第552話 (幕間)精霊を悩ますもの!2


 とある病院…


医者

「お母様… はっきりと言いましょう。


これは、娘さんは中二病と言う不治の病です!


現代医学では、どうしようもできません!」



三十代女性

「そっそんな! なぜ! なぜこんなことに!


うわ~ん!」



 精霊ポポン

「ヘ? 強い精神波の波動を探知して来てみたら…


 何だこりゃ!


 いや…オイ医者!お前どう見ても誤診だよな?


 この女の子…腫瘍性の高熱と、頭痛だぞ!


 何だよ、中二病って病気?


 なになに、○○大学医学部卒業?


 嘘だろ!


 それに、お腹が痛いと行っているのは、アレルギー性疾患の症状だろ!


 この親も何を考えているんだよ!


 ネットで調べたら、この医者がデタラメをいっているのがまるわかりだろ!」



 秋葉原の魔法少女(ぬん)の話題が、良かったのか今のところ(ぬん)の専属精霊から監視とかがついていないと報告されていたので、一応安心していたが、山梨県の戦闘の映像が出てそんな明るい話題が吹っ飛んだ!


 闇の精霊王様は、花の妖精王がやってきて協力してくれるようになったから、魔法少女をスカウトしてこい!と言う。


 見つけたけど…精霊ブールが

「悩み、怒りを感じたら、まず胃薬を飲め!」


なんて言っていたけど…このことか…



女の子の名前はレンカと言うらしい!


精霊ブールに、連絡を入れてアドバイスを求める!


女の子にそのまま言うことになった。


レンカ

「精霊さん? 腫瘍って…」


彼女のスマホを借りて、まず彼女体内を念写する。


 そして、写真検索とか駆使してどういうものかを説明した。


 身に覚えがある症状がかなりあるという。


 そして、母親がどこか異常だと知っていたみたいだ。


 

 レンカ

「精霊さんが見えるって事は…


うぅ…私も魔法少女になりたかった!」



精霊ポポンは、


「魔導精霊契約をしてみる?」


と誘った。


「(お試し)って制度があって、相性が合わなかったら、他の精霊と代わる事も出来るのと、妖精とかもいるからアフターケアも、充実しているよ!」


と言うと、


契約することになった。



 もちろん、詐欺師医者をボコボコにして警察に引き渡した。



 あの医者…大学は卒業して医師免許も、持っていたらしい。


 なぜ?ド素人でもわかるウソをついたこれまでやって行けたのか?


 ヤツの前世がフロント皇女の側近の男で、魅了をスキルとしてもっていた!


 まぁ、前世ではフロント皇女にあの自称・総理大臣みたいに返り討ちにあって、ヤバい薬の実験台になってしまった人生だったらしい。


 迷惑な話だよ! ホント…


 そしてレンカちゃんの身体を、健康体にして…
















 これで本当に良かったのか?


 今…外道兵が丸焼きになっている!


 火魔法が得意な魔法少女?









 そんな生易しいものではない!

 丸焼きの魔法少女レンカ!


 なんて言われ出した!



 


 コホーーーーーーーーーーーーー!


 今も、口から火が漏れている。



 外道兵が、のたうち回って苦しんでいる。


 それを炎の鎖で縛り、警察署に届ける。



 


 アレ?


 これは…



 相手が、外道兵だからまだいいけど…


 どうしよう?


 



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


その頃…


精霊・妖精界では緊急会議が行われていた。


魔導精霊王

「どういう事か、説明しろ!


前界王には、手を出すなとあれほど言ったよな。


貴様ら!どういうつもりだ!


何だ!あの光の精霊王のネジ曲がった分身は?


火の精霊王!知らんとは言わせんぞ!」





火の精霊王

「仕方がなかったんだよ!


どうしろと言うんだ!


このままだと、この精霊・妖精界は、終わりだぞ!


前界王にも、動いてもらう責任があるだろう!」



水の精霊王

「その責任を引き継ぐと言って、王になったのはお前だろ!


 お前が、権限を根こそぎ取った以上、風の精霊王と同じく責任を取らないと行けないのだぞ!


 界王・精霊王退位の取り決めは、精霊契約!


 それを敗れば、この精霊・妖精界は…


 終わりだぞ!


