ、私も初めて見ました。城の禁書庫のものも見てきましたが、あんなもの絵でも見たことありません。」
杉谷「旧田丸、お前いつも教会でお祈りする時声に出して、帰せ〜って言ってるだろ。あれが原因かもな。」
旧田丸「え!私が呼び出したの?」
野波「ここは、魔法が普通に使われる世界。俺達のこともあるし、十分あり得るかもな。」
帆山「だったら柿色のヤツも来るぞ。ヤバいな。」
聞けばあの緑の巨人の柿色のツノが付いているヤツがいて、滅茶苦茶強いらしい。
背筋に冷たいものがはしる。
どうしよう。緑の巨人があらわれた原因がわからないし、こいつ等の言っていることもウソであるとは思えない。
これはムチで叩くのはやめたほうがいいかもしれない。
フロンは、父上にどう報告しようと頭を痛めながら王の執務室へ歩いていった。
しかし、王からはさらに頭痛の種になりそうなことを言われる。
「魔王討伐反対派の皇太子が、先ほどの攻撃の余波で全身打撲でしばらく政務ができない。城下の騒乱の収集と城の修理を任す。この機会に軍の強化をせよ!わかったな。」
頭痛の種が増えた。
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