第591話 仮免許者と、解かれし者の決断

 太平洋外道軍基地。


 第585話から、一週間!


 (仮)外道国家管理者1号は、


 全く生き心地がしない状態であった。


 ゼーロは、うめき声を出せば、


 元外道国アルフォーデ管理者のゴルデーに、

すぐにボコボコにされてしまい、

今や顔どころか身体が腫れてしまい、

ボール状になってしまった。


 そういう

自分も痛いのを我慢して、

ゴルデーの怒りが、

こちらに向かないように、

料理をしたりするのが

精一杯であった。


 だが、ここで考えないといけないモノが、

出てきた!


 イヤ!良い加減

考えないといけない問題が、

目の前に転がっていた。



 外道王達である。

実は外道王達の再生が、

まだ出来てない。


普段なら粉々にされても、

3日有れば、元通りだった!


だが、今回は違う!

まだ、肉塊なのだ!


管理者権限鑑定(仮)をする。


これは、本当に疲れるからやりたくない

管理者権限の一つだ!


え?


フェントローの再生予測日数が、

このままだと150日?


パンデビートの再生予測日数が、

このままだと162日?



すぐに、基地の者達に命令して

ハイポーションを持ってこさせ、

二人の外道王に、ぶっかける!


なぜだ?


そして、ようやく外部演算コアの

処理能力が低下していることを認識した。


ゴルデー

「1号やっと気がついたか!


どうも、ブリンドのヤツが自爆の

キング専用認証言語キーを、

入力したらしい。


外部演算コアの中央演算コアが

白い打ち上げ花火に、なっちまった。


どうする?


お前?


あの演算コアのプログラムを

書けるか?」



(仮)外道管理者1号

「その、恥ずかしい限りですが、

私には、できませんでした。


もともと、フェントロー元担当管理者の

バルー様の直接的陣頭指揮で、

作られたプログラムだと聞いてます。


トップ生体的プログラム科学者達ですら、

理解できず怒ったバルー様が、

管理者パワーで、

強制的に理解させた結果は、

外道滅殺教から、

強奪したクリスタルコアに、

プログラム入力後、

プログラムマー達の脳が耐えきれなくて、 

文字通り、爆発したと

聞いてます。


バルー様は秘密保持の為に、

処刑したと言っているみたいですが、

間違いなく、

肉体が耐えきれなかった

結果だと聞いてます。」




ゴルデー

「アレは、酷かったぞ!


いくら血圧降下剤や、

強制身体異常普通化薬なんて、

天界の禁断の薬を使っても、

爆発したからな。


そして、あのクリスタルコアが、

ガラスコアに置き換わっていた。


俺も、将軍の身体の中でよく検証したのだがな

ガラスコアの台座の下に、

取替え日時と、担当者として、

ヨーと恐竜族の長の名前があった。


つまり!奴らは、

プログラムを扱える!


さて、この事を踏まえて、

どうしようかと、思っている。」




(仮)外道管理者1号

「あの!降伏するという選択肢は

ないのでしょうか?


責任は、奴ら(外道王とゼーロ)に

任せて、逃げたいです!」


ゴルドー

「よし!分身の結束保存装置を解放して、

逃げよう!」 




その日の夜!


太平洋の外道基地を監視する者達は、

とんでもない、大きな閃光を見た!


そして、次の日の朝…


警視庁に、訪問する者達がいた。


ドサ!


縄で、ぐるぐる巻にされた、

ボコボコ顔のドブボード大佐。


そして、

元アルフォーデ担当管理者ゴルデー

(仮)外道管理者1号


で、あった。







その頃、太平洋外道基地では、

悲鳴の嵐であった!


外道王の状態は、1号が定期的に

回復ポーションを王に、かけるように

命令させたことで、

外部演算コアが、もはや今まで通りの

自分達の要望(欲望)に応えない物だと、

認証せざる得ない状態なのと、


管理者達の分身に、

エネルギー供給をしていたが、

全ての分身が解放(死亡に近い)されていて、

エネルギー供給システムが、

全損していた事と、



そして、

ボコボコにされて床に横たわりで、

うめき声を出す

最強の後ろ盾のハズのゼーロの姿が

兵士の士気を落としていった。




そして、ハワイでは?


ドブボード大佐の部隊は、

戦闘不能になっていた。


メルード(元聖カルッティ第3王女)は、

ため息を吐く。


ゴルデーが1号と現れて、

ドブボード大佐達をボコボコにして、

「今から、出頭する。」なんて言って、

魔導生体装甲を、そのままにして東京に

行ったからである。



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「まぁ、フロントの修羅場劇場を、

間近で見れなかったのは、

ざんね…


イヤ、現場にいなかった方が

良かったかもね。


後片付け後片付け!


あれ? 魔導生体装甲が崩れていく?


あら?アレは?


某国が混乱する

アメリカ軍の監視をくぐりぬけて、

魔導生体装甲を、

無断で強奪しようとして、

潜水艦ごと、白い霧なっていった。


それを、見ていたアメリカ軍司令官

「Oh!NO!」


しかし、いくら海域を検査しても、

正常だった。


原子炉の中身ごと、

白い霧にされてしまったらしい。



それを、見ていた者達は、

だだ、管理者の力の一部を見て、

その場で、祈りをあげていた。





メルード(元聖カルッティ第3王女)

「さて、どうやって合流しようか?」


そこに、海を渡ってネコがやって来た。


メスの三毛猫!



身体に、防水ポーチをつけていた。


手紙である。



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「eメールで良かったのに。


あ!なるほど!

通行証付きか!


では、三毛猫のミケさん!


東京まで飛ぶから、

こちらに来てくださいな!」



そう言うとメルードは、


念力で、自身を中に浮かして

東京に、飛んでいった。



アメリカ軍司令官

「全員!敬礼!」


ここに、ハワイ島の戦闘が集結する。


アメリカ西海岸を、

襲っていたゾンビたちは、

ドブボード大佐が、倒された時に

消えていった。


東京湾付近も、同じくゾンビ達は消える。



そして、その日

元外道管理者たちは、

地獄管理者達に会い、

びっくりするが、

素直に、天界に連れて行かれた。


地獄ではなかったのは、

出頭したことに対しての、敬意であった。






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