第541話 現デストピア大陸の行方!その1

 地球に接近する現デストピア大陸!


 それを追うように隠蔽結界で隠れて進む、テンアトミックランド!


 用達は、現デストピア大陸が地球に衝突しないように重力ビームで引っぱっていたので、加速が質量の割にかなり緩やかなのだが、そんな経験が無い外道諸国連合軍や、各国の天文台ではNASA以外大忙しだった!


 なぜNASAだけ、忙しいけど比較的冷静なのか?


 かつてのNASAの取引先経由の情報で、


第一段階 ○○km/h


第二段階 ○○km/h


第三段階 ○○km/h


と、言うように予定データーがメールで来ていたからだ!


これは、ヨーがNASAにテンアトミックランドから現デストピア大陸の接近速度を制御している事を示す証拠になっていた。



 NASA監督主任は、用と知り合いであり内心びっくりしていたが、地球壊滅にならないように制御されていると知ったときに、内心ホットしていた、。



 だが…とくに日本は、慌てた!


 外道諸国連合が、撹乱電波を発信した為に正確な観測が、出来なかったのである!


 そして、そのことを自称・総理大臣に大学教授が訴えても、天文学は三千円の望遠鏡を覗いてやっていればいいのだ!なんて選挙公約を掲げている人だから、全く聞く耳を持たない!



 某旧大帝国大学教授

「天文学は畑違いだが、ホームセンターで売っている三千円の望遠鏡で、観測してあの小惑星の正確なデーターを出せって、いくら何でも無理ですよ!」



 自称・臨時内閣総理大臣 

愚下駄 幌耳実(くけた ほじみ)


「なんですって!私の崇高なる方針に、なんて事を言ってくれるのですわ!


 許せないことですわよ!


 国会もなぜ、私が全責任を取らないといけないのですわ!


 オイ!文部科学大臣を呼びなさい!


 全大学の工学部!理学部!に命令して、この大隕石?の落下地点をずらすように命令しなさい!


 やらなかったら、大学向けの予算を全て凍結して、廃止するわよ!


 (魅了!最大出力!)


 わかったわね!


 言うことを聞かなかったら、学部設置許可の取り消し!


 または、大学の許可取り消しの廃校!


 おわかり!」



 光の精霊王と、光の妖精王が魅了スキルを修理したために、またとんでもない事が起ころうとしていた。




 そんな事を命令を受けた大学側…


 とある大学教授

「映画なら、ミサイルとかで軌道をずらす事を考えるでしょうけど…まさか電波望遠鏡の使用禁止から、こんな命令が出るとは…」



 とある大学教授

「まさか、俺達が軌道計算の結果を変えたら、勝手にあの隕石が軌道を変えると、臨時総理大臣は、信じているのか?」


「そんな…」



「声明を出しましょう!」


「だが、出した途端大学は終わりだ…。」



 


そんな…暗い会議を見て笑う光の下級妖精達を感知して、遂に怒りの顔になったフロント皇女!



光の精霊王

「おいおい、テメェ何様のつもりだ?


さっさと、ヨーを捕まえて侘を入れされろ!」


光の妖精王

「すきありーーーーーーー!


ハイ!お人形さんが…


(外道滅殺拳ミカン流 邪壊掌!)


グエーーーーーーーーーーーー!


 (氷王拳!)


いやーーーーーー体が凍る!



 (邪封波!)


ギョエーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」



哀れ……


光の妖精王は、ホテル備え付けの魔法瓶に封印されてしまった!




そして、


フロントが、精霊王を殴る!


バキ!


フロント皇女

「なんて事をしてくれたのよ!


テメェ!自分がやったことがわからねぇのか!」



数億年ぶりの本性を出したフロント!


目の前で、光の妖精王が封印されてしまった事で、精神的に動揺していた時に殴られてしまった光の精霊王!



 そして光の精霊王は、日本に逃げた!




