第100話 大忙しの天界から


 

 天界の情報処理局は、大忙しであった。

 マルダスという世界で、乗っ取りが発生していたからである。

 本当の管理者が行方不明だった。

 派遣されるはずの助手2名も、当初行方不明であったが1人は見つかっていた。


 なんと、天界にいたのだ!


 事情聴取すると配属される時に急遽、他の世界に異変が起こり、助っ人として行っている間に配置換えで、今のキューピッド役になっていたという。

 しかも担当は地球の日本であった。

 今は、別件で別の部署で取り調べを受けている。

 

 誰が、書類を書き換えたのか?

 (?)は何者なのか?

 管理者と助手1人の行方を探す事が重要なのだが、ここで問題が起こった。

 上の上のもっと上の所から、マルダス世界管理システムに直接、用賀 用 のサポートを命じたのだ。

 そして、システムログをOSごと天界で解析せよと命令が出た。

 地球の神々からの要望も、かなり入っている。


 今、悩んでいる事?

 マルダス世界管理システムに入れるOSにバクがないか、検査している事だよ!


 セキュリティソフトも、(?)がやりやがった事を解析して作らないといけないのと、他の世界にも対抗ワクチンを配布しないといけない。

 あ~連休が吹っ飛んだ!


 クソ!こうなったら、用賀 用 の奴が、サボっている所をカメラで写して、上に言ってやる!

 って、しまった!用賀 用は天界の職員でもなく、一般人だった。

 しかし、マルダス世界を覗くと…………


 下級ポーションを大量生産してるよな~

 勇者用ポーション? なるほど、帝国に横流しされないように専用ポーションを作ったのか、利益は…薄利多売じやん!



 MPを燃料代わりに、空っぽになるまで注いで気絶してまたMP注いでって、ブラック操業だな! 大丈夫か?

 マルダス中央管理システムのやつ、名前まで付けてもらって、いいよな~


 上は認めてたから、余計うらやましい。


 私も、助っ人に行きたいな~



 だけど今は、システムログ解析して管理者の行方の手がかりを見つけないと…


 お!そろそろ、日本担当のやつが帰って来る時間だ。相談してみるか。

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