第295話 埋められた都市…4
用が、建物内の奥にある玉座の間に来た。
そこには、玉座と皿が乗っている
テーブルがあったが、
それ以外はあまり飾り気がない部屋であった。
AI
「質素な玉座の間ですね。」
用?
「質素か…普通の運営している国家なら、
だいたいこんなものだと思うぞ。
金ピカとか、高級感あふれる木材とか
国民が、飢えない、病気になっても
すぐに気楽に病院内にかかれる、
仕事を独占させずに、
別け隔てなく回す事に力を注いだら、
だいたいこんな玉座でも
自然と充分威厳が出るものだよ。
権力なんて、軍事力なくても
呪力使わなくても自然と発生するから。」
AI
「呪力?で権力?」
用?
「教皇と凶皇達ね。
あいつらは国民から生命力を吸い取っては
その力で呪いを国民にかけて
言うことを聞かしていたんだよ。」
用?
「この皿…呪物だな…少し考える。」
用
「さてと、どうするかな?
そうだ!こういうときは、
他の創作物を参考にして行動するのも、
いいかもな〜」
AI
「どうするのですか?資料を集めますか?」
用
「よし、公文書を探そう!」
公文書…無かった…
他の書類も無かった…
タンスとか、
ウォークインクローゼット類も無い!
控えの役員室らしきものも無い!
事務机も無い…
用
「なぜ? う〜ん、避難した? 隠した?
そういえば、レトロRPGであったな…
玉座の裏から風が出てるとか…」
玉座の裏に回ったけど、
風など出てこなかった…
だが、変なくぼみがあった。
用
「怪しい! うん…とりあえず…」
そんなこと言って、
砂を固めた砂玉をくぼみに置いた…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
玉座が動く!
AI
( ¯ㅁ¯ )エー
「えー! 動いた!」
用
「動いたな! まさか動くとは。
たぶん罠だな! ホレ!」
玉座の下から、降りる階段が出現したが、
その中に用はハバネロバナナを投入する。
ギャオー!
突然、玉座の下の床がたわみだす!
さらに、用がハバネロバナナを投入した。
そして、そこから飛び退く。
クギャー!
玉座が消えて、そこには大きなトカゲ?が現れる!二足歩行である!
用
「下の方に、牢屋か…なるほど!
お前は、ここの…」
トカゲ?
「われは、ここの管理者ヘル・リザード様だ!
貴様、よくもあんな辛い物を食わせたな!」
用
「うーん(゜゜) 嘘だろ! なんか違うな…
覇気とかじゃなくて…なんだろうな?
なにか違うな…そうだな…
牢屋から出てきたけど、
誰も部下がいなくて、
ここで罠はっていたかな?」
トカゲ?
「貴様! われを愚弄するとは、死ね!」
三叉股の槍を手に持ってついてきたが、
用は、避けて飛び上がって
トカゲ?の目にハバネロバナナを塗りつける。
トカゲ?
「ギヤー!」
用はトカゲ?の背中をなぞるように
クリア・ダークをかけてゆく!
トカゲ?
「あ……グ……」
バタン!
トカゲ?は泡を吹いて倒れた。
トカゲ?が出てきた穴を見るが、
地下の牢屋であったフロアに貫通していた。
用はそれを見て、なにかに気がついた。
用
「あそこが、カギか!」
使われていたレンガの色が、
下の牢屋と同じものが使われていた部屋…
ゲスと戦っていた広間である。
広間では、
ゲスが大きな丸い玉みたいな状態に
なっていた。
ゲス
「来ない!なぜ来ない!クソ!」
用
「さてと、もう1つの、切り札のトカゲ?は
おねんねしたよ! そろそろ聞こうか?
炎獄火炎大帝は、どこにやった!」
ゲス
「ケ!知るか!」
用はため息をついて、辺りを見回す。
探偵ものでは、
指紋とかが付いてるボタン押したりするけど
そんなの、ないからな…
邪気?うん…?まさか…
用
「コレか!」
用はクリア・ダークを
床のレンガにかけてみたが
なにも起こらなかった。
だが、少しだけ一つのレンガが沒んだ。
そのレンガを押す!
ゲス
「やめろ!やめろ!」
ゲスの周りのレンガ床が突然回転を始める!
そして床が沈みだした!
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