第248話 恐い怖い話…その2

来客…それは…


バボン王国・ベジタル国王

「来客?」


トロイが、用に耳打ちする。


(大丈夫だと…)


それを、魔人国シャングラー・リゾチーム国王


が、見て?となるが…



 来られたのは、ブリザード公国と言う


北の国で、「魔の森」を国境に


ホロン王国と隣り合う国らしい…



 そして来客は、


第2王女 アイス・デ・ブリザード


と言う王女様で、


国書と、


とある王女が出港した後で起こった事の


両国間手続きと、誰かに用事があるらしい…



 用は、いや〜な予感がしてきたので、


撤退の準備をしようと考え出すが…




 メイド・トロイアル

「主様、会ってやって下さい。」


と言う。


 その言葉にバボン王国・ベジタル国王も、


 まさか…と言う顔になる。



□□□□□□□


 そして、ブリザード公国第2王女が来たが…


あれ? どこかで見たような?


会ったような? ズキン! 痛い! 


頭が痛い! クソ! 冷や汗が出る!


トロイアルが、さっと用の前に立ち、


ミレイとミイナが用の様態を見る。


ゆみが、液化アスピリンを用意する。



トロイは、ブリザード公国第2王女様に


何かを話し…


先に、バボン王国との仕事の話を


済ます事になったらしい。



(おかしい! 思い出さないと!)


用?

(あ~、ヤベ!あれだ!封印だ!


封印したという記憶を封印していたから…


え〜と、どうする?)


(あの王女の事だな、たぶん…


トロイやミイナさんの様子だと…


よし、解除しよう…


この場を壊すと、もう平和条約が


進まない。)



用?

(やるぞ!)



パリン!


 

 その音で、用のまわりの者は理解した。


 トロイが、


 ブリザード公国の王女に耳打ちする。



 王女様、何度も首を縦に降る。




 それをボケ〜と用は見ていて…


 パチリ!



 あ~


 思い出した!


 ヤベ!

 

 この記憶は…



 用?

(ヤバいな~ 


これからは、用と用?をかなり使い分けないと


ヤバいな〜 )



 用

(仕方ない。 どの辺りで、


切り替え(スイッチ)する?)


用?

(任す!)


(わかった)



□□□□□□□□□□


魔人国シャングラー・リゾチーム国王と、


ブリザード公国

第2王女 アイス・デ・ブリザードが、


会談していた。


その王女の側に、トロイが付く。


王女の側近もトロイに頭を下げる。


 お姉様? 姉様? 


おや? あ! そうか!



用はミレイを見ると、うんうんと頷いている。


ゆみさんに、少しやっぱり頭が痛いので、


薬をもらう。



ミイナさんに、記憶がおぼろげだというと、


そのことは、なんとなくわかっているから


トロイに任して大丈夫だと言う。




逃げられん!


いや、この場から逃げるのではなく(¯―¯٥)


これから起るだろう修羅場だな…



うん、前世のオレ…


かなり乱暴にこの子達をマルダス世界に


行くよう言った前世記憶があるんだよ…



当時の地球…魔導爆発で無茶苦茶


そのせいで、すべての火山は噴火するし…


食料自給は、絶望的だったけど…



まぁ、そんなの言い訳にならんな…


罰は受けます。


逃げません!


(´-`).。oO(

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