第276話 第3の門…あれ?

用が起きた…


「ハァ〜悪夢だよ〜」


AI

「どうしたのですか? ここ地獄だし、


ここよりも怖い夢も


そんなにないと思いますが…」



「あ〜怖い系じゃなくて、


憂鬱系だな〜、うん!」


AI

「憂鬱ですか?」


「あ〜、思い出したくもない思い出だな!


地獄にいるのも影響しているのか?


あいつらの事を、思い出すなんて…」



AI

「どうします? あの大オババ!


10時間も経ったのに、まだ戦闘してますよ?


諦め悪いというか、欲望の権化というか…」



「欲望の権化か…あいつらもそうだったな…


用賀家の拾い子容疑かけられて…


まぁ…前世?の記憶が出てきたから、


なんとなく複雑なんだが…


まさか俺が、用賀家の始祖だったとはな…


戸籍上の姉?兄?あと異母妹?妹は別だが…


ろくなやついなかった。


何が、呪いだ!ふざけるな!」




ぶち切れて、最悪の目覚めで先を進む用…


なんか出てきた…


ツノ生えてる人影…


しっかーし…


人影A

「あれ?誰かと思えば! 我が主殿の弟!


ハハ!地獄であうとは! 死んだのですか?


あれ?なぜだ?なぜ生身でここにいられる?」



「胸くそ悪い夢見たと思ったら、


貴様が原因か!


なんだ!兄貴の式神はここに住んでいたのか。


よく見たら、見たことあるやつが、


ぞろぞろいるな…」



人影B

「おやおや、弟殿ではありませんか!


生身? どうやって!」


人影C

「ハハハ、本家を捨てられた兄上様が、


地獄に来られましたか…


異母妹君も、さぞ嘆くでしょう!」



人影D

「ここでは、本家の助けもありませぬぞ、


ハハッ… なんだその顔は気に入らんな、


妹君は庇うが、ここはそれがないぞよ〜。」




「AIさん、かなり暴れるから


天界から報告求められたら、


外道消すために頑張ってるって言っといて!」



AI

「もう、メール出しました!


あ…返信もう来ましたよ!


思いっきりやってくださってOK?らしいです!」



「やるか!」



人影A

「フン!ザコが! 思い知らせて…


な!なんだ!…なんだその力は…」



「クリア・シールド×30


 クリア・ダークボール×30


 マナチェンジコンバートフルパワー!


 ターン・モンスター×30


地獄・第3の門の戦いが始まった!



□□□□□□□□□□□



地球…日本…警視庁最上階


大会議室…



警視総監A

「その…あの…ですが…」


用賀 素久

「おいおい、用のヤツがいなくなって、


やっと俺様が羽伸ばせると思ったのに!


なんだ!この体たらくは!」


用賀 図久

「全くです!アイツが残した金!捜査費用に


使われるよりも、


私がベベンの100万のバッグ


買ったほうがいいじゃないの!」



用賀 スミレ

「お兄様の悪口をなぜ言う!


今日は、捜査の進展を聞きに来たのに!


金の話?お前ら、本当に人間か?」



用賀 瓜木

「何を仰る!いい子ぶっても、なんの得にも


なりませんことよ!


ねぇ?お父様…」



用賀 保亜土

「フン! 用は兆の金を、運営していたことは


わかっている。


家内の弟が優秀すぎるのも仕方ない。


だが、我らの言うことを聞くことが、


できなければ…わかっているな」



警視監A

「その、警視総監は先ほど血を、吐いて


今日は、職務ができる体調ではありません。


どうか、また後日に…」




用賀 図久

「あのね〜、さっさと金出せばいいじゃない!


用賀 用はいない! ならあのクズの金は、


私達の金!わかった!」




用賀 スミレ

「姉上いい加減にしろ!


あれは、用兄ちゃんが異世界拉致事件の為に


運用して、貯めたお金でしょ!


それを、捜査に使えって書き置きもある!


そして、成果も出た!


総理大臣も認めた!


アメリカの大統領も認めた!


これでいいじゃない!


100万のベベンのバッグ?


バイトして稼げ!


時給750円で働く人の苦労を思い知れ!」




用賀 瓜木

「うるっさいわね! で銭形の叔父様を


排除したのよね! 


それで、口座からのワンタイムパスワード


解読機出して!」




警視監A

(泥舟だったか…もう逃げよう!)

「こちらも聞きたいですな!


なぜ?警視総監が血を吐いたのか?


なぜ?警視監Bが血を吐いて


意識不明の重体なのか?


まさか、はじめから我らを…」




警視総監A

「やめるんだ。ゲホゲホ!


だが、なぜか聞きたい!」



用賀 素久

「おい! 警視監Bが意識不明の重体?


血を、吐いた? どういう事だ!


カースペンダントは、どうした!」




用賀 保亜土

「つまり、銭形は…」




ドン!


会議室に煙が上がる!


そして、銭形がいた…



銭形警視正

「銭形は? ハイ!ここにいますよ。


かなり前からの会話も


すべて録画させてもらいました!


警視監B様以外の他の警視監の


皆さん先程から全員ここにいます。」




用賀 保亜土

「いつから、そこにいたんだね?」


(まさか…全く気づかなかった…


なんて隠形の術だ!どういう事だ!)



銭形

「この会議室に、


一緒に入ったではありませんか!


だから、はじめからですよ!」


なぜか?したり顔の他の警視監達!



そして、ビクつく用賀家の顔を見て、


したり顔の警視総監!


警視総監A

「もう、終わりなんだよ!


全く、あの程度の気殺すらわからんか!」


(言ってやった! やるぞ~!)


銭形

「警視総監は、重大な決断をされました。


さぁ、どうします?」



警視監A

(俺、何も聞いてないぞ?


あ!ここは、乗るところだ!


銭形に借り作ることになったが、


いいかな!!)


「観念しろ! チェックメイトだ!」


(これで、いいと思うんだが…)

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