第94話 用はパイン街で出店の準備をする。
なんとか、パイン街に帰ってきた用は屋敷にこもる事になる。
用
「だ~!グリスさんに、商売始めるとか言っちまった以上、何か商品を開発しないと!」
AI
「用様!普通に品物を売買すれば、立派な商売の成立ですよ。」
用
「それは、わかっているんだけど!」
AI
「けど?」
用
「目玉商品とか、いるじゃん!」
ゆみ
「柔らか食パンだけでも、十分チートですよ!」
ゆみ
「用様、私ピザ売りたいです!
池袋とか銀座とか、六本木とかで花屋とピザ屋するのが夢だったんです!」
用
「レンガも、よく乾いたからそろそろ焼いてピザ窯作りますか!」
AI・ゆみ
「わ~い!ピザ!ピザ!~」
2人が喜ぶ声を聞くとささくれだっていた心が、なんとなく潤うのがせめての今の用の癒やしであった。
ゆみ
「そうだ!
用様、パイン街の商業ギルドマスターが会いたがってました。
材料の仕入れとか、レシピの特許とかも受付ているからぜひ使ってくれって!」
AI
「会ってみては?あら?」
AI
「用様、屋敷の前に仲良くなりたがっていそうな商業ギルドマスターがあらわれました。」
用
「ハハ! わかったよ! なんか、ゴブリン・ジャイアントみたいにまたコボルト・大○ックスみたいなモンスターが出てきそうだな。」
ゆみ
「では、呼びかけますね。」
商業ギルドマスター ミイナ・ヴァーミリオン
「家の姉が、とんでもないものを作ってしまってすまない。
下手なスタミナポーション作ったばっかりに女性恐怖症みたいになってしまうなんて、どうやって償うべきか。
私は、まだ結婚もしていないし男も知らない。
私を娶って!」
新冒険者ギルドマスタードリズ
「こら!
ゆみちゃんが引いてるだろ!
惹かれる気持ちはわかるが、自重して!」
用
「あの~?」
ドリズ
「すいません。
私は前に召喚された勇者タツヤの元パーティー仲間で、ゆみさんとは仲良くさせてもらってました。
魔王領域に行っている間に、ゆみちゃんが前ホロン王と前バボン王に手篭めにされそうになっていたとは、あの当時知らなかった。
力になれなくてごめんなさい。」
ゆみ
「私の事を覚えていてくれて、なんとか呪いを解こうとしてくれていたのは、かすかに覚えています。
ドリズさん!自分を責めないで。
私は、用様に呪いを解いてもらって、実体化も出来るようになったから、今が楽しいのです。」
用
「あの呪いって、誰がかけたの?」
第2王子?ミルト・ラ・バボン
「用様。」
用
「いや、王子様!様付けはやめてほしいです。」
ミルト
「では用さん、あの呪いは前王を詰問してやっとわかったのですが、勇者制御用にこの世界の管理神が聖ボロボーン王国に授けたものだと言われているらしいです。」
ミルト
「だけど、前王達がゆみさんを呪いで縛った事に関わった罪は国は償ってません。
私に出来ることなら喜んでします。どうか今の王は、あのトチ狂った色魔ではなく普通の王としてなんとかこの国を運営してます。どうか謝罪させて下さい。王も、もうすぐここに来る予定です。」
…………………………………………
果たして、王はここに来るのか?
置いてけぼりの用は、どうなるのか?
ついに伏線の1つが出て来ます。
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