第127話 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編1



 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編1



  用達は、ゴーレム馬車でメーンタークに急いで向かった。


 現場では、すでにマイークラー街冒険者ギルドマスター・グリスによって、陣地が築かれ、C級冒険者10パーティーによって、魔物の間引きが始まっていた。


 用

「こんにちは、グリスさん。今から、王の要請でこのダンジョンを攻略に入ります。」


 グリス

「用さん、このダンジョン(謎の回廊)は裏があるに違いないと思う。

 これは、これまでマイ~クラ~街の冒険者達が積み重ねで来たこのダンジョンの情報なんだが、まず地下300階よりもさらに先の階層がある!

 そして、恐らくは地下100階からは自分と同じ強さの魔物が出てくるんだ。

 倒せないことはないのだが、すごく進行速度が下がる。

 今、地下10階まで冒険者の陣地を広げた。

 そこに食料とかの補給が出来る。」


 用

「ありがとうございます。

 私達が通過したら引き上げるようにお願いします。

 このダンジョンは脱出魔法陣が攻略後使用出来ない可能性があるんです。

 実はもともとSS級ダンジョン攻略した時にわかったのですが、SS級のダンジョンの横にあったものらしく、このC級は実はSS級の可能性があります。

 そして何があるかわかりません。」


 グリス

「わかりました。

 我らは、オーク軍のものがダンジョンに入らないように防衛します。

 用さん、どうか無事に帰って来てください。」


 用

「アンデッド軍団、特にリッチ達がここに来たら逃げて下さい。

 ギルドマスターも無理はしないで!」


 固く握手する2人。


 用は、(謎の回廊)攻略を始めた。

 地下10階までは、ほぼ3時間で着いた。

 後から来た、伝令役の冒険者もビックリしていた。


 用

「ここから、まずフルパワーで進行する!」


 AI

「…………」


 魔神デス・トロイ

「AIさん、すねてないで返事したら~」


 AI

「あのですね!なぜ(・・;私の事を知っているのですか?」


 魔神デス・トロイ

「AIさん?になる前のマルダス制御システムの元になった存在とも知り合いだよ。

 ついでにいうと、まだ部品の頃のAIさんも知ってる。」


 用

「え?そうか。では、AIさんの親と前世の俺は会った事あるの?」


魔神デス・トロイ

「すまん。

 それ以上制約があるから言えないが、多分悪い方の予測ではない。

 前世の主は悪くない。

 ただトロイアルのヤツは大泣きだった。

 そして大暴れするしかなかったんだ!

 そして責任取らないでトンズラしようとしたヤツに責任を取らそうと皆で、手わけして責任取らせた。

 その結果、魔神なんて(二つ名)が付いたが、それは天界の最上層部の許可の上でされた事だ。

 だから、その事も含めて本来なら天界からAIさんに情報がくるのが本来のルールだが、今回は時間が迫っている。

 だからオレが出て来た。

 だから、もし天界から何か言われたら、オレのせいにして、知らんと言ったらいい。」


「AIさん、オレのせいにしておけ。」


AI

「あのですね!…『……………』はい♪わかりました。」


AI

「許可出ました。

 伝言です。(トロちゃん、頼みましたよ)との言葉です。」


魔神デス・トロイ

「了解!さて、主行きましょう!」


「うん、急がないと。」


地下11階


 コボルトがうじゃうじゃ出てくる。


 スキル使わず、ただターン・モンスターを纏わせた正拳突きでなぐる殴るナグる!


地下12階


 アリのデカいヤツ大きな群れでやって来る。


 ターン・モンスターを纏わせた右の蹴りだけで、突破する。


地下13階


 ゴーストの大軍がやってくる!

 (仮)ライトサーベルを使って斬ってゆく。

 100体ほど昇天させたら、ゴーストがでなくなった。


 ? なんとなく階層が明るくなったような?


 頭にアナウンスが流れる。


 〈地下13層の(救いを求めても、救われなかった魂)全てが浄化されて救われました。真の地下14階への階段が開放されます。〉


 用

「AIさん、さっきのアナウンスは…」


 AI

「洞窟内全てに、音声通話ではなく思念波として知らされました。すごい事ですね。」

 

 魔神デス・トロイ

「アイツの声ではないな、だが聞いたことがあるかもしれない。

 う~ん思い出せん!」


 用

「気にしないで、それよりも、AIさんマッピングお願いして大丈夫?」


 AI

「はい、只今順調に進んでいます。」


…………………

未だ続きます。

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