第540話 本物と即席の差 その2

 

現デストピア大陸目指して、打ち上げられた魔導生態装甲部隊!


しかし、ここで大誤算が!


外道諸国連合達の常識と今の地球の常識がズレているのである!


どこが??


地球脱出速度!


昔の地球は、大きかった!


今の地球の15〜10倍はあったと言われている!


(その当時、管理者達が勝手に変えた!なんて事が頻発していたので、度々変わったから。)



つまり、何が起こったかと言うと…


飛び出し過ぎた!


何人かは、現デストピア大陸にぶつかり上陸する。



問題は…他の4人


現デストピア大陸を、通り抜けて宇宙空間に出てしまった者達が見てしまったものは!



 

兵士A

「クソ!何だよ!動けないぞ!」


兵士B

「まるで、着艦をミスして母艦の偏向シールドに囚われた時と、同じだ!」


兵士C

「なんだこれは!戦艦?いやこれではまるで移動大陸ではないか!」


兵士D

「なんだ!あのロボットは?いや、魔装機?いや違う!クソ!戦闘態勢!」


兵士A

「母艦ダメダヨに連絡!敵と思わ…

あーーーーーーーーーーーー!」




しかし、通信室には通信兵が食料調達に駆り出され、誰もいないと言う信じられない事が起きており、全く伝わらなかった。




 




テンアトミックランド内



用!

「どうだ、お替りもあるぞ!」


兵士A

「ありがとうございます。


美味しいです!まさか…天然物の食材を食べることが出来る日が来るなんて!」



兵士B

「母ちゃん、ごめんよ。オレ…腹が減ってもうだめだったんだ。息子よ…許してくれ。」


兵士C

「やっと、やっとあの地獄から離れる事が出来た。美味いよ!やっと普通の食事ができたよ。」


兵士D

「あぁ…懐かしいな…。この味…ロゼルトの村で最後に食べた味に似ているのか。


 家族が人質に取られて、魂を改造されて…


 魔導爆弾で家族が焼かれて、戦いたくないと言っても変な注射を打たれて…気がついたら戦場で…


 あぁ…


 やっと、やっと…人心地がする所に、これた。」



用!

「ロゼルトの村? あぁ!宿屋の親父のどんぶりの味か?


 待てよ!こうだったかな?


 ハイ!天ぷら丼!」



兵士A

「これは!そうだ!あそこの親父さん、よく作ってくれたな!この味だよ!」


兵士D

「あぁ…今日はなんて日なんだ!あぁ!」


兵士C

「もう、あの賭博キチガイの国に帰りたくない!」



兵士B

「アレ…あんた…、そういえば…あったことがあるような…。」



用!

「あるよな。確か出稼ぎに行くって四人とも、職業紹介所の案内で、ブリンド国に行ったんだったな。


 あの時、オレはロゼルトの村に買い出しによく行っていたから、覚えているよ。


 ひでー時代だった。


 肉体能力テストを、受からなかったら職を紹介してくれなかったから、羨ましかったのはよく覚えているよ。」



兵士A

「ワナだったんだよ。


家族呼んで、いい気になっていたら…


いつの間にか兵士になっていて、名前を取られて、家族を人質に取られて…。


アレ…。え?」



兵士C

「え? その姿…肉体改造とかしてないよな?」


兵士D

「だけど、あの当時から生きてるの?」


ヨッピー

「よ!」


兵士A・B・C・D

「「「「恐竜族の長!!」」」」



ヨッピー

「ハハ!そして、こっちが外道滅殺教の教主補佐で、後の外道滅殺拳当主!」



兵士A・B・C・D

「「「「えーーーーーー!」」」」



そして、語り合う事6時間!


ここに、幸運にも外道諸国連合から離脱出来た者が4人出来た。







 しかし、ここ精霊・妖精界では光の妖精王がブチ切れていた…


光の妖精王

「なんですって!


もう一度言いなさい!


