第509話 王達の出陣

  用達が、争いの根本的なものに接近しているとは知らず、外道諸国連合の3国王達はヨッピーが嫌悪する《アレ》に、乗り込んで出陣の最終調整に入っていた。



 兵隊長達の会議に出された資料には、


 ○崇高なる我々がゼーロ計画を止めるわけにはいかない。


 ○賭博は一時停止だが、仕方ない。


 ○(仮)管理者の1人が封印されたらしい。


 ○管理者マイネも、封印されたらしい。


 ○ゼーロ計画のピンチ!


 ○南極大陸の秘密要塞都市の電力出力がダウンした!(仮)管理者達の分身体がピンチ!


 ○南極大戦に出兵したけど、出兵したやつらが、サボりやがって全くこちらの命令通りに動いていない!


 ○そんな、奴らのせいで食料がなくなった。


 ○なのでオレ達王は、今からマルダスにデスムーンとヘルムーンの修理を放棄して逃げた奴らを捕まえるのと、奴らに奴隷の首輪を付けて修理させる事!と、


 ○そして、魔力・マナ・…………いろいろデストピア大陸では足りないので、マルダス世界に調達してやろうと企画した!


 ○ついでに、裏切り者達が作ったジャングラー国を潰す!



 ものすごく、いらない言葉を消して要約しても長くめんどくさい文になってしまうような作戦要約が一人100ページ分…それぞれの将軍達の前に置かれていた。


 これから始まる演説の前に将軍達は、部下から上がる報告に顔をゆがめでいた。


 ♤第2陣宇宙船団の行方不明…


 ♤最強部隊の一角!イエローベレー部隊からの直接の報告の断絶!


 ♤マルダス世界からの地球への援軍の確認。


 初めは楽勝の雰囲気だったのに、イエローベレーの戦況が、明らかに悪い!恐らく通信すら切って戦いに入らないとダメな状態だと判断すると、かなり静まり返る。


 (まだ、この時点でイエローベレーが負けたとは、1ミリも思っていない。)


将軍A

「どういう事だ! カベーゲロ大佐が負けるとは思われん。


 だが、苦戦する相手か?」


将軍B

「国王達はカベーゲロ大佐が、サボっているとしか、考えてないようだな。」



将軍C

「ゲルーゲス将軍5兄弟率いる5星隊は、一体何をしている!


 早く通信を、つなげろ!」



「それが…全く5星隊との連絡が、魔導精霊通信でも出来ません。」


パンデビート王

「では、会議を始める!要約を読んだな!


我々は、第4陣としてマルダス世界に、


崇高なる裁きを下しに行く。」


 フェントロー王

「いろいろ、イヤな報告がされている。


元来、無いはずの作戦の停滞が、見られる。


なので、我々も出陣する。


生体魔導装甲を使う。


これまで、崇高なる我々を外道と抜かしやがった奴らを殲滅する!」


 ブリンド王

「と言うわけで、失敗は許されん!


まずは、マルダス世界を殲滅して、魔力供給の基礎を立て直す。


そして、わかっていると思うが、食料は現地調達だ!


失敗は、たびたび言うが許されない。


では!出陣!」



こうして、作戦が立ってない状態で王達は無理矢理出陣した!


理由?


既に2食抜き状態で、水で腹を膨らした状態でキレていたから。



□□□□□□□□□□□□□□□


その頃…


 バミューダトライアングル領域と言われる

【海の魔の領域】では、地獄からの極秘部隊が続々と…やってきていた。


 元外道滅殺教軍または、外道滅殺拳コミュニティ軍と呼ばれた者達がかなりいる。


 まだか〜


 来たら、とっ捕まえて地獄行きだ〜


 フロントの奴をどうする?


 精霊と妖精の奴らが、主にまだラリッた対応をしているみたいだな!


 アイツラも逮捕するか!


 フロントが来てから、またラリっているぞ!


 外道共と同じく逮捕しよう!


 主は、なんと言っている?


 戦闘制限の解除!ただし地球が壊れない程度!


 了解!


 フロント達が主の寛大なる猶予を無視するなら逮捕でどうだ?


 そうするか!


 カベーゲロ大佐のやつ、素の戦闘力に戻ってないか?


 あの、ゆみって娘…まさか…。


 オイオイ!まぁもう少し様子を見てやれ!


