第211話 あれ?今更ながら気づいた事1
用は、屋敷地下の工作室兼錬金室にて、
悩んでいた。
そして、凹んでもいた。
実験に失敗はつきものだが、
石油合成に失敗は、やはり痛い!
そんなことを、考えながら
プラントミート・ハンバーグの
自動製造機の設計図を書く。
今日の献立はどうしよう~?
まだ、メイド達と、ヴァーミリオン姉妹は
帰ってきていない。
どうも、ステータスプレートのOSの
最終調整が、うまくいかないらしい。
ふと、ヒマワリ油の入ったツボを見る。
これだ!
石油合成は失敗したが、
バイオディーゼル燃料なら、なんとかなるかも!
サトウキビモドキと言う、
砂糖ではなく、
辛い香辛料が取れる植物がある。
あれで、作れないか?
えーと(゜゜)
添加物って、何だったかな?
用は、いろいろな試薬を作り出した。
えーと、ベンゼン環作って!
そこに、無理矢理に酸素原子をくっつけて〜?
前世の記憶も、使う。
記号とか、呼び名とか違うが
同じ地球の物質の事なので、
だいたい整合する。
そう!
だいたい!
原子は、原子核の周りに電子が、
太陽の周りに地球が公転しているように、
ぐるぐる回っているのだが、
そこに、知らない物質が回っているらしい。
魔素子? 重力子?
はい?
重力子って、今の宇宙物理学で
各国の天才達が、追いかけているヤツだ!
へ〜( ̄O ̄)
こんな構造だったんだ!
あ〜ら〜。
重力波は観測できても、
今の地球のやり方では、
重力子が観測出来ないわけだ。
そんなこんなで、いろいろ作る事になる!
油田が見つかってないこの世界では、
石油燃料の生産が、出来ない!
バイオディーゼル燃料を推進しよう!
そうと決まれば…
あっそうか!
科学肥料を、作らないと…
火薬転向不可の物ってないかな~?
大量生産したら、あの杉谷の奴ら!
ろくな事に使わない!
断言できる!
昔の地球の知識あることは、あった。
だが、かなり手間取る。
仕方ない!
火薬転向不可科学肥料を作ろう!
気がついたら、もう夕方であった。
委員長達を、見舞いに往く。
うあ!
やっぱりビキニ水着は、目に毒だ!
なんか、暇らしい…
囲碁をやっていた。
女子高校生達が、囲碁する光景…
何か、いい娯楽は〜
そうか!
図書館が、ないのか!
本が手書き製造だから、
流通が、はとんど無い!
印刷技術は…
あるにはあったけど…
ヘ?
禁止された!!
どういう事?
第2王子?ミルトさんに聞くと、
教会らしい…
教会?
宗教が、あった!
だけど…
内容が、わからない?
それも、聞くけど…
第2王子?ミルト・ラ・バボン
「たしか…王都に教会があったと、
思うのですが…
内容? あれ?…」
おかしい…
ドリズ
「教会? あったな…
孤児院とかの経営は、昔やっていたが…
この街にもあったぞ。
あれ? 確かになったよな?」
おかしい…
商業ギルド受付嬢マイナ
「はい、昔ありました…
アレ? ありましたよ!
商業ギルドと、冒険者ギルドの間に…
あれ?」
そこには、草が伸ばし放題の荒れた
教会では無い、ただの住宅があった!
急いで、ギルド内に駆け込むマイナさん!
パイン街の商業マップを、持ってきた。
確かに、描いてある!
しかし、観光パンフレットの看板からは、
教会が描かれた部分だけが、不自然に
薄くなっていた。
???
経典があったので見てたが、
字が不自然に薄くなっており、
消えかけていた。
用は、商業ギルドの場所を借りて、
急いで書き写す。
何かおかしい!
この世界の違和感が、出てきた感じだ!
二時間後…
もう夜中になった頃、
書き写せた。
なんともない、教義ではある。
人を叩く前に、自分を〜とか、
うん、ありふれた考えだよな?
なぜ、消えて行っている?
AIさん達が戻ってきたら、
相談しよう。
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