 フロント皇女

「すみません。はしたない姿を、見せてしまって。」


ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「どうする?あそこまで精霊王ってひどいとは思わなかったわ。」


メルード(元聖カルッティ第3王女)

「それよりも、フロント皇女?あなた精霊王殴ったけど、これからどうされますか?」


フロント皇女

「契約上、全く関係ありません。


その…今だから言えますが、私と精霊王・妖精王達との契約は【私が、どうしようとも無制限】です。


 だから、私がどういう行動をとっても、構わないのです。


 なぜ、こんな契約を前管理者は、結ばせる事ができたのか?


 そして、なぜ精霊王・妖精王達が受けたのかは、わかりませんでした。


 それと、同時にあそこまでヨーを舐めきっていたとは、思いもしませんでした。


 ハァ…前精霊・妖精界王がいれば…」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「いたところで、無理でしょ!


確か…火の精霊王だった方よね。


ハァ…まぁ、動機はわかるけどね。」


フロント皇女

「あなたに何がわかるって…


え?


前界王が、なぜ前火の精霊王だって知っているのですか?


動機って…え?」




ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「恋をしたことが無い事が、ここまでデメリットになるとは。


 恋よ!恋!鯉ではないよ!恋!」



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「私達は、あったことがあるのよ!


で、元火の精霊王は、ある鍛冶師の大頭と恋仲になっていたのよ!


 だけど、結婚禁止の規則があったから、出来なかったのよ!


 そして、ここからは推測だけど、結婚特別許可の票集めの為にあんたのそのチート契約を認めるしかなかった。」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「そして、今あなたの元管理者が出てこない事を見ても、恐らくあなたですら会っていない。


 つまり、地球魔導怪獣大戦後から行方不明の可能性持つあり!


 そして、約束を反故にされた為に、界王や王の地位も退いた?


 あたりが私達の推測。」



フロント皇女

「……


早くヨーに会わないと、とんでもない事が起こる。」



シドニー会議特使

「すいません!巨大隕石が地球に向かって来ています!会議に出席をお願いします!」




ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「もう、起こっていた?」



その時に、光の妖精王は精霊・妖精界に簀巻きにされて投下された。


封印していても、管理に手間がかかるからであるが、果たして光の妖精王は、反省するのやら…。





その頃…


新デストピア大陸と、外道王達に名付けられた浮遊大陸では!



ゲルーゲス将軍

「何だよこれは!


俺達の魂の代理演算装置だよな!


クリスタルどころか、ガラスだ…。


まっまさか!次元移動したときに、劣化したのか!


 早く、陛下に連絡しろ!


 この大陸を地球にぶつけると、演算装置が壊れて、我々はただの人になってしまうぞ!」




兵士F

「陛下達から、電信です!


なんとか制御しろ!壊すな!


です!」



ゲルーゲス将軍

「5星隊!出動!他の特殊部隊も出動!


なんとかして、新デストピア大陸を軟着陸させるぞ!」


ドゥーーーーーーーーーーーーー!

ゴーーーーーーーーーーーー!


なにかの噴射する音が聞こえる!



兵士G

「大変です!岩盤の後ろしかのロケットエンジンがついていませんでした!


 地球に、加速します!」



ゲルーゲス将軍

「早くロケットエンジンを切れ!」


兵士G

「既に切りましたが、あと10秒噴射が続きます!


地球での接触ポイントが、予想よりもズレています!


このままでは、えーと(゜-゜)


太平洋の端の長細いような島(日本)ですね!」



ゲルーゲス将軍

「長細い?あれか?やべーぞ!


なんとかして、回避しないと(もやし)すら食べることができなくなるぞ!」



兵士I

「将軍!マジですか!それは嫌だーーーーーー!」





その頃…


用達は、 テンアトミックランドから見ていた。


用!

「重力を振り切った?


なぜ?ロケットを噴射したんだ?



日本に墜落か…


まずいな!


こちらも動くか!


テンアトミックランド縮小形態!」


ヨッピー

「シベリアから北方領土境界を回って、日本上空に入る?


それとも、フィリピン海経由で行く?」



AI

「台風が、発生しています!


フィリピン海経由は、やめたほうがいいかもしれません。


北極海経由に近いほど、地球の重力負担は減ると思います。」



用!

「わかった!降下開始!


えーと、目標日本!」



その様子を自称・総理大臣の節電命令で、全電波望遠鏡が使えなくなった日本に、探知する事は出来なかった!


数名を除いて。

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