 「主に代わってお仕置きです!」か〜。


 なかなかの頑張っているかな?


 わかったわよ!とりあえず見てみるわよ!で?あの女子高生組とゆみって娘は、誰の担当?


 トロイとトロイアルちゃんたちだね!


 甘いって言うなよ!お前は、厳しすぎるからなぁ〜


 オイ! カベーゲロ大佐を、弱体化していたが封印したぞ!


 まぁいいでしょう!合格印押しておきます!


 来たぞ! ゲルーゲス将軍達の五星隊だな!


 あいつら、変わってねーーーーーー!


 当時のそのままの戦闘力じゃね?


 あぁ、修行せずに博打打っていたらしい。


 とりあえず、主に協力しているタイ!インドネシア!フィリピン!マレーシア!パプアニューギニア!シンガポール!に攻め込もうとしたら、すぐに逮捕!地獄送り!


 了解!


 


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 オーストラリア大陸北部に、戦線を構築したフロント皇女率いる軍は、相手がゲルーゲス将軍率いる五星隊だと知って、緊張が走っていた。


 すぐに、ホロン・バボン連合軍にこちらの戦線に加勢するように要請を出すが…


フロント皇女

「なんですって!南極大陸で、既に戦闘に入ったですって!


 外道諸国連合の要塞基地隊と南極大陸外輪部の防衛隊とを分断する作戦に入った?


 なんと!そういうことですか!


 奪われた燃料を要塞に運びこめないようにして、奴らが欲しがっている電力がなくなれば、なんだかの勝機の見込みが立つということですか!」



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「懐かしい気を感じる……」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「ええ…この大陸よりも北に、大きな懐かしいオーラが集まって来ている。」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「なぜだろう?涙が出てきた。思い出した!

兄貴のオーラだ!ウソ…兄貴は、私を庇って…

もう…」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「私達だって、そうでしょ!

さぁ、会えたら胸張って会えるように頑張ろう!」


メルード(元聖カルッティ第3王女)

「ハァ、仲悪かった私達がこうやって三姉妹でいるって事が奇跡に近いんだけど!」


ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「来たわよ!あれは、確か4男!って事は、奴らは〔流星突貫連射爆撃フォーメーション〕でくるわよ!」



フロント皇女

「風の精霊王よ!水の精霊王よ!壁を作り敵を捕えよ!」



大邪神の分身HD

「いきますよ!


[聖邪念分解大波]!」




ゲルーゲス将軍

「グワッーーーーーーーーーーーー!


貴様!何者!


まっまさか!貴様!大教皇!


そっそんなばかな!


貴様は(仮)管理者達の罠にはまり大邪神として封印されたはず!」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「(隙あり!)外道滅殺拳ミカン流!業魔刃断!」


バギン!


ブスッ!


プルトの抜手が、鉄壁と言われたゲルーゲス将軍の闘気の結界を突き破り、腹を貫通する!


ゲルーゲス将軍

「ゲボッ!」


フロント皇女

「火の精霊王よ!舞え!火の妖精王よ踊れ!

フレアリングフィールド!」



ゲルーゲセ大佐

「兄貴!しっかりしろ!」


ゲルーゲソ大佐

「アレは!フロントの爆破フィールド精霊妖精降臨術!


 させるか!」



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「さあ♪眠りなさい♬…」


ゲルーゲソ大佐

「グワッーーーーーー!

なんだ!オレの闇魔法が強制解除されていくぞ!」



ゲルーゲセ大佐

「そんな!アレは!…」


ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「喰らえ!火王拳!」


ボン!


ゲルーゲセ大佐

「ギャーーーーーー!」




ついに、オーストラリア大陸での戦闘が始まっってしまった!



その頃…用は


用!

「よし、保護プログラム解除!」


ヨッピー

「取り替え!取り替え!」


AI

「速報です!ゆみさん達が、カベーゲロ大佐を撃破!封印に成功しました!


 ゲルーゲス将軍の5星隊が、シドニー目指して南下しています。



 フロント皇女達の防衛線にて衝突を確認!」


用!

「そうか!こちらも急がないと!」


用達は、謎の人型クリスタルが千以上並ぶ謎の施設の一部を解体していた。


ヨッピー

「あった!奴らの専用の演算クリスタルコアがあったよ〜」


どうも、用達はとんでもないものを解体しているみたいだ!


つづく

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