第507話 イエローベレー部隊の誤算

 小笠原諸島!

 

 そこでは、今異世界帰還組女性陣と外道諸国連合軍 カベーゲロ大佐率いる特殊戦隊イエローベレー隊が、衝突していた。


 カベーゲロ大佐は、メイド・ユミとの戦いで苦戦を強い要られていた。


 かつての大佐は、こんなものではなかった。


 だが、謎の得意魔法スキルの不調から始まり体力が持続しないなど、旧地球時代から数億年は戦闘をしていないブランクはあっても、それこそ每日賭博はしていたが、訓練もしていたのと不老なので、全く自身のスペックが下がっていないのは、把握していたので不思議であった。



カベーゲロ大佐

「クソ!どうなっているのだ!」


「グベーー!」


「がはっ!」


側近の四人のうちの二人が、鎖鎌の女と二刀流の女に苦戦している。


そして、あとの二人は……


集団戦法のファイアーアローの的になっており、制限を解除しても防御に徹している状態であった。



あとの奴らは、何をしている!


カベーゲロ大佐が、他の隊員を探す余裕はなかった。


いつの間にか二刀流に切り替えた、ゆみの攻撃がやってくる!


ガキ!


ガキン!


メイド・ゆみ

「秘剣!吹雪舞!」


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ…


ザシュ!


ザシュ!ザシュ!ザシュ!


カベーゲロ大佐

「グワッ!クッソーー!

ハァーーーーーーーーーーーー!」


ドーーーーーーン!


ゆみの連撃をなんとか受けていたが、ついに受けきれなくなり、斬られ始めた大佐は、


己の身体に密かに圧縮していたオーラを開放する!


だが…


ゆみは、既に回避済み!


女子高生組も回避済み!


自分の、防御に徹底していた部下が一人巻き沿いになる。


カベーゲロ大佐

「フゥ~フゥ~フゥ~フゥ~…」


カベーゲロ大佐は、少しづつだが傷を負っていたが、気にしていなかった。


スキル自動回復(超)が、あるからなのだが…

全くスキルが起動している感じがなかった。


まさか…毒か?


しかし、スキル異常耐性(超)がある。


そんなはずはなかった。


しかし、息切れもおさまらなければ、斬られた傷も塞がらなかった。


カベーゲロ大佐

「エクスプロージョン!


アイスデストラクション!


アースデストラクション!


ライトニングバーン!


ダークカタストロフィ!」


全開状態でしか使えない超上級スキル魔法を、詠唱破棄で連射する。


しかし、使えたのはダークカタストロフィのみであった。


メイド・ゆみ

「ホーリーレーザー!」


カベーゲロ大佐が放つ黒い雲を、ゆみが迎撃するが、なかなか浄化出来ない!


そして、その隙に大佐の短剣がゆみの脇腹に刺さった!


パリン!


しかし、ゆみがくだけ…

出てきたのは、自分の部下…

しかも、自分の短剣が部下の腹に深々と刺さっていた。


イエローベレーE

「ぐほっ……。」


どこに行った?あの小娘!


真上にいた!


メイド・ゆみ

「ハァーーーーーー!」


ゆみ渾身のホーリーレーザーが、大佐を襲う!


カベーゲロ大佐

「チイ!」


大佐は部下Eを盾にして、ゆみに斬りかかる!


イエローベレーE

「ギャーーーーーー!」



ガキン!


ガキン!


ゆみと大佐はまた斬り合うが…


部下Eが、大佐のダークカタストロフィの餌食になった!


イエローベレーE

「グギャーーーーーーー!」


うるさいな!


そう、大佐が思った時であった。


グサ!


ブシュッ!


ザクッ!



鎌に、刀に、斧が、大佐を斬る!


カベーゲロ大佐

「クソ!残ったのは俺だけか!腑抜けどもめ!


ハァーーーーーー!」


オーラの結界を張る大佐…


無線機が、壊れていた。


ステータスプレートからの、通信スキル起動で現状報告をしようとし、ステータスオープンと、唱えようとしたが…


ベキ!


結界に、斧が突き刺さる!


ブズ!


ゆみの刀が結界を貫通して、大佐の脇腹に突き刺さる。





□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□



それを、画面越しで見ていたのは、大戸総理大臣達である。


幕僚長は、あぜんとしていた。



 そんな時に総理大臣は、い…う…


大戸総理大臣

「姉さん…まだ暴れ足りない顔だな。


フフあの大佐は、まだ地球魔導怪獣大戦の頃の力が出せないように、用君の手の中に落ちた事を、自覚出来ていない。


 幕僚長、ニセタンカー作戦はどうなっている?」


幕僚長

「上手くいっています。Jukai側が集めてくれた廃船タンカーの塗装塗り直しが済んだ30隻中10隻を奴ら、ニセ原油とは知らずに略奪していきました。」


官房長官

「それなら、こちらも各国にかなり貢献していると胸を張れる。


 後は、ニセ発電所作戦だが…上手くいくかな?


 まぁ、10隻の時点で作戦成功なのだが。」



そして、画面の向こうでは…


カベーゲロ大佐が、崩れ落ち…


そして、500ミリリットルのペットボトルに、

吸い込まれて封印されていった、大佐の姿が映し出されていた。



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