第106話 緊急会議参加



 第105話からの続きです。


 ホロン王国宰相

 「ゴブリン・ジャイアントが動き出した!」


 騒然となる会議室。


 しかし、バボン王国会議室にも急使が入ってくる。

 「第2王子?ミルト・ラ・バボン様、お帰りになられました。あと、ヨー・ヨーガ様来られました。」


  お!オオ!~


 ミルトと用がバボンバボン王国会議室に入る。

 用は、テレビで見た程度だがヨーロッパ王室の礼をする。

 その時、AIはキラキラエフェクトをすかさず入れた。


「AIさーん、エフェクトはいいって言ったじゃん。」


AI

「ふふふ。ゆみさんのことがあるからこれが1番効果的ですよ。」


「わかった。」


「用賀 用、こちらの仕様でヨー・ヨーガと名乗らせていただいてます。

 陛下、お招きありがとうございます。」


ゆみ

「前被召喚者 大戸 ゆみ でございます。

 我が主、 用賀 用のしもべとして、今回は参りました。」


 そこへ、ジャンピング土下座をする侯爵から公爵に子爵と男爵がいた。


(ゆみさんの、ゴースト状態の時はすごかったのだな~)


ゆみ

「我が主に危害がなければ、それで構いません。頭を上げて下さい。」


 謝罪会は終わり、会議は再開する。


 意見を求められた。


「今、見ているゴブリン・ジャイアントは、まだヒザがあがってない。

 あと右手がふらついているから、本調子ではないと思う。」


ホロン国王

「うむ。だが歩いただけでかなり被害があるからな~」


「恐らく瘴気を補充しながらの移動であり、方向的にはホロン王都だがコボルト達が映っている事を考えると、ひょっとしたらブリードル帝国を目指している可能性がある。」


ホロン国王宰相

「そうか!ブリードル帝国は、謎の緑の巨人に攻撃されて、城はボコボコになり、最近[カミソリのフロン]が航海に出たという。

 攻めるなら今だ!」


「ただ、あんなデカすぎる身体だと燃費が悪い。

 つまりお腹がすぐに空くはずで、エネルギー源として瘴気を使っているはずだから、森から出るときは総攻撃戦になる時でしょう。」


 オ~ナルホド!


 その場で用は、大砲などを作る事を決め、リバイアサン討伐にも参加する事が決まった。


 対ブリードル帝国

 対ジャイアント種付きスタンピード

 対リバイアサン


 この3つの方針が決まり会議は終わった。


 ……………………


 宿にて。


「疲れた~」

 

ゆみ

「兵器を作るのですか?」


「その事で実験しようと思う。

 ゆみさん、この剣でそこにいる、G(ゴキブリ)を斬ってみて。」


ゆみ

「え!あ!~ このゴキめ」


 シュッ!


 ポヨン!


ゆみ

「ヘ?斬れない。跳ね返された!」


用・AI

「「やっぱり」」


ゆみ

「あの、すいません、今度は斬ります。」


「違うんだ。オレも殺すことができないんだ。同じ用にポヨン!ってなるんだ。」


ゆみ

「ヘ?」


「不殺せず、の状態なんだよ。」


「それで、俺が作った剣でも同じ症状が出るかもしれないから、ゆみさんに実験してもらった。」


ゆみ

「ナルホド? では、どうやってモンスターを倒したのですか?」


「この世界のモンスターは、ダンジョンだったら消えるよね。

 恐らく瘴気100%で出来てるモンスターもいると思う。

 だから、瘴気を強力な浄化をすれば、弱体化するんだ。」


ゆみ

「え~?ターン・アンデッドでゴースト倒すのなら、わかりますけど他は…」


「うん、わかる。

 だから今から見せるよ。

 冒険者ギルドに行ってみよう。」


ゆみ

「用様、私の呪いとか…あ~!たしかに、あの3匹の今の王のゴーストの横にいる、下僕のダークドック10匹ごと浄化してましたよね!

 あれゴーストではなく、普通のモンスターだった!

 たしかに溶けるように昇天してましたよね。」


「十匹?いたのか?」


AI

「用様の気配でびびって、固まってましたよ。

 ゆみさんの呪いを浄化した時に昇天してます。」


「お腹空いたから夕食、どこかに食べに行こう。」


AI・ゆみ

「「はい♪」」

 

 そして、王都の下水道近くを通った時に下水道から出てきたポイズンスライムが、用のかターン・モンスターで昇天するのを見て、「すごい」とか言っていたとか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る