第542話 新デストピア大陸攻防戦

 ゲルーゲス将軍

「ジクショー!」


 魔導生体装甲に乗る将軍から出た言葉が、

外道諸国連合軍の全通信網に響いた!


 《小怪獣》と呼ばれた将軍専用機!


 だが、受け止めるために創られたものでは無い!


 特殊部隊達が、新デストピア大陸にへばりついて、なんとか軌道を変えようとしていたが、出来ない!


 今更そんな事を言っても無理だ!



 地球の大気圏までの後少し!





 その頃…

流石に、日本でも報道規制していても隕石落下衝突の可能性があることがバレた!



しかし…そこに怪情報が流れる!


大隕石は、外道諸国連合の攻撃であり、ネットで映っている、ロボット兵器で軌道を変えて、日本に落とすつもりだ!


 これは、混乱!酷い憶測!から生み出された根拠の無いウワサだったが、


 攻撃以外の部分が当たってしまった!



 そこに、大学側から少しずつ情報が漏れる!



 各機関のサイトページと、SNSが炎上した!






 そして、シドニー会議でも炎上した!


 某国が、撃ち落とそうとミサイルを撃ったらしい!


 だが…


 魔導生体装甲のシールドが、爆発を吹き飛ばしたらしいのだ!



 フロント達も、映像で見たが確かに岩盤に

【デストピア大陸】って書いていた!


 それが、別の議論を呼び出した!



 外道諸国連合が再地球制覇を、目論んでいると言っても、本気にしなかった国々が、やっと事の重大さを認識したのと、奴らが本拠地を持ってきた!と解釈したことで!徹底抗戦をしないと食料略奪されただけで、滅びる国も出る事が実感したからである。




 フロントは、外道諸国連合がもはや…いや、昔からであるが、話し合いしない姿勢はそのままなのだが、話し合いが出来ないほど追い詰められているのでは?と思い出した。



 フロント皇女

「あいつら、切羽づまってしまった?」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「ついに、合成食料が作れなくなったとか?」


タラント(フロン元皇女近衛・青薔薇部隊)

「あの、役に立つかわからない情報なのですが、警視庁組が出したレポートに


飢えているのではないのか?


そして、南極の遺跡が彼らの存亡の鍵を握る可能性があるから、遺跡を放棄せずに固執している可能性がある?


などを書いているみたいです。


あと、警視庁組に会うのは難しいみたいです。


騎士ダイハード達が姿をくらましたとか、


南極に戻ったとか、噂が立っています。」



フロント皇女

「わかりました。恐らくこちらの情報でもその可能性があります。


 ロビイストに気をつけて行動してください。」


メルード(元聖カルッティ第3王女)

「タラントさん!今から私は、ハワイに行きます。アメリカ合衆国に許可を取ってくれますか?


 このままでは、フロント皇女の立場が崩れます。


 その前に、かつての仲間が相手にしてくれるかわかりませんが、会えるならあって見ようと思います。」



フロント皇女

「私も行く!」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「外道滅殺教には気難しい人が多いから、メルードが様子見をしたほうがいいのよね。


 それに、気づいているだろうけど、3時間前からこちらを見てる存在があるのよね。


 千里眼?いや万里眼?レベルかな?


 外道軍では無い、別の勢力?


 


 フロントも気がついていた。


 しかし、外道滅殺拳関係者ではないらしい。


 精霊達も、わからない存在。


 ここは、シドニーにいるほうが、正解らしい。


 ため息をつくフロント皇女だった。





 その頃…


 用達は、別の修羅場になっていた!


用!

「やべーぞ!誰だ!あの魔導生体装甲の指揮を取っているヤツは!


 下手くそすぎる!」


 ゲルーゲス将軍に対する評価が低い…。



ヨッピー

「やばいよ主! このままだと東寄りだと、日本の火山!に墜落。西寄りに太平洋に着水すると、この加速だと、最小限で25メートル!最大で55メートルの津波が起きるよ!」



 あの後、またロケット噴射して恐ろしく加速していた新デストピア大陸!


 AI

「地球の重力子の流れを、メインパネルに映します!


