転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

第480話 悪夢からの目覚め（開幕編）2

　デススイッチ…

　デスなゲーム機ではありません!

　そのスイッチは、対象が死ぬと起動するように仕掛けられており…まぁ自爆装置ですね。

　そして銭形警視正が持っていたのは…

　手から離れると起動するタイプの物。

　そして光が収まると、総理官邸には大戸内閣総理大臣とファイブフォースと用賀　スミレがいた。

　大戸内閣総理大臣

「銭形君…」

用賀　スミレ

「総理!　お覚悟下さい。用賀家始祖様の予言通りになりました。ただ、今回のことは天界も了承済みです。」

　大戸内閣総理大臣

「わかっている。改革をせねば。！」

そう!予め、結界でパラレルワールドを作り、総理大臣に化けた銭形が囮になって、トーラと裏切り者組をニセ総理官邸に引き込み、銭形はニセ空間ごとトーラをとあるところに強制移動させたのだ!

その頃…

トーラ

「ここは!…なぜ効かないと解っていても、デススイッチなんて起動させた!

ハ？　生きてる?」

銭形警視正

「おやおや？　私が喋っているのがそんなに不思議ですか?　それとも元管理者様ならここに来たことがあると思っていたのですが?」

パリン！

乾いた音がしてます結界が割れる!

そして、別な所に来たことが風景でわかる!

氷がいつの間にか溶けていた。

しかし意識があってこれまでの会話は聞いていたようだ。

外務省事務次官

「どこなんだここは!　こら!警視正如きで……

グェーーーーーーーーーーーーー!」

他の事務次官も同様に叫んで、倒れる。

SPが、なにかこの世のものでないものを見たような顔をして固まって、そして倒れた。

そして、倒れた彼らから、透明な彼らが起き上がる。

銭形警視正

「悪いことをした者達が来るところ!

保育所や、幼稚園の子供達でも知っている所ですよ!

さて、始めますか!」

トーラ

「（悪いことをした者達が来るところ？

保育所や、幼稚園の子供達でも知っている所？）

まさか…いや…ここは知らない…

ハァ？なぜ?なぜ！アイツラがここにいるの？

事務次官達が、死んだ?霊体が、動かない?

ここは!……グッ…」

？？役人

「貴様は、旧地球管理者達の内のトーラ！

そうか!大王様がお呼びだ!貴様には数々の聞かねばならない事が、かなりある！お縄につけ！」

トーラは逃げようとしたが…

ヘル・メット

「残念でした!」

地獄管理達に包囲されていた。

ヘル・クラウド

「銭形警視正　用賀家総帥代理！ご苦労様です。大王様が許可されました!どうぞ!」

トーラ

「用賀家総帥代理……　そんな…そういうことか…どうぞ…縛って下さい…」

そう言って、両手を差しだし抵抗もせずに歩き出すトーラ。

それを見て、絶望的な顔をする事務次官達とSPの幽霊…

彼ら（幽霊）は、縄で縛られ肉体と共に運ばれていく。

どこに運ばれるか?

決まっているでしょ!

だけど、怖いから別の場面に移動します。

(||ﾟДﾟ)ﾋｨｨｨ!

その頃、用は…

ピ!ピ!ピ!ピ！…ピ!

用の端末にメールが入る。

そしてAIさんにもメールが来たようだ!

用

「トレブからだ!　へー!旧教皇の間の端末が化石になって出土したらしい…

まぁ…数億年したからな…化石かよって…

フフフ…」

ヨッピー

「俺みたいに、ずっと昔から化石に化した身体にいた奴も、なかなかいないからな…

　そういえば、誰だっけ?一回グレイなんていう宇宙人扱いされた状態だったけど、誰か様子を見に来た奴がいたな～主を探していたぞ!

　あれは、グレイなんて言われていたけど、主の昔いたコミュニティの創設者が開発した、簡易アバターそっくりだったから、火星と木星の間にあった（今は砕けてしまった）霊星経由の

脱出団がまだ生きているかもな?」

用？

「創設者？あぁ!外道滅殺教の創設者のオヤジさんだな…　なんで科学者やっていたのに、あんなヘンテコ宗教始めたのかねって、今でも思うよ!　　おかげで、我流で鍛えた格闘技が、いつの間にか、外道滅殺拳なんて名付けられてしまったし…」

ヨッピー

「だけど、人を見る目だけは有ったと思うよ!

あのコミュニティが、あの戦争の中で生き残ったのも、そして…なんとか主や沢山の方々の尽力で生き残った子孫の一部は、管理者選挙選抜での人間代表の一角として地球でなんとかやり直しているから。」

用？

「戦争は起こすなって、あれほど伝えとけって言ったのだがな!」

ヨッピー

「それは、まだ魂が育ってないから、教育するしかないよ。」

そんな事をぼやきながら、ヘンテコ未完成地獄を掃除していく!

しかし、AIさんは恐ろしく悩んでいた。

AI

「用様…地球で動きがあったようです。」

嫌な予感が…