第241話 誰が考えた作戦だ?

ブリードル帝国は一旦置いておいて、


用は、バボン王国・王都の宿屋で昼頃起きた!



「ファー!


あ~よく寝た! 


今昼か!


トロイ、おはよう!


どうした? 難しい顔して…」



メイド・トロイ

「主、作戦通りに上手く行ったけど…


どうも、刺激が強すぎたみたいよ~」




「ヘ?」


商業ギルドマスター ミイナ・ヴァーミリオン

「まさか、魔法契約の事を言ったら、


こういう応用技が出るなんて


誰が予想したでしょう!」



メイド・トロイアル

「ミイナちゃん! そこは主なんだから、


気にしない(笑)」



「上手くいったようだね。


今頃、ルルトさんが


王様に説明してくれている頃だから、


今のうちに、食事しよう。」




どういうことか?


魔人国から、敵対したくないとの要望を


魔の森で聞いたときから、


魔人が、トロイとトロイアルの知り合いだと


聞いたときから、



用は、魔人国と他国の和平の可能性を


探っていたのだが…


そんなにいい案がですわけない!



ヴァーミリオン姉妹に聞くと、


怒りが吹き出る始末である!



前前代の魔人王は、その身の不幸から


全てを、憎み、恨み、怒り!


復讐に走った!



しかし、その火がヴァーミリオン姉妹にも


やってきて…


怒りが怒りを呼び…


二人共、用の魔人国との会話を反対した…




なんとか、説得して


魔人国がどこかの国と平和条約を結べは、


用が、魔人国と対話しても構わない。



と、言ってみたが…


ヴァーミリオン姉妹は、


ブリザード公国のプリナに会えば


用の頼みを聞いて公国が条約を結ぶか、




建国の勇者達に頼んでバボン王国を説得して


条約を結ぶか、



それとも、ホロン王国のじゃじゃ馬娘達を、


引き取る感じで、ホロン王国を説得するか…



この3つを考えていたが…



まさか…



ブリードル帝国と条約を…


しかも、紙のいつ破られるかわからない条約


ではなく!


魔法契約である!




ラントが、ポーション水槽に入っている為、


ミレイは来れなかったが、


ミイナが、びっくりして王都に来て、



事のあらましをメイド二人から聞くと、





用は、リッパーの事をどうも知っている?


らしい…



そして、その性格も…


用は、あの就任式予告の放送の後、


昼寝ならぬ朝寝をして、


昼から起き出してミイナに通信して、


魔法契約の事を詳しく聞いていたが、


活字印刷のことだと、皆思っていた。


それが、昼の12時の時である。




しかし、1時間ずっと用は考え込んでいた。


あまりに険しい顔で、


あまりに重たい空気を発していたため、


ルルトも声を、かけられなかった。


その時が、昼の1時の時である。




その後、第3王女のルルトに、


バボン王国の


今回のブリードル帝国の発表の対応を


聞く用。


そして、ブリードル帝国・帝都の


式典が行われる広場の地図を見る用。


その時が、昼の2時の時である。




そして、第2王子?ミルトと魔導通信をする。


魔人国の印象を聞いているみたいだ。


そして、第3王女 ルルトとも、話す。


ルルトも、用と親密になりたい為に


魔人国の話題は嫌だが、応じる。



その時、ルルトは魔人国に対する印象を


かなり聞かれると、身構えていたが、


印象ではなく、歴史とか、王家内のうわさ


魔人国の動きが報告された時は、


軍事情報としてか?それとも国政としてか?


とかの事であった。



そして、用は何かを決めたようだった。



ルルトに、「自分達の国に不利益な情報に


なりかねない事だが、いいか?」と、


用が聞く…



ルルトは、条件を出す!


用に敵対はしない。


だが、国王が望めば会談して欲しい。



その条件で、用が話した事は、


ルルトと、魔導通信で聞いていたミルトには、


衝撃的であった。



内容は、用の前世の部分は抜いて


このマルダス世界が、


昔の地球からの移民ではあり、


魔人国の魔人とは、


「地球魔導怪獣大戦」時の


人体改造の被害者達である事。


そして、人間である事である。



決して、デビルと言われる


魔物や悪魔の部類ではない事である。




そして、魔人国の四天王が、


ダンジョン攻略時に、


聖カルッティ王国の被害者と勘違いして


接触してきたが、


それがトロイ達の知り合いの娘であった事。


そして、今の魔人国王が和平を望んでいる事


である。



ミルトとルルトは和平を望む事は、


これまでの魔人国ではありえないと否定する。



そこで、用は賭けを持ちかけた。


用が、魔人国にある作戦を言う。


魔人国がその通りにして、成功すれば


国王に、用との会話を報告すると言うことだ。




魔人国が、ブリードル帝国と平和条約を


結べば、バボン王国もとりあえず、


議会の議題に魔人国との和平を出す。




魔人国が、失敗すれば用がルルト達から


要請されていた、爵位を受けると!



ルルトは、ここで一計を立てる!


用の所に、ミルトと同じく近づく権利である。



「?」


メイド・トロイアル

「いいのでは? 実は、


皆その話題を出す機会を待っていたのです!」



圧を受けた用は…「ハイ。」


と言ったそうだ…




そして、昼の3時…


用は、魔導通信で四天王と話し出す。


魔人国でも、かなり懐疑的であったが…



どうも、修業中の国王様が了承したらしい。



用は、手順を言う。


まず、人選と言葉使いからセリフも伝える。



そして…魔人国とブリードル帝国の前代未聞の


平和条約が結ばれた!




そう!この平和条約騒動の裏で用がいたのだ。

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