あの勇者にしてあげた 大盾 恵みと、多可士

のボンクラ二人が、ただの人になってもいいと言ってしまったから、強制契約出来なくなった?


ざけんなよ!


ヨーに、対する手札を離してどうする?


早くやり直してこい!」


光の下級妖精

「無理です!パイン街にも入れなくなってます!


二人の意志は固く、人を裏切るつもりはない!


なんて言う状態です!


俺たちのせいでは無いですよ!


あいつら(外道王達)が、ネタばらしパレードをやった時から決めていたそうです。


あいつら(外道王達)が悪いのですよ!


だから…ウギャーー!」



哀れ…


光の妖精王に握り潰された下級妖精。



光の妖精王

「オイ!上級精霊・妖精は、パイン街に忍び込んで契約の履行やり直しをしてこい!


 拒否は、死刑!


 行け!」


光の精霊王

「行け! クソ! 闇の精霊王の奴は、静かだな?


 一斉に頭を爆破するつもりか?」



水の精霊王

「オイ!光の精霊王!フロントがキレてるぞ!


お前!魅了を、ゼーロの要請で付与するときに拒絶反応を抑える加護をあの自称・総理大臣にしただろう!


そいつが、フロントのヤツに魅了をかけたらしい!


 もちろん返り討ちにあったけどフロントが強制解除をしたときに、お前の関与がバレた!


 そのせいで、ヨーとの会合計画立案に一切口を出さなくなったみたいだ!


 光の精霊王よ!闇の精霊王が言っていたが、本当に何を考えているんだよ!


 フロントすら、切り離すつもりか?」



光の精霊王

「フロント? ヤツのご機嫌取るなんて今やっていられるかよ! それよりもあの女に葉っぱをかけてヨーとの会談を急がせろ!


 時間がないだろうが!」



火の妖精王

「お前が、フロントにわびを入れに行け!


今なら混乱の状態で、事故が起こったんだとか言えるだろう!


総理大臣使って、権力使ってヨーとの会談をさせる計画があったとか言えばいいだろ?


ついでに、光の妖精王が直接3王女に魅了をかけてヨーとの会談を設定させたら、早く終わる!


行け!」



光の妖精王

「わかったわよ!謝罪降臨するとか言って、油断している時に魅了をかけるのね!」


光の精霊王

「しょうがねぇなぁ! フロントがいないと精霊界は崩壊決定だと結論が出たからなぁ…


行くか!」





 その頃…


 日本…山梨県某廃旅館…


 聖域よりも聖域な、空間でなんとか体力を取り戻した、元火の精霊王かつ精霊・妖精界王であったルットは、冷静に考えたら考えるほど暗くなっていった。


 今、耳を傾けると地球で起こっている事が地球の地脈などを通じてわかってくる。



 外道諸国連合…


 この騒動の発端なのか…


 そして…時々聞こえてくる単語…


 ヨウ・ヨウガ…


 ヨー・ヨーガ…


 そしてヨー…



 行方不明らしいが、恐らくもうすぐ出てくる!


 あの人は、そういう人だ!


 あの教主が、最期に言った言葉が数億年も経って突き刺さる!



 大まかに、あの教主が…外道滅殺教教主が言った言葉どおりになった。



 あの当時…光の精霊王は、


「予言とは俺達か、俺たちよりも上の存在の仕事だ!格下のクズの言葉なんて、ゴミ以下何だよ!」とか言っていたが…


 ゴミは、今考えると…



 いや…それよりも、やはり精霊王達があんなに慌てている事から本当に危機が来たのだろうな。


 あの当時…外道滅殺教…教主暗殺に当時独身だった、うちの夫も関わっていた。


 それをネタにして、協力させられるだろうな。


 

 逃亡先を…


 などと考えていた時に…


 「ミャ〜〜〜〜ン♫」


 3毛猫がいた!



 全く感知出来ていなかった!


