第396話 用は動く!だが…王宮は…1
メルーダ鉱山跡ダンジョン
ここでは騎士シー・ド・ダイハードが、
猫に餌をやっていた。
本来なら、見咎められることなのだが、
そんな者はここに居なかった。
皆は用が来たときのことを
覚えていたからだ。
しかしと言うか…バボン兵士は
遠慮がちに言う。
「なぜ猫を養う?」
ベルガー
「ふふふ、あの猫は特別でな、
ただの猫なんだよな。
だけど、ある人にとっても、
我々辺境で暮らした者達にとっても、
すごい役割をした猫なんだ。」
騎士シー・ド・ダイハード
「それにな、予感がする。
大きな大きな動きが起こる予感がする。
そして、猫がおとなしい。
そろそろ、用殿がここに来る。」
バボン兵士A
(ここから兵士A視点です。)
「…………」
この言葉をバカに、出来なかった。
ここに来るまで兵士の負傷はあれど、
死者が無い。
それは、シーのスキルではない、
なんだかの「お告げ?予言」に近い
察知能力のおかけであった。
最近モンスターとの遭遇率が
物凄く高いのだが察知することで、
損害が極力少なくなっているのだ。
そして、その予感は当たる。
すごい速さの白く鼻が青い鉄?の
長細い馬車が来たのだ。
そして、そこから出てきたのが、
ヨー・ヨーガ殿であったからだ。
そして、何らやベルガー殿達と
話しをし始めたのだ。
我々は、どうしようかと考えていた。
そこに、冒険者ギルドマスター達が、
転移してきた!
どうしようか…
そこに、ヨー・ヨーガ殿が来て、
我々も会議に参加することになった。
秘密会議…それは恐ろしい内容であった…
(用視点になります。)
やっと、冒険者ギルド組も来た。
ここ、メルーダ鉱山跡ダンジョン前で、
会議が始まる。
用
「実は、ホロン国王の異変の頃から、
バボン国王の貴族達の態度が
大幅に変わったので、
その背後を探っていたのですが…」
ここに、恐ろしい内容が各々から出された。
結論から言うと、
大邪神の分身はかなり前から、
復活しており、各王国に
工作活動をしていたみたいだ。
困った事になったぞ~
ということになった。
それに、ここのゴブリンの
欲望エネルギーが、
どうも地下に流れているのが
魔道士団の分析でわかっている。
地下と言えば、大邪神だ!
そして、時間が経つごとに、
邪気混じりの瘴気で強化されていく
ゴブリンが、観測されている。
ベルガー
「ホロン国王は仕方なしだな。
あの方は、ご自身でよく考えて、
出された結論だ。もう言うまい。」
マイークラー街冒険者ギルドマスター
グリス
「ここは様子を、見るべきでしょうと
元宰相なら言うでしょうが、
このダンジョンを消して、
大邪神の欲望エネルギー供給を
止めるべきです。」
用
「わかりました。微力ながら、
お手伝いさせていただきます。」
冒険者ギルドグランドマスター
マット
「合同作戦となります。
その前に用様。謝らせてください。
義父(ちちおや)から、
かなり叱られました。
命を賭けて矜持を貫かないと、
いけない時があるのだと。」
用
「わかりました。そのことは、
前世のわたしからも聞きました。
これを糧に私達も頑張りましょう。」
その後、いろいろな話し合いになった。
バボン王国軍タール将軍になんとか、
ベルガーさんが話しを、繋ごうと
していた。
そこに、シーさんが猫の話を、
持ってきた。
なんと、用はこの猫を大事にしていた。
辺境伯の街にいたとき、
可愛がっていた猫である。
その話題で、
将軍の娘(側近の女騎士)
にも可愛がってもらっている
話題になる。
まぁ、猫が架け橋になった感じで
タール将軍との話し合いになった。
タール将軍
「では、この緊張を下手に解けば、
国王の命が危ういと…」
用
「実は、つい最近大邪神の被害者が、
家に来ましてね、
大邪神の性格などを分析すると、
利用価値が無いと、すぐに
人体改造するクセがあるみたいでね…
あのオババ見ていれば、
わかるでしょう。」
タール将軍
「確かに…しかし、どうすれば…」
用
「問題は、誰に化けたのか?
恐らく二人は入れ替わったと見ています。
そして、これ以上対立すると、
上から、苦情が来そうですからね。
アハハ!」
タール将軍
「ハハ。わかりました。
残党狩りをして時間が稼ぎをするのは
どうでしょう?」
冒険者ギルドグランドマスター
マット
「そうしますか。」
ベルガー
「では、ダンジョン攻略軍編成と、
ダンジョン攻略中は、
ユミ・オオト孃の恨みを晴らして
もらって、タール将軍は
王国に次の局面の1手を撃つと
言うことでよろしいですか?」
元辺境伯様たちは、
しばらく食パン作りに努めてもらって、
知らなかった事にしてもらおう。
この会議でわかったのだが…
国王様…やっちゃってますね…
さて、どうなることやら…
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