 知らない?わかっていなかった?なんて言い訳は効かないのだぞ!」




そこに、発狂した光の上級精霊が、引きずられて来た。



光の上級精霊が、闇の精霊王の用意した台座に座らせられる。




そして、映し出される…


光の精霊王とその狂黒分身4体

      vs

地獄第2戦隊ロックン・サーカス



ヘル・ピエロに、ボコボコに殴られて血祭りにあげられる光の精霊王。



ヘル・クラウンに、八つ裂きにされる狂黒分身!



ヘル・ジョーカーに、足蹴にされてゆっくりと何かが砕かれる音と共に玉乗りの玉にされていく、狂黒分身。



ヘル・パレードに、ネジの如く全身をネジリ曲げられた狂黒分身。



ヘル・ファンタジーに、どこからか出したかわからない巨大鉄板の上で、ボコボコに殴られてジュ~!という音と共に、焼かれる狂黒分身。



そして、無力化された光の精霊兵士達も全て、縛られて馬に乗せられた。


光の精霊王?と狂黒分身達はスパイクのついた金棒に串刺しにされて、馬に乗せてパレードの如く、地獄トンネルに運ばれて行った。



オゲーーーーーーー!


光の上級精霊が、泡を吐く!


無理もない。


だが、光の精霊王?のあの狂黒分身は、なんだ!


最近、物凄くおかしな事を、言い出して…


いや、あの第4室長の言動に似てきたとは思っていたが…


まさか、分身を改造することで、逆汚染されていたのか!



だから…天界も地獄戦隊を出動することに、同意したのか…




火の精霊王

「どうしろって言うんだよ!


加護を平等に付けろ? 


ハァ?


オイ!闇の精霊王!どうなんだよ!


戦闘狂魔法少女しか誕生出来てないよな!


それで加護?無理だろ!


言えよ!」


闇の精霊王

「今、日本は外道兵に略奪を受けている状態だから、戦闘がメインになっても仕方ない。


なんせ、清き光の精霊王サマがネジ曲がった、真っ黒な分身を持つ、ものだったからね〜。


見本となる?精霊王があれでは、まだ二人だが、魔法少女達が、やっていることは善行の部類だぞ!


 あの娘達は、戦闘以外ならごく普通に社会生活をしているよ!



 だけど、光の精霊王?


 旧外道滅殺教の者達の視点から見たら、本部に冤罪をかけての、破壊!略奪!虐殺!


 そして地球魔導怪獣大戦後は、取り決めを反故!そして外道と組んで賭博!


 オイ!これのどこが捕まらない要素がある?


 どこが見本だ!


 火の精霊王よ!言ってみろ!」



火の精霊王

「クソ!


手の打ちようがないだろうが!


チクショーーーーーー!」


闇の妖精王

「あのさ…何か忘れてない?


前界王・火の精霊王退位の取り決めは精霊契約だったのよ!


マルダス世界移民取り決めは、罰則がまだ本格的に実行されていないだけで、精霊契約・妖精契約よりも遥かに上の拘束力があってもフシギではないよね!」



火の妖精王

「テメェ!久しぶりに喋りだしたら、とんでもない事を言いやがって!


 そんな事、考えてもなかったよ!」


水の妖精王

「やはり、爆殺ランキング作って実行するべきか?


 今、地球での活動は…


 危険を知らせる。


 罪からの自首を夢で、毎日促す!


 食料難の時代に備えて、食べ残しするのは止めようと夢で言う運動!(アレルギー性食物を除く)


 とかだけど…

 

 生ぬるいね。


 あの魔法少女(ぬん)の担当精霊って、魔法少女に関しては、かなりのエキスパートだと、私は評価しているよ!


 あの精霊が、プロデュースした番組とかも見ていたけど、あの精霊が担当してもあの過激さだから…


 魔法少女の活動は抑制して、もっと何かインパクトのある方法を探さないと!」



光の妖精王

「ハァ…


いい案がある!


風の精霊王逮捕で、界王不適で辞任してもらい、前界王に復職してもらう?」



木の精霊王

「無理じゃろ… 関わるな! これが最後のまともな会議での儂らが結婚に反対したときに言われた言葉じゃ。」



花の妖精王

「ですよね。」


□□□□□□□□□□□□□□□□


その後…

なかなか会議は終わらなかったらしい…。



 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る