第274話 その頃地球では…6

地球…日本…とある都内…


某邪教施設…


(よし…ゼーハー!


お告げだ! 銀行を潰せ! やれ!)


教祖…

「代議士(せんせい)!来ましたぞ!


やっとご祈祷の成果が出ました!」



代議士…

「ワシにも聴こえたぞ!聴こえたぞ!


ついに!ついに!ワシが総理大臣になれる!


だが…どうやって潰すのだ?」



代議士筆頭秘書…

「私にも、聴こえました!聴こえました!


銀行潰せと! 」


代議士

「お!おまえもか! そうか!


よし、ワシが総理大臣になったら、


お前を副総理大臣にしろって、ことだな!


なにかいい案があるか?」



教祖…

「私にも聞こえたのですぞ!


外務大臣にしてくだされ!」



代議士…

「よいよい! 外務大臣でいいならよいぞ!


さぁ実行だ! いい案出せ!」




代議士筆頭秘書…

「日銀に、利息を爆上げ…はヤバいか…


ここは、シンプルに行きましょう!


今、疫病が流行していますから、


一人あたり、


無担保!無利息!無条件!無審査!で


一ヶ月に100万円!一年で1200万円上限で、


5年間貸さないと、銀行免許取り消しに


するのですよ!」



教祖…

「そんなに、上手くいくかな?


いくらなんでも無茶苦茶だ…


だが…これからの経済…それくらいしないと、


おそらく、景気回復しないな…


うーん(゜-゜) そうか! 


ここが正念場って事か!」



代議士…

「正念場か… たしかにな…


株価上げても、


すでに、食料の輸入が


出来なくなってきている。」



教祖…

「某ハンバーガーチェーンのポテト騒動


なんて、まだ始まりに


過ぎないということですか!」




代議士筆頭秘書…

「では、食料備蓄5年分に強制的に


銀行に投資させる法律を国会に出しましょう!」



□□□□□□□□□□□□□



場所が変わって、警視庁…


銭形警視正

「さて、貯まった仕事が片付いてしまった…」



ヘル・ダック

「ハハ! 解決不可能の可能性事件?


全部、悪霊と呪詛がらみじゃねーか!


こんなの、俺たちにかかれば解決さ〜」



銭形の部下A

「銭形警視正! 警視総監がお呼びです!」


ヘル・ダック

「来たな! さぁ、そうじだな…」


銭形警視正

「フフ、前警視総監…敵は討ちますよ!」


警視総監A

(クソ! 押し付けた仕事全部片付けやがった。


あのジジイが、やっと定年退職して俺の天下が


来たのに!)


「おい!(おみやいり)がまだあるだろう!


さっさと出してきて、全部銭形に押し付けろ!


わかっているんだろな!


俺には……ハァ?もう一回言ってみろ!


俺には、裏陰陽師の大家「用賀」家が


付いてるんだ!


わかっているんだろな!


え!こら!言ってみろ!。」



警視総監室では、銭形を除く


警視庁の切り札ファイブカードの4人がいた…




(うゎー、銭形君大変…そうか、甥っ子さんの


育ての親だから、当たりがキツイのか…


甥っ子さん、実家から


疎まれていたみたいだからな〜)





(完全に悪手だな、


あいつなら全部片付きそうだな!(笑)…)





(警視総監…ご愁傷様…なんで銭形みたいな、


とんでもないヤツに…


アイツに仕事振れば、全部解決させてしまって


刑事の失業者が増えるからファイブフォース


なんて部署できたのに…)




(「用賀」家?…なにを今更、介入してきた?


そうか!あの作戦が大成功だったからな…


ハハ! 確か「用賀」家の始祖はそんな事件を


平安時代、片っ端から解決していった、


まるで銭形みたいな人物だったからな〜


被るか…(笑)!


アイツけっこういいやつだからな〜


あの甥っ子君、


異世界でも死んでないと思うぞ〜)




警視監A

「あの〜警視総監…その〜」

(泥舟乗ったかもな…逃げるか…)


警視監B

(こいつは…チャンスだ!


この呪いのペンダントで銭形消して、


教祖様にも褒められて、昇進を決めるぞ!)


「けしからんことです!


(おみやいり)全部押し付けましょう!


今のあの異世界事件以外、かかりきりの


事件以外の(おみやいり)


を解決できなければ、ファイブフォースから


外しましょう!」




警視総監A

「よく言った警視監B! よし決定!


警視総監印を押してって、決まりだな!


銭形を呼べ!」



警視監A

「(うわ〜ハンコ押しちゃったよ…。


もうダメだ…コイツ…銭形を過小評価しすぎ…)


あの〜警視総監…


(来た!遅かったか…もうだめかもな…)」





銭形

「銭形警視正、ただいま参りました!」



警視総監A

(なんだ?あのアヒル?(ゾクッ!)


寒い…なんだよ…この寒気…)


「銭形君、君には警視庁第1倉庫の


(おみやいり)解決するように!」



そこへ、駆け込む者がいた…




警視監C

「警視総監、大変だ!誰かが(おみやいり)を


勝手にファイブフォースに投げた奴がいる!


さっさと更迭しないと!銭形が動けば、


刑事達が失業だ!」 




更に駆け込みが…





警視監D

「大変です!誰か警視総監印を無断使用して、


銭形君に(おみやいり)を押し付けた可能性


がある。あれらは、陰陽師案件で一応素人の


警察官が、解決したら陰陽師達との関係が、


偉いことになるぞ!」





しかし…また駆け込みが…





警視監E

「遅かった… その警視総監ですよね…


なぜ…私達に相談せず独断でやってしまった…


ハァ… なにこの命令書…


(おみやいり)全部…


あんたは!ファイブフォース設立の経緯を


知っている義務があるでしょ!


もう終わりだよ! お・わ・り!


第1倉庫は、空っぽ!


ぜ〜んぶ解決! アハハ!


辞表書けや! 警視総監!」




警視総監A

「ハァ? 空っぽ?


そんなわけある…わけ…


(おい!警視監B! あれ使え!)」



警視監B

(化けて出てくるなよ〜死ね!銭形!


カースペンダント発動!)


「ハハハ…(あれ?)」



ヘル・ダック

(はん!呪いかよ! 返品でーす!)


「コケコッコー!(やべ!間違った!)


クワッ!クワッ!」



銭形

「はい、すべて命令通り完遂しました。


それでは、これより異世界事件に全力を


注ぐ所存です。」





警視総監A

「う! ガハッ!」


警視監B

「ぐえッ!」


二人共吐血した…



銭形

「警視総監!しっかり! 救急車を!」



警視庁の眠れない夜が始まった…



□□□□□□□□


天界


システム管理部…


「あれ?どうする?」


「呪いが返って来たからね…


自殺扱いだな…あれ?銭形君優しいね〜


助けるつもりだよ~。」


「上の判断を待ちますか…


えーと、メール!メール!」


「ハァ〜(おみやいり)全部!ププッ!


忙しい忙しい! やっとこちらも動けるよ!」



「よ~し、呪詛がらみはA班


怨霊がらみはB班!さっさと片付けて、


他の部署助けよう!」


「「「オー!」」」




…………………


警視監B

「オレオ ワスレルナ…」

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