第397話 用は動く!…だが…王宮は…2
バボン王国…
時は少し遡る…
王都から、メルーダ鉱山跡ダンジョンへ
送り込まれるボロ馬車があった。
その中にウキウキの三人組がいた。
杉谷達だ!
そして、御者の兵士は真っ青である。
なぜか…?
コイツラの言っていることが、
経典に書かれていることに、
符合することに気がついたのである。
そして輸送団の兵士達は、
気がついていた…
コイツラ…ワザと捕まって、
ダンジョンに逃げるつもりだ…
国王から、ヨー・ヨーガ殿の情報を
聞き出せと言われていたが…
無理だな…
そんな時…とんでもないものが、
街道の後方からやって来た。
すごい速さの白く鼻が青い鉄?の
長細い馬車が来たのだ。
杉谷
「え? 新幹線?なんで?」
担任・帆山
「オイ、何言っているんだ!
とうとう幻覚が見えたのか?
ハァ?新幹線?」
エージェント則子(旧田丸 則子)
「あんた達〜バカ〜?
こんな中世世界に、新幹線なんて、
えーーーーーーーーーーーーーーーー!
∑( ◦д⊙)‼」
ひぃーーーーーーーーーーン!
ふぁーーーーーーーーーーン!
あっという間に、追い抜いて行った……
それを見た杉谷…
ボケーーーーとしていたが…
杉谷
「追え!追うんだよ!あれは、
お前たちが会いたがったていた、
用賀の奴が乗ってるんだよ!」
しかし、追いつけるわけない…
杉谷は、0系の新幹線の本当の
スピードを知らない…
0系の新幹線は、
東海道線をフルスピードで
いつも走っていなかった。
ほとんど、全速力を出していない。
参考に、とある国の
ディーゼル機関車が物凄い長い直線を
フルスピードで走行して、
時速370キロを超えたらしい…
もしこれが本当なら…
同じ条件だと、0系新幹線の
本当の最高時速は、
どれくらいなのだろう?
恐らく時速500キロは出るだろう…
あのカモノハシ型だともっと出るだろう!
(単なる願望です!実際はわかりません。
空を飛ぶスピードですし…。)
あっという間に見えなくなった。
そして、馬車の馬がバテた…
杉谷達の野宿が決定した…
□□□□□□□□□□□□□□□□□□
バボン王国・王城
バボン国王
「国務大臣!軍務大臣!貴様ら!
いったい何をしていた!」
元宰相が、いなくなり実務の責任が
直接二人に降りかかる。
軍務大臣ドルゲン
「今、我が愚息のドルミン将軍が、
パイン街に向かっています。
タール将軍など前々代からの
腐った家系ではない、
我が家系の優秀さを
お見せしましょう!」
バボン国王
「策は?」
軍務大臣ドルゲン
「全て愚息に、任せております。
臨機応変に対応して、
必ずや成功報告を納めます。」
バボン国王
「失敗は許されんぞ!
貴様の言うとおり、タール将軍を
ダンジョンに追いやり、
貴様の息子を将軍にしたのだ!
処刑覚悟でやれ!」
軍務大臣ドルゲン
「は!お任せを!
︙
︙
第2王妃側近ベロ
「どうでした?ドルゲン?」
軍務大臣ドルゲン
「は!上手く行きました。
あとは、この秘薬を使い、
ユミ・オオトを陥落させれば、
ヨー・ヨーガも、落とせるでしょう。」
それを、天井裏から見ていた者が…
影(斥候)ローザ
「まさか…ヨー殿が言ったことが、
本当だったとは…」
影軍団の頭ローザは、用が
フッカケ商会の店として対応していたのを、
部下の男よりかなり後方から見ていたが…
気がついたら、隣にメイドさんがいた。
用の使いだと言う。
あの時は冷や汗が出たが、
言葉を、聞いたときは真っ青であった!
王宮が乗っ取りにかけられている!
そして、認識阻害ペンダントと
用からの手紙を受け取る。
それを見たとき、今でもわからないが、
すごく目から涙が出た。
今でもわからない…
そして、内容も恐ろしいしいものだった。
大邪神の分身が、誰かに成り代わっている。
それも複数。
︙
︙
︙
実際、第2王妃側近ベロと
軍務大臣ドルゲンが、大邪神側であった…
万が一に備えないと…
信用出来る部下に、
ルルト姫とミルト姫の護衛に
手紙を持たせて向かわせる。
あとタール将軍は、建国の勇者達の
戦友のれっきとした子孫だ!
狙われる可能性が高い!
というか、狙われている。
早く手を打たないと。
影達の独自作戦が動き出す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます