第510話 外道達の強さの秘密

 地球魔導怪獣大戦時、外道諸国連合軍は別名無敵軍隊とも言われ恐れられていた。


 なぜなのか?


 それは、何故?外道と言われたかの理由に由来する。


 IQがものすごく高い人種である彼らは、弱点があった。


 身体が弱い。


 そこで彼らは、最強を目指すために身体を鍛える奴はいたが、なかなか他の人種に比べても肉体強度は、かなり弱かった。


 スキル数も生まれたてのエルフ族は平均3つは、持っていた。


 いわゆるプレーンタイプと言われる、今の地球現代人タイプでも、旧地球時代は平均スキル数が1つくらいであるが…


 外道諸国連合国民は、スキルが生まれたては、ほとんどゼロ!


 後天的にスキルを獲得するしか、なかった。


 そこで、かなり楽に強くそして、スキルを増やす事に、その溢れる才能を注いだ結果…


 彼らは、人体改造に走った!


 しかし、いくらエルフから臓器を移植しても、魔力に身体が保たなかったりして、失敗していたが…


 ある日、魂を改造し始めたのである。


 地脈から強制的に吸い上げた力をクリスタル装置経由で魔力変換して身体に供給して、スキルもクリスタル装置で自動演算して作り出し、格闘も魔法も出来る今の勇者を遥かに超える超戦士を作り出したのだ!


 魂の改造なんて禁忌!


 いかなる人たる道を踏み外す行為!


 よって外道!


 と、呼ばれたのである。


 アレ?クリスタル演算装置?


 そう!用達が今分解しているのは、外道諸国連合国の軍団に繋がれている、いわばチートブースター装置である。


 ちなみにカベーゲロ大佐が、弱体化したのは、外道滅殺教から強奪されたクリスタルコアが取り替えられ、大佐達に有利になるようプログラムされた言わばチート装置の大元が無くなったからである。


 さらに、個別のクリスタル演算装置が今、分解されて、別の物に置き換えられようとしていた。



 刻々と作業が進んでいく。


 だが…何故か第3陣の者達は自分達のチートブーストが、かなり出力低下している事に気がついていなかった。



 その原因…?


 ゲフンゲフンわからないです!


 さぁ?何か、おこっているのかな?


 アレ?彼ら(第3陣)、第2陣(まだクリスタル交換されてない為にチートブーストがそんなに低下していない)が略奪してきた食料をよく見ないで変な機械にまとめて入れたぞ?


 チーーーン!




 コトン!コトン!コトン!


 機械出口からのベルトコンベアーに、1食づつ出来た料理弁当が、変なニオイを漂わせて出てきました…。


 便利ですよね。


 適当に材料だけ入れたら、勝手に弁当が出てくるなんて!


 だけど…


 ニオイません?


 洗濯洗剤のニオイとか?


 柔軟剤のニオイとか?


 妙なニオイとか?


 

 アレ?妙なニオイを嗅いで、弁当食べた途端に目がイッテません?


 アレ?別の方は…目がトロ~ンとしていたり…


 そして、お腹が空いているのと、チートブーストの状態異常無効があるせいで、全く気にせず食べ出しましたね。


(空腹は、チートブースト設定では通常でも状態異常無効は、適用されない状態になっています。そうしないと、生活エネルギーまでチートブースト頼みだと地脈エネルギーを使い過ぎる為の措置らしい。)


(そして、食事の時点で第2陣3陣部隊もチートブーストが切れてます!)

 


 まぁ、第3陣第2陣の内部はこれくらいでいいでしょう……。










  



その頃…


マルダス世界のシャングラー国中央神殿の地下20階では、妙な物が発見されていた。



 コールドスリープ装置に入った女性が発見されたのである。


 

 コールドスリープ装置には、フロンティアと、書かれていた。


 そして装置の傍らには書物があった。


 それは、各国の所持している経典と同じ材質で作られていたので、シャングラー国王は急遽ブリザード公国に協力を求めた。


 そして、フロンティアの名前を聞いたブリザード公国プリナ女王が直接お忍びでやってきたのだ。


 そして、傍らの書物を読むと…すぐにパイン街に魔導通信を接続した…


長い通信の後、私、シャングラー国王が聞いた話だとここに代理管理者様の同僚の方が援軍として来てくれるらしい。


プリナ女王

「これは…、いや…この女性はな、死んだとされていた方だ…。


 私は、この女性の魂がどこに行ったのかを、探していた。


 なるほど。私が建国(ブリザード公国)する時のフロントの奴が私の邪魔をしていたドサクサに紛れて、極秘にここに送りこんだのか!


 まさか…当主様(用の事)が、地球の隕石衝突の地獄の状態の中で、助け出して霊星に送り出していたとは!


 それを、フロントに感づかれないように、我々の同胞達がここに託していたとは…。



 ジャングラー王よ。


 そろそろ、この世界の創世記の秘密と、そしてフロント皇女が出てきたときに、なぜ私が会わなかったのか…


 そのことを、教えよう…。」







その頃…


散々これまで、異世界勇者拉致をやって来た罪人達の国・旧聖ボロボーン王国神殿を調べていたコボルトキング達は、妙な部屋を発見した。



 そのことは、なんとか復調していっている、元ゴブリンジャイアントと、オークジャイアントに報告される。


 

 出てきたもの…


 それは、マルダス世界で製造されたものではいコンクリート壁!で封鎖された部屋!