 慣性制御に入ります!」



用!


「加速したから、北極海周りの進入では間に合わないな!


 北海道に直接降下して、曲がるか!」



 かなりでかいテンアトミックランドを、縮小して地球に降下していく!


 それでもでかい!


 用達は、気にしていなかったが地上では、すごかった!




 まだ大気圏外だが、シベリアから隠蔽結界で姿は見えないが、太陽光が歪むのが観測されて、巨大宇宙戦艦の影っポイものが見えたから、大騒ぎである。




 北海道の上空に入って、隠蔽結果を解除して偏向シールドのみで進む!そして、日本列島太平洋側上空を巡航する。



 



 首相官邸


  自称・臨時内閣総理大臣 


愚下駄 幌耳実(くけた ほじみ)

「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


 遂に、隕石がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


 

 なんですって!


 巨大宇宙戦艦が、東京湾上空にいるですって!


 撃ち落としなさい!


 見てみろって!貴様!私を…



 ピギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!



 かないっこないわ!


 私は、私は…


 連れ去られて…


 なんて不幸な美少女なんでしょう…」




 側で、ゲロを吐きそうな側近とSPが、吐き気を我慢して美少女SF貴族令嬢ヒロインモードになってしまった、目の前の人にどう対応するか困っていた。





 その頃…


 都内某所


「幕僚長! 例の戦艦から特殊コールサインが来てます!


 それと、暗号と思われる文字を受信しました!」


幕僚長

「え! これは…


 (机から、暗号表を出す)


 オイ!あの戦艦?は、浮遊大陸らしい。


 味方だ! あの巨大隕石、もといデストピア大陸が、日本に落ちるのを阻止するために来てくれた援軍である!


 すぐに、情報を拡散せよ!」






 それは、シドニーにも伝えられる。



フロント皇女

「浮遊大陸? 確かに、昔は沢山ありましたけど、今はほとんどないはず。


 見たことがない形ですわね。」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「デカいわね! かなり質量を持っている!


縮小モードで待機しているみたいね。」




プルト(元聖カルッティ第2王女)

「あの形… 似てるわね。」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「似てる? 何に?」



フロント皇女

「似てる? え? ホントだ! あれは、精霊・妖精界の建物に似てる!


 この、部分!


 よく知ってますわね。」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「いや、その部分ではないけど、似てるの?


私が、言っているのは中央部!


外道滅殺教の古い本部の寄せ集めで作った、屋根をまるで復元したみたいな形。」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「あーーーーーー!似てるね。


隣の屋根は、新本部だ!


あ!あの建物って恐竜族の長の住まいそのものじゃない!」



フロント皇女

「知っているのですか?恐竜族の長を?」


ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「ええ、前世で仲がいい人の用事で、何回か行ったことがあるのよね。


 え?


 ねえ? あの大砲…


 教主のおやっさんが作った、試作品1号に似てない?」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「ダイハードちゃん、呼ばないと。


って、来たよ!」



騎士シー・ド・ダイハード

「どうも! メルード姉さんとハワイで会いまして、フロント皇女が探していると聞いて帰ってきました。


 あー!外道滅殺拳関係者は、いませんでしたが防衛計画を、アメリカ軍と立ててきました。


 それと、あの巨大戦艦ですね。」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「あれって、かつての本部そっくりとか、精霊・妖精界の建物そっくりとか、恐竜族の長の建物に似てるとか言っていたのだけど、何か情報があるの?」



そこに、やってきた外務省事務次官。


外務省事務次官

「ダイハードさん、この端末を渡すように幕僚長からです。


 それと、情報です!


 あの日本の側で浮かぶ巨大宇宙船は、味方だと言うことです。」










 太平洋


 外道諸国連合軍基地


フェントロー王

「なんだ!あの戦艦は!


まさか、フロントの切り札か!


クソ! 」


 ブリンド王

「あれを、占領するか?


兵を、送ろう!


命令だ!あれを占領してこい!」



□□□□□□□□□□□□□□□

さぁ!始まります!


南極大戦・第2戦闘の始まりです!










 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る