第186話 ゴブリン・ジャイアントvs用2

  




 ゴブリン・ジャイアント

「スーパーグルーヴァーブレス!」


「クリア・ダーク・シールドトリプル!」


 ドドドドドドド!


 ゴブリンのブレスを 、用がクリアのシールド(盾)で受ける!

 ニヤリと笑うゴブリン・ジャイアント!

 用も、ゴブリン・ジャイアントも、森の外で、ゆみ達がいることを把握していた!


AI

「ラントさんの、背骨が折れて一部粉砕されてました。

 今、トロイちゃんとトロイアルちゃんが、緊急手術をしています!

 ぎりぎりですが、命はとりとめました。」


「わかった。なんとかここで食い止めないと!

 粉砕! よくそれで動けたな…

 すごいな…ラントさん…

 痛そうな素振り1つなかったぞ!」


ゴブリン・ジャイアント

「暗黒千手突貫!」

 ゴブリン・ジャイアントの抜き手の乱射が、迫る!

 用が移動しながら、避ける避ける避ける!

 そして、巨大な腕を駆け上がる!

 ゴブリンの大きな眼に、クリア・モンスターを撃ち込む!と見せかけて、浄化のスキル光を濃縮して液化したものが入った薄い、大きなセルロイドカプセルを腰のマジックポーチから出して、3つ投げつける!


 1つクリア・ダーク1000発分

(パイン街に住み出した当時の用のレベルで)

 それが、3つゴブリン・ジャイアントの眼に当る!

 ドーン!


 ドーン!


 ジュア~!


 ギャーーー!


 ゴブリン・ジャイアントが絶叫する!

 何か、光の玉が空に上っていく!

 瘴気の鎧を、貫通して見事ダメージを与えたみたいだ!

 ゴブリンの右眼から、煙があがる。

 右眼を、押さえてうずくまるゴブリン!

 ゴブリンプリーストがかけよって来る!


 ゴブリンプリースト

「イビルヒール! イビルヒール!」


 用

「クリア・ダークトリプル!」


ピカ!


 ドーン!!!!


 しかし、ゴブリン・ジャイアントの左手のひらで、受け止められた。


 ゴブリン・ジャイアント

「勝負だ!!!!! 瘴気暴化拳!3倍!」

 用は理解した!

 ゴブリン・ジャイアントが5倍強くなったのを…

 3倍ではなく、5倍!

 ゴブリン・ジャイアント自身の感覚すら、いや、ゴブリンの全てを狂わせてぶつかって来るツモリだと…


 ゴブリン・ジャイアントの拳が消えた?

 用がクリアの結界を十枚即座に貼る!

 バリンとかの音すら無かった!

 いきなり、用の前面に衝撃が来た!


 吹き飛ぶ用!


 いくつもの、ものすごい硬い魔の森の木を、なぎ倒して、吹っ飛んでいく用!



 ドーン!


 バボン王国国境 緊急手術テント前!


ゆみ

「!! 用様!」


メイド 魔神デス・トロイ

「ゆみちゃん! 避けて!」


ゆみ

「ダメ! 用様が!」


狂暴化ゴブリン・ジャイアント

「うが~! ウゴ! ウゴ! うが~!」


 でかい手のひらで、そこら辺を思いっきり叩いていく、いや、縦断爆撃叩きをするゴブリン・ジャイアント!

 用が、くぼみから目を覚まして見たものは、メイド達やヴァーミリオン姉妹が結界を張って、自分を守っている姿であった。


 用

 ブチッ! 

「ぐかー! 貴様!よくも~!」

 用の眼が、虹色に光る…

 身体がうっすらと光る…

 「かぁーつ!」

 掌底を、ゴブリン・ジャイアントに付き出す!

 今度は、ゴブリン・ジャイアントが空を舞う!

 用が、空浮いた?


 そのまま、上に上がっていく。


 空に打ち上げられたゴブリン・ジャイアントに向いて、用が叫ぶ

「よくも、やってくれたな!」


AI

「あれは? この世界に来た時に出ていた、虹色の眼! 用様! しっかりして!」


「よくも、娘を! ぶっ殺すではすまんぞ!」


AI

「?…!!?」


ミレイ・ヴァーミリオン

「ま…まさか…あの口調…」


メイド 魔神デス・トロイアル

「あの、荒々しさに…」


ミイナ・ヴァーミリオン

「あの、ブチ切れ方…」


メイド 魔神デス・トロイ

「間違いない。主様の前世の記憶が出てきた!」


AI

「前世! へ? いったいどうなるのですか?」


ゆみ

「ステキ…」


メイド 魔神デス・トロイアル

「全員、全速退避! この辺りが、焼け野原になるよ! 急いで!」


用?

 スゥ~~~~

 息を大きく、大きく吸い込み出す用?

 現場から離脱する馬車から、ラントがそれを見る。


 ラント

「いったい何が…」



つづく


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