第345話 後始末をどうするか1
浮遊大陸・浮上都市オビーデル
ユグドラシル
「目標…バボン国王・王都!
〔メギズド…〕」
ビー!ビー!
オビーデル管理システムC
「天界より!緊急通信を受信!
緊急通信を受信!」
ユグドラシル
「うるさい! ヨーが、動く前にやる!
私もやるときはやると行動で、
示す!それが私の、あの時代の反省!」
ビー!ビー!ビー!
オビーデル管理システムC
「緊急通信を受信!緊急通信を受信!」
ユグドラシル
「何さ。今頃! もう遅い!
炎獄火炎殿の時は放置して、
炎獄火炎大帝(ポプリ)の事は、
無視して、今頃緊急通信?
システム!警報音を切れ!
戦闘態勢!」
オビーデル管理システムC
「了解! 戦闘態勢入りました!
全砲門稼働準備完了!
ビー!ビー! システムAに、
今度は緊急通信を受信!
系統レベルがSSSを超えています!」
ユグドラシル
「え? とりあえず、メール開いて。」
オビーデル管理システムC
「では、……」
□□□□□□□□□□□□□
パイン街…
マイネは叫びだす!
元マルダス世界管理者・マイネ
「ざぁけんなぁ! ぐじょーー!
ヘルゲードグラッジャー!」
またもや、地獄送りにしようと画策したが…
用
「かかったな! いくぞ!
波ーーーーーー!」
マイネを絡めとっていた、
クリアスクロールの雲の壁が広がる!
そしてスクロール運動が、
激しくなっていく!
そして、ゆっくりゆっくりと
スクロールの迷宮を進む
クリアクラッシャーボールが、
マイネの前で衝突した!
元マルダス世界管理者・マイネ
「ハァ? ガーーーーーー!
なんだ、これは!」
マイネのいる、スクロールの渦の中心に、
黒い空間があらわれる。
そしてそれが、ヘル→地獄への空間を
こじ開けようとするが、
クリアクラッシャーで、潰される!
そして、広げられた空間が…
急速に収縮する!
元マルダス世界管理者・マイネ
「ぐぞーー!こうなれば、みちずれに…」
自称・冒険者メルト
「させんよ、貴様を地獄に入れてやる!
ワシごと、地獄に…ぐは…!」
メルトがマイネの背後から拘束して、
自爆を阻止しようとしたみたいだが…
用は、「ハァ…やれやれ…」
なんて言いながら、
メルトの背後からクビを打って気絶させ、
マイネから、引き剥がした。
元マルダス世界管理者・マイネ
「ごのやろ… なぜ…」
用
「フン! ボロが出たな!
罪状1 ! 天界命令歪曲現行犯
罪状2! 旧地球での後始末を全くせず、
放置、改悪、邪神製造容疑!
よって、天界に確実に輸送するまで、
封印する!」
元マルダス世界管理者・マイネ
「やれるものなら!やってみろ〜」
用
「波ーーーーーー!」
用はスクロールラビリンスから、
一瞬で移動外に移動して、
スクロールラビリンスにMPを注入する!
元マルダス世界管理者・マイネ
「悪がっだー! わだじがわるいわげねー!」
マイネの周りの空間が、急激に圧縮される!
用はマジックリングからは、
セルロイド製ペットボトルを出した!
スクリュー蓋を開ける!
スポンッ!
マイネは、ペットボトルの中に入れられた!
ペットボトルには、魔法陣が刻まれている!
用は、それを起動する。
パシンッ!
封印が完成した!
用
「さてと牢屋にでも…」
AI
「宿に入れときませんか?
牢屋は、あのメールの内容だと…」
用
「まぁ、そうだな…
逃げたら、返送でいいか!」
AI
「逃げろって、書き置きはなしですよ!」
用
「(ギクッ!)そっそうだな。」
AI
「(ㆆωㆆ)」
用は脇に抱えたメルトを、
ルーラー達がいる宿の隣部屋に入れた!
宿屋の主人に、一週間分の食事付き料金を、
払ってから、
ふと取調官Bをどうするか、考える。
用
「とことん、舐められた対応だからな…
戦争になるな。よし…」
︙
︙
︙
取調官B
「貴様!王の、命令書をないがしろに…」
用
「どうぞ、冷めないうちに、
召し上がって下さい。
王都の方には粗末な料理ですが、
こんな片田舎では、高級な部類なので。」
取調官Bは、なぜか冷め過ぎた用の表情と、
側にいる執事の自分に対する怒りの表情に、
なにかの嫌な予感がした。
取調官B
「腹は、減っていない。
そういえば、姫様がいらしたはずだが?
国王陛下の命令を拒否しようとした、
罰は、受けてもらいますぞ。」
執事
「世迷言を、おっしゃるほど、
空腹の様子。心配ありません。
国王陛下は、約束事を反故された
後始末をしっかりと
するしかなくなるでしょう。
それを強行しようとした、
あなたも、同じです。
さぁ、空腹で旅立つには辛いでしょう。
しっかりと、お食べください。」
用
「心配はいらない。普通の食事ですよ。
会場の準備もできています。
おかわりもありますよ。
しっかりと満足するまで、お食べください。」
取調官Bは、始めは執事の殺気に、
黙るしかなかったが、
彼らがなにを言っているのか、
わかったらしい…
取調官Bが、真っ青になっているときに、
第2王子?ミルトが、やって来た。
用は、恐ろしく無表情な顔で言う。
「ミルトさん、お土産の準備ができ次第、
王都に向かいます。」
「お土産?」と、
訳がわからない様子で
用の視線の先程を見るミルト…
そこには夕食が置かれ、
青ざめている取調官Bがいる。
「え!」やっと、ミルトは
お土産がなにかわかったみたいだ…
用
「それでは、お先にお帰り下さい!」
第2王子?ミルトの床に転移陣が出る。
用
「そうそう、あの受付嬢にも
言いたい事がかなりあるが、
マイネは、こちらが直接送ると
言っておいて下さい。」
と、マイネが封印されたペットボトルを
ミルトに見せた。
そして、ミルトはバボン国王・王都に
転移していった。
取調官Bは、涙を流しながら白目になって、
気絶していた。
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