 駄目だ、感知出来ないほどまだ消耗しているのか!


 

 猫が、ついてこいというような仕草で歩いていく。



 どういう事だろう?


 ボロボロの木戸を猫が、横に押して開ける。


 すると、電子錠の金属の扉が現れた。


 猫が、センター部をタッチするだけで解錠された!


 早い!


 この電子錠は、スキャン速度が物凄く早い!


 そして、その扉の中には、食料があった!



 この食料!凄いマナを持っている、いや魔力を含み近くにいるだけで、回復していく!


 連れて来た精霊・妖精達に猫が、食べなよって合図を出す!


 あの猫、下級精霊・妖精達が見えている?



 そして、猫が電話をした!!!!!!!!!!!!


 ハンズフリー!



 アレ??


 あの猫?尻尾が2つ?


 

 そして、電話から聞こえる声……


 懐かしい声……


 そして、


 ミャ〜〜〜〜ン!


 誰かが困っているよ!って言っていそうな鳴き声!



 そして、旅館の正面玄関から、誰かが入ってきた。


 また、全く気配が感じることが出来なかった!



 精霊・妖精の気配遮断結界でも探知する私の探知結界が機能していない?


 いや…


 これは…


 しかし、目の前には知った顔の懐かしき者がいた!




 猫間(ヘル・キャット)

「おお!ルットちゃん!結婚式ぶり!」


そうだった?


いや、あの特殊な形の地獄管理者バッチ!は、結婚式に出ていた者達の中にいた!



 それは覚えていたが、顔が覚えていなかった。



 何よりも、旧地球時代の猫間死亡の報を聞いてもう数億年!


 涙が出た…。


 

 そして素直に結婚式の時、緊張していて出席者の名前は聞いていたが、顔を覚えていないと白状した。


 ケラケラ笑う猫間。


猫間(ヘル・キャット)と語り合う事2時間。


あの謎の電報と、役職が書いてあるが名前が書いていない祝花。


「おめでとう」と見慣れない文字の、正体を聞いて、腰が抜けてしまった!



 みんな…ヨーは、知っていたのか!



 で!猫間(ヘル・キャット)達は、地獄管理者になった?


 ヨーは、嫌がってまだ自称・一般人をやっている?


 そして、結婚の事もだけど、教主暗殺の真相も、ヨーが知っいて結婚規則変更を了承した事から、あの祝の直筆になった流れを聞いた。



 どうも、この廃旅館は、ヨーが偽装転生後にヒヒイロカネを製造するために使っていた場所らしい。


 どう見ても、かつて鍛冶師をしていた夫を持つ者として見たら、上位互換の合金としか見えないのだが…いったん記憶を封印してもヨーはヨーなんだな〜と思う。


 そして、今の状況を言った。


 これは、精霊・妖精界の恥だが言った。


猫間(ヘル・キャット)

「はぁ( ´Д`)=3 主の予想が見事的中したよ!


主は、デストピア世界の崩壊?いや還元の時あたりで、そのことを予想して今作っているモノに精霊・妖精が住める所を造るって言っていたから大丈夫だよ!


 それにしても、あの光の精霊王と光の妖精王のヤツら、戦争が好きだね〜


 あ!そうだ!ユグドラシルから連絡来たけど、風の精霊王が逮捕されたみたいよ!」



 二人でどら焼きを食べながら、こんな状況なのにやっと、夫ルーフォと夫婦生活が出来るという、実感が出てきた元精霊・妖精界王であった。


 


 

 そして、野○山宇宙電波観測所が遂に捉えてしまった!


 現・デストピア大陸を!


 なんと!日本墜落コースの可能性50%だという微妙な計算結果を政府に提出した!



(NASAは、日本政府の状態から問い合わせに対して、詳しく回答しなかった為に混乱が大きくなる。)


 そして、自称・総理大臣に全責任が行くように何故か国会決議が可決されてしまった!

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