 壁紙と塗料で隠蔽されていた。



 最近…T-REX達が変な夢見続けているため、体調不良となっていた。力技で崩せない。


 なので、スライム達がコンクリートを溶かそうとしたが…


 何故か弾かれる!


 ゴブリン達が、ゆっくりとコンクリートを削り出した!



 プリースト系のモンスターは、神殿書物の解読を始めた!


 あの壁に触れたキングスライムも、見てもわかるほど体調不良になったからである。


 なにかある!


 ジャイアント達が、なにか運命めいたものを感じて動き出した。




その頃…用達は…


デストピア大陸の中心制御室付近?



 用!

「ヒィーーーーーーーーーーーー!」


忙しくて悲鳴を上げていた。


外道諸国連合軍、全兵士のチートブーストクリスタル演算機を交換していたのである。



ヨッピー

「ハァハァハァハァ…あと………あれ…30か…」


用!

「あと30か…。しんどいな…。食事休憩するか?」



AI

「二人共、用意できましたよ!」



用!

「あーーーーーー!美味しい!


やっぱり、一仕事の後の水と食事は美味い!」


ヨッピー

「うん!この高野豆腐!僕が歯ごたえがあるように厚めにしてくれたんだ!美味しい!歯ごたえがあって、食べている食感もいい!」



AI

「良かっです!天界に、厚めの高野豆腐の製造方法を聞いたら、喜んでレシピを作ってくれました!」


用!

「この味付け、懐かしな~。」



ヨッピー

「(そういえば、すごく料理の上手な人が、あの人の妹にいたな~。懐かしいな~)


 あの人…どうなったのだろう…。」


用!

「!! あ〜!あのひとか?そうか…あんな事(地球魔導怪獣大戦)なかったら結婚式挙げていたはずなのにな。」


ヨッピー

(顔真っ赤になっている)

「え!?」


用!

「ルーニルさんだろ! どう見ても相思相愛になるだろうオーラが二人から出ていたからな。」


ヨッピー

「うん! バレバレだったか…だけど、あの当時僕は、副長(ふくおさ)で種族も違ったし、人型にまだなれなかったからね。」


用!

「ルーニルさん、ミカン達や、マドル達に変化(へんげ)のやり方を調べてもらっていたからな。


 まぁ、後はお見合いの席を設ける準備をしていた時に、こいつら(外道諸国連合)が戦争の火をつけたからな。」


ヨッピー

「そうだったのか…」


用!(用?多め)

「恐らく、生きててくれる。例え形が違っても、恐らく待ってくれているよ。


 確か、あのフロント皇女の魔導大陸間弾道ミサイル連射のさなか、なんとか脱出艇に乗せて大気圏外まで、行ったのを見届けたから…


 あの人は強い。大丈夫。また会えるよ。」


AI

「どこかで聞いた話ですね?


 ひょっとして!脱出艇に乗れって言うこと聞かなかったから、睡眠薬飲まして脱出艇の保護カプセルに入れたけど、薬に抵抗して無理矢理出ようとしたから、「お前の旦那は、後の脱出艇に乗っているだろうから今は、脱出しろ!」なんて言って、気絶させて無理矢理地球から脱出させたとかでは?」



用!(用?多め)

ギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギクギク!


「えーと(゜゜)、その……たくさん、よく似た話が多すぎて…わからない…かも…。」



ヨッピー

「脱出艇に乗せてくれたんだ…。主…ありがとう。


 もう、あれから数億年も経ったから…


 覚悟はできているよ。」


AI

「ひょっとして…昔、目の下に出来物があったのを手術で取ったとか、


 エクボが深くて…とか?


 右腕に縦に細い傷があるとか?」


ヨッピー

「うん…そうそう!」


AI

「姉妹で妹さんが、なかなか感づかない男性に何回もアタック未遂をしていた、とか?」


ヨッピー

「そうだったね〜!」

と、用を見る二人!


用!

「ヘ?」


AI

「恐らく…私、会ってます。このレシピを検索したときに、超厚めの高野豆腐・高速製造方法を聞いたときに、相談に乗ってくれた担当者の同僚の姉妹の方がヨッピーさんの事を、聞いてすぐにレシピ作ってくれましたから。」


ヨッピー

「よかった…。」


用!

「(早くこの馬鹿げた連中(外道諸国連合)のやらかした事を、片付けて…結婚式の準備しないとな~)


 修行して格上げて、そして式挙げよう。」


ヨッピー

「いいの?」


用!

「あたりまえだよ!」




□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


AI

「(どうしましょう?)」


『まーだ追加修行するつもりだ…。ったく!男共は!』



??

「(姉さんに言っておきますね。それにしてもヨッピーさん、霊格がすごくあがってません?)」


AI

「(数億年も、地球で土地神様もやっていて用様の眷属になりましたから、かなり霊格あがってますよ。人型というよりも、既にその次元を超えているような感じですが…。)」


『すぐに結婚式挙げる事もできますよ!


ったく、あの二人は自己評価がかなり低いから!


あれ、聞いていたの?大丈夫よ!結婚式の許可も出るから!』


??

「(え?出陣の許可取ってきたの?あーーーーーー!地球がぶっ壊れると判断されたら出陣ですか!《アレ》が出てくると…


 多分、地獄管理者達が加減せずに動くと言ったら、許可出た?


 なるほど…わかりました。)」


『と云うわけで、お願いね!』


AI

「(ハ!)」





 



 

あと、少しでチートブースト対策も終わろうとして…いた…が?


次回、地球の戦闘シーンは、お休みです。

 